眞子さん出産で吹き荒れる“謎の忖度”の嵐 宮内庁は「知らない」、新聞やテレビはなぜ完全スルーだったのか
宮内庁が5月30日、秋篠宮家の長女で、結婚後は夫の圭さんとともにアメリカに住んでいる小室眞子さんが第一子を出産したことを発表した。出産についてはすでに一部メディアで報じられていたが、これまで宮内庁が“ダンマリ”だった。その理由として宮内庁は、“すでに皇室を離れた眞子さんに静かな環境で過ごしてもらいたいと思っていた”と説明。報じられたことを受けて公式に発表した形だ。なお、性別については明らかにしていない。
出産については5月22日発売の「女性セブン」（小学館）が報じたが、一部の週刊誌が追随したのみで、新聞やテレビでは全く報じられてこなかった。眞子さんが小室圭さんと結婚したのは2021年のこと。そこに至るまでには、圭さんの母親の金銭トラブル、結婚式の延期、秋篠宮さまや紀子さまの異例のコメント、眞子さんの“お気持ち”や“小室文書”の発表、そして結婚式まで、報道量は凄まじかったが、今回の慶事に関しては完全スルーだった。
「基本的な考え方としては、“眞子さんは一般人だから”というのが全てです。眞子さんは結婚によって皇籍を離脱しており、その際に支給される1億円以上の一時金も受け取りませんでした。一般人が出産したことがなぜニュースになるのか、というのが新聞やテレビの立ち位置です。第一報を出した『女性セブン』もその点については慎重で、眞子さんの子どもが天皇の孫であり、将来的に天皇の甥姪になると指摘して、報じる意義を説いています」（フリーの週刊誌記者）
とはいえ、元皇族の出産がすべてスルーされているわけではない。高円宮家の三女・守谷絢子さんが2024年に第三子を出産した際は、各メディアで広く報じられ、宮内庁は出産時間や性別まで公表した。ところが眞子さんの出産について「女性セブン」が宮内庁に問い合わせたところ、「承知しておりません」と回答したという。この差は何なのか。
「ずばり眞子さんが公表を望んでいなかったということでしょう。眞子さんは結婚が実現するまでに相当なバッシングを受け、結婚式が終わると早々に渡米して、その後は1度も日本に帰ってきていません。秋篠宮さまはかつて会見で小室さんのことを“夫の方”と呼び、親子に距離感があるのは明らかです。
いくら皇室と断絶状態にあるとはいえ、流石に宮内庁は妊娠・出産を把握していたでしょうが、ここで宮内庁がその事実を認めれば、そのこと自体がニュースとなり、報道にGOサインが出てしまいます。そうなると、婚約から結婚に至るバッシングが再燃する可能性は高い。それが『承知しておりません』というコメントに集約されていたのでしょう」（同上）
眞子さんベビーが「来日」する可能性
こういった状況について、「週刊新潮」（新潮社）では、宮内庁OBで皇室解説者の山下晋司氏が「眞子さんの出産については、秋篠宮殿下が『一般国民の出産を宮内庁が発表する必要はない』とお考えなのだと思います」と説明し、「週刊文春」（文藝春秋）は、圭さんに知人による「眞子さんはNY州で出産したそうです。現在、夫妻はお子さんの国籍取得の手続きに追われているようです」という二次情報を紹介。しかし「女性セブン」が第一報で記した、
「眞子さんの出産がこれまでのように公表されるとは限りません」
という“予言”は現実となり、宮内庁が“後追い”というケースになった。
宮内庁は、「初めての孫の誕生に秋篠宮ご夫妻は喜び、幸せを願われている」としているが、アメリカで暮らす小室家が来日し、ベビーの顔見せをする可能性はあるのか。
「ポイントとなるのは今秋に控えている悠仁さまの成年式です。異例続きで結婚した眞子さんですが、弟の晴れの舞台に招待されないとは考えられない。眞子さんの子どもは秋篠宮夫妻にとっては初孫、上皇ご夫妻にとっては初のひ孫ですから、会いたくないはずはありません。眞子さんとて永遠に日本に帰らないことは望んでいないでしょう。
その点で今回の出産報道は世間の反応を探る観測気球になりました。相変わらずアンチコメントはあるものの、概して“おめでとう”という声が多い。この機会を逃すと本当に二度と日本の土を踏めなくなりそうですから、絶好のチャンスかもしれません」（前出・週刊誌記者）
親子の涙の対面は叶うか――。
（取材・文＝木村之男）