「ダウンタウンチャンネル(仮称)」で再注目のとんねるず・石橋貴明、テレビ復帰はあるのか?

昨年1月8日に「週刊文春」(文藝春秋)による性加害疑惑に関する報道を事実無根とし、裁判に注力するために芸能活動を休止すると発表して以来、公の場から姿を消しているお笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が、今年11月1日に始動するインターネット配信サービス「ダウンタウンチャンネル(仮称)」で活動を再開するのではないかと注目を集めている。
そうした中、かつてのダウンタウンのライバルであるとんねるずの石橋貴明の動向にも業界内外から視線が注がれている。
石橋は今年4月3日、自身のYouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」にて、「早期の食道がんが発見され、入院し手術を受けることになった」と報告し、体力が戻るまで当面の間芸能活動を休止することを発表。
同月16日には咽頭がんも併発していたこと、手術自体はすべて終わったことを報告した。
その一方、4月以降はほぼ発信はなく沈黙を続けているが、その近況についてスポーツ紙の芸能担当記者は明かす。
「石橋さんは殊更に業界関係者に見舞いに来てもらうのを避けて、ゆっくりと静養したかったようで都心の病院ではなく、北関東の環境が整った病院に入院中とか。前妻の鈴木保奈美さんと21年に離婚して現在は独り身ですが、女優の石橋穂乃香さんら愛娘たちが献身的にバックアップしているそうです。今年7月には大阪で開催中の「『木梨憲武展-TOUCH』SERENDIPITY-意味ある偶然」のプレス内覧会に出席した相方の木梨憲武さんが相方の石橋さんに言及。『石橋さんはもう少し、すべてを完璧に治す状況だと聞いたので、“オレはこういうことをやっているよ”と動きだけはお知らせして……』と説明。そのうえで、『“治って体力が回復したらライブからスタートしようね”というのはこの間言いました』と明かしていました」
そんなとんねるずだが、石橋が芸能活動を休止する以前、18年3月にフジテレビで放送されていた冠番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』が終了したあたりの時期からテレビでの露出は減少傾向にあった。
芸能ジャーナリストの平田昇二氏は語る。
「とんねるずといえば、『お笑いスター誕生!!』で10週を勝ち抜きグランプリを獲得したのをキッカケに芸能界入りし、一気にスターダムを駆け上がりました。『とんねるずのみなさんのおかげです。』 や『ねるとん紅鯨団』(ともにフジテレビ系)など多数の番組をヒットさせて、歌手デビューすると『ガラガラヘビがやってくる』でミリオンヒットを記録したり、『NHK紅白歌合戦』にも出場するなど昭和、平成にかけて大きな存在感を放ち、まさに『テレビの申し子』と言ってもいい存在でした。しかし、インターネットやスマートフォンの普及などによるテレビ不況が押し寄せると大御所ゆえの高額ギャラなどがネックとなり、令和に入ったあたりからその姿、とくにコンビでの活躍をテレビ画面で見る機会は減ってきましたね」
実際、コンビでのレギュラー番組はテレビ朝日系で毎年正月に放送されているスポーツバラエティー番組『夢対決!とんねるずのスポーツ王は俺だ!スペシャル』のみという状況だ。
もっとも、今年1月2日に6時間にわたって放送された同番組については午後7時からの第3部の平均視聴率が13.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)と健闘しており、毎年視聴を楽しみにしているファンも多そうだが……。
来年の放送に関しては暗雲が漂いはじめているという。
「石橋さんは3月31日、元タレントの中居正広氏とフジの一連の問題をめぐる第三者委員会の調査報告書の関連で、十数年前に同局の女性社員が同席する酒の席で下半身を露出していたことが週刊誌で報じられてしまいました。石橋さん本人が報道を認めて謝罪。一部では『きちんと謝罪したんだから許してあげても』や『十数年も前のことだし……』といった声もありますが、療養後のテレビ復帰に関してもそれなりにハードルは高そうです」(S前出のスポーツ紙記者)
こうした影響もあってか、あの人気番組についても消滅の危機が叫ばれているという。
フジの関係者はこう話す。
「18年から特番として放送されている『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』です。同番組は『とんねるずのみなさんのおかげでした』の人気コーナーから派生した番組ということで、石橋さんがレギュラー出演。一昨年、昨年は夏と冬の年2回放送されましたが、いまだ放送されていません。その理由としては石橋さんの芸能活動休止が噂されていましたが、復帰後もテレビ番組への起用が難しいとなると番組自体がなくなる可能性もありますよね。実際、今年8月11日に同局の同じくバラエティー番組『爆笑レッドカーペット』が約11年ぶりに特番として電撃復活して放送された際には、インターネットやSNS上ではお笑いファンを中心に『これって“ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ”の代わりとして復活したのか?』といった声も見受けられました。石橋さんも毎年楽しみにしていた番組だっただけに仮にそうだとしたら、自分のあずかり知らぬところでハシゴを外されて病床で悔しがっているのではないでしょうか」
かつての「テレビの申し子」の雄姿を再びテレビ画面で見る日は来るのだろうか。
(取材・文=サイゾーオンライン編集部)