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途中退席はなぜNG? フワちゃん試合観戦の“苦言騒動”に対する業界人の見解

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フワちゃん(写真:サイゾー)

 2024年8月からの芸能活動休止を経てプロレスラーに転身したフワちゃんだが、今度は親交のある芸能界の知人たちの行動が物議を醸している。

激化の一途をたどるフリー女性アナ戦線

 フワちゃんは女子プロレス団体「スターダム」に入団して、昨年12月29に東京・両国国技館で開催された『STARDOM DREAM QUEENDOM 2025』でプロレスラーとして再デビューを果たした。

 試合には敗れたもののそのファイトを高く評価する声もあり、改めてプロレスラーとしてのポテンシャルの高さを示した格好だが、思わぬ“場外乱闘”が話題となった。

 事の発端はお笑いコンビ麒麟の川島明がMCを務めるラジオ番組『川島明のねごと』(TBSラジオ)の今年1月18日放送回で同大会を生観戦したことを報告した際の発言だった。

 プロレスファンとして知られる川島は、自身が司会を担当する平日朝のバラエティー番組『ラヴィット!』(TBS系)で共演していたプロレスラーの上谷沙弥のタイトルマッチが組まれていたことから、同大会に招待されて観戦したという。すると、当日はフワちゃんの試合が行われることもあり関係者席には“チームフワ”とばかりにくりぃむしちゅーの上田晋也をはじめ多数の芸能人が観に来ていたとか。

 川島はフワちゃんについて「想像していた10倍くらいすごい試合をしていた」、「本当にこの人、レスラーとしてやる覚悟あるねんな。これは生まれ変わったわ」高く評価する一方で、その試合後にメインの試合を待たずに興行の途中で退席した関係者席の芸能人たちに言及。「くりぃむの上田さんとタイムマシーン3号の山本(浩司)くんは挨拶かなんか終えられてまた(席に)帰って来たんやけど、その他の方はそのまま帰ったんですけど、“そういうところじゃないかな”と」、「何とは言わない。主語は言わないですけど」と苦言を呈したのだ。

 共演する天津飯大郎と「モグライダー」の芝大輔が苦笑まじりに「忙しかったんじゃないですかねえ」などフォローを入れるも、川島は「忙しかったんかな? 上田さんはいたけど、激忙しの」とチクリ。

 そして、「『メインまで観てほしかったけどなぁ』というオヤジの小言というヤツです」と語った。

 この川島の発言を受けてインターネットやSNS上では「関係者席に招待されているのなら最後まで観戦するのがマナー」や「観たい試合が終わったのなら別に途中退席してもいいのでは?」などさまざまな意見が飛び交い、途中退席した芸能人を特定しようとする動きも見られる。

 そうした中、同じくプロレスファンとして知られる有吉弘行がラジオ番組で1月25日放送のラジオ『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN)で川島の“苦言騒動”に呼応。

 有吉は、「俺は会場に行ったりとかはしていなんだけど、麒麟の川島クンが苦言を呈したりしていてね」、「“フワ軍団”? フワちゃんを応援する軍団の連中がフワちゃんの試合が終わったらフワちゃんの楽屋にみんな行くんだよね。そうしたらそこの席がっぽり空いてね。帰って来るのかなって思ったらそいつら帰って来なかったって。『そういうところじゃない?』って、京都人らしい皮肉をかましていたんですけど」とリスナーに説明。

 続けて、「(川島が)皮肉をかましたメンバーはたぶん(『ぱーてぃーちゃん』の)信子とか、いわゆるベッキーさんとかでしょうけどもね。俺も『その通りだな、川島』っていう風に……。たしかに(フワちゃんの)試合終わったらコイツら帰りそうだなっていうメンバーで。川島くんの皮肉というよりかは警鐘ですよね。『自分がされたらどう思う?』っていう話ですからね」と共感を示した。

 そのうえで、所属事務所の後輩の山本の存在に触れて「川島がラジオで話していたのは、結局フワちゃんの試合が終わったあとにみんなねぎらいの言葉をかけに行って、帰って来たのはくりぃむの上田さんとタイムマシーン3号の山本くんだけだったっていう。上田さん、山本くんは激忙しいのに他に帰った人たちはもっと忙しかったんでしょうねっていう京都人らしい嫌みはあるんだけど、山本に会った時に『山本、命拾いしたな!』って言ったら『いやぁ、そうなんですよ。焦りましたね、俺は』って。(山本は)川島くんと一緒で、上谷さんを『ラヴィット!』絡みで知っているから。“その人の試合もちゃんと見よう”と思っていたから最後までいたらしいんだけど……」と笑いながら報告。

 最後に「まあ、いろいろと皆さんも御都合があるし、無理に時間を割いて応援に行っている人もいるんだろうけども、まあやっぱり観るのなら頭から最後まで観てほしいなと。プロレスの興行というのは1試合目からメインまでで一つの“大河ドラマ”になっていますから。一番最初に出た人が大技を使ったりしないですから。徐々に徐々に技を使って、みんなが使わないような技を使ってどんどんどんどんメインに繋いでいくという興行ですから。ぜひ、ベッキーさんみたいに途中で帰ったりしないでください」と冗談まじりに呼び掛けた。

 また、同月27日には同団体の岡田太郎社長も記者会見でこの話題に言及。

 岡田社長は「もちろん(試合は)全部見てほしいし、時間の許す限り第0試合から最後まで見てほしい」としつつ、「ただ今回のフワちゃんみたいな特別な試合で、忙しい中を観に来てくださった方でどうしても……という方もいらっしゃったので。そこは感謝しかない。ただ、また時間があったら全部見に来てくださいねっていう気持ちでいっぱい」と話した。

 筆者自身、以前にプロレス関係の仕事に携わったことがあり今回の騒動に関してはいろいろと思うところはあるが、概ね川島や有吉がラジオで語った意見に共感をおぼえる。2人の発言からはプロレスに対する強い愛情が感じられるし、「プロレスの興行というのは1試合目からメインまでで一つの“大河ドラマ”」という有吉の発言はまさに言い得て妙だ。

 付き合いのある他団体のプロレス業界関係者も語る。

「フワちゃんの今回の試合内容に対する川島さんの『想像していた10倍くらいすごい試合をしていた』という称賛の言葉の裏には、当初は“フワちゃんがプロレスというものを簡単に考えているのではないか?”、“プロレスをナメてほしくない”といった思いが多少なりともあったことがうかがえますし、結果的にフワちゃんが良い意味でそうした思いを裏切るファイトを見せてくれたことを高く評価しています。有吉さんにしても、『やっぱり(プロレスの興行を)観るのなら頭から最後まで観てほしい』というのが一番言いたかったことでしょうからね。2人の発言からは“プロレスLOVE”が感じられますよね」

 2人はプロレスへのリスペクトや愛情を示しつつ、同時に関係者として招待されている立場で途中退席した人たちのマナーやデリカシーについてもイジッているわけだが、ではこれがプロレス興行ではなく、コンサートや舞台など芸能関連のイベントだった場合はどうなのだろうか?

 芸能事務所のマネージャーはこう話す。

「芸能イベントの内容や種類、構成にもよりますが出演者や関係者、主催者サイドからすると気持ちの良いものではないですよね。仮に自分が担当しているタレントが途中退席しようとしたら体調不良やよほどの急用でもないかぎり止めると思います。まして、関係者として招待されているとなればなおさらです。結局のところはマナーやデリカシー、人間性の話になるんでしょうけど、芸能人にしろ、プロレスラーにしろ客前に立つ仕事をしているという共通点もありますし。今回のケースにおいても『もし自分がステージにいて客が途中で帰ったらどう思う?』と諭すでしょうね」

 結果的にこうした“場外乱闘”も含めて復帰戦が大きな注目を浴びたフワちゃんだが、プロレスラーとしてのさらなる飛躍を期待したい。

元旦スクープの背景

(取材・文=三杉武)

三杉武

早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身し、記者時代に培った独自のネットワークを活かして芸能評論家として活動。「AKB48選抜総選挙」では“論客”の一人とて約7年間にわたり総選挙の予想および解説を担当する。

最終更新:2026/02/06 22:00