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沖田臥竜の直言一撃!

『皇治の虎』に沖田臥竜が緊急参戦─光を放った“双子の兄弟”の未来

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格闘家・皇治選手が仕掛ける格闘大会『NARIAGARI』と、選手サポート企画『皇治の虎』。筆者は、その両方にかかわることに……。

 なんて言えば良いのだろうか。またしても盛り上げてしまったと言えば良いのだろうか。

 これだけはわかってほしいことがある。私はメディアに出るのが大嫌いである。たしかに、以前は断ったりせずテレビだって出演していた。それには理由があった。私が出ることで、自分の本が売れればよいなとヨコシマな気持ちがあったからだ。

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 だが、残念ながらメディアに出演したくらいで本は売れないと途中で気づいてしまったのである。それから自分の作品のプロモーションでしか出ないようになった。

 そもそも、私は表に立つ側の人間ではない。裏方の仕事が本分なのだ。それが「ほんまは出たいんちゃうん」と鼻で笑われるのが嫌なのだ。
 
 それでも、先日RIZINファイター・皇治選手が主催する、企業と選手をつなぐスポンサー募集企画『皇治の虎』へと出演してきた。そして、しっかりと盛り上げてきてしまったのだ。

 どれくらい盛り上げたかと言うと、例えYouTubeだったとしても、全部は放送できないくらいと言えば、ご理解いただけるだろうか。今後、その一部は公開されるだろうが、切り抜きのショート動画が出回るのがすでに怖い……のである。まあ、私は観ないのだけれども。

 私は使い古された言葉や陳腐な言い回しが嫌いだ。当たり前ではないか。物書きなのだ。

 物書きである以上、どこかの誰かが考えたような言い回しを、なぞるように使いたくない。自分で考えた気の利いた台詞を使い続けて生きていたいのだ。

 だからこそ、簡単に「華がある」なんて言葉を使いたくないのだが、彼らには確かに華があった。彼らとは、坂口宇宙(そら)・坂口大地(だいち)の双子の兄弟である。

『皇治の虎』の主催者・皇治選手が連れてきたふたりは、そこにいるだけで華があった。文芸的な表現でいえば「色があった」のだ。

 皇治選手だけではなく、社長席に座る私の耳にも「坂口兄弟」「そらだい」の名前は、届いていた。

 大阪で、少し悪さをしてれば、誰だって耳にしている若者だ。私のブラザーである文政の兄弟も、2人のことを特別可愛がっているのを知っていた。

 そんな2人が『皇治の虎』に姿を見せたとき、私は思わず「ほう〜」というため息が漏れた。坂口宇宙と坂口大地の周りが輝いて見えたのだ。それは私にとって羨ましい感覚でもあった。
 
 私の若き頃、確かに私たちもそうしたオーラを放っていた。人様に自分の夢を託すほど、私は愚かではない。自分の人生である。主人公は自分でしかないと思って生きてきた。それでも、今回彼らを見たとき、大きな舞台に立つ彼らを見てみたいと思った。

 それが私にとっては、11月15日に開催される格闘技イベント『NARIAGARI』となったのだ。彼ら兄弟が出場することになった『NARIAGARI』のリングで戦う姿を純粋に見てみたいと思ったのである。

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『皇治の虎』での一コマ。なぜ、こんなことになっているのかは、『皇治の虎』の公開を待て。

 世の中、銭金でほとんどのことが解決されるだろう。だがどれだけ金を積んでも手に入らないものは確かにあって、人間的魅力もそのひとつだろう。

 一瞬にして彼らが『NARIAGARI』のリングへと立ち、勝利することができれば、銭金をどれだけ積んでも叶わないプロデュースを、私が叶えてやろうと考えることができた。

 それを超えてくるというのならば、見せてほしい。それくらい私は彼らに魅了されたのだ。理屈ではない。それだけの武器が彼らの身に纏うオーラにあったのだ。

 私がやりたいことは、もちろん容易ではない。関係各所にお願いもしなければならないし、頭だって何度も下げなければならない。それでも私は私が生きる世界で、例え一瞬だったとしても、その2人の姿を観てみたいと思えたのだ。

 そのために私だって、汗をかかなければならないのは当然である。彼らの話を聞き終えると、私は自身の会社「株式会社ハイエンド」を彼らのスポンサーにつけて、私自身が彼らのセコンドにつくことを決意したのだった。

 言っておくが、私が生きる世界は甘い世界ではない。何事も私ひとりで決めれるわけがない。当然ではないか。私はすまぬが世界で戦っているのだ。それでも私が情熱をもってすれば、そのフィールドに立てるだけの実績は作ってきたつもりだ。 

 若い世代にチャンスや夢を与えるのが、いつの時代も先行く者たちの役目である。

 私自身、若い頃にこんな大人がいてほしかった…と思えるような人間になりたいと思っている。つまらないではないか。ありきたりのことしか言えず、夢を叶えさせてやれない大人なんて、悪いがどこにでもいるではないか。私は今立っている場所で、寝る間を惜しんで、若い子たちにチャンスを与えて、育てて行く大人でいたい。知った気になって、若い世代の更生の一環などといって活動している人間は大勢いるが、黙れ黙れである。

 そんなもの、悪いが銭金でいくらでも可能にできるのではないか。私が生きている世界線は唯一無二なのである。学歴も過去も関係ない。持って生まれた感性、そして努力できる力。それを持つ人間にこそ夢もチャンスも与えて見せたいのだ。 

 それは、彼らだけではないかもしれない。『皇治の虎』では、社長席に座りながら、自己PRをする選手一人ひとりに興味を持つことができた。

 本戦である『NARIAGARI』の試合を観てみたいと思っている選手たちもいる。そこで目を留めるものがあれば、私にしかできないチャンスを与えることができるかもしれない。そう思っていなければ、そもそも私は『皇治の虎』にも『NARIAGARI』にも携わろうなんて考えていなかった。

 人前に出るのが嫌な、裏方の私が『皇治の虎』の出演を決めたのには、そんな私なりの理由があったのだ。そしてすまない。私が動けば、ハプニングもドラマも生まれるのは至極、当然な話なのである。

 しっかりと、『皇治の虎』で悪目立ちしてしまったではないか。だがそれも私の中では、想定内であり、許容範囲なのである。嫌だろう。ルールに縛られたような姿しか見せれないなんて。だったら、そこに存在する価値なんてないではないか。盛り上がったのではないか。客観的に見ても、これから配信される『皇治の虎』は、どこにも負けないくらい盛り上がっているのではないか。

 ただ、本心を言えば私自身が目立つのが嫌なだけなのだが、いつだって嫌なことを率先してやっていかなければならないのは、私の仕事なのだ。

 私個人の感情なんて、本当はどうでもよいのだ。そうではないか。私が存在するだけで、坂口兄弟たちのような夢を叶えるチャンスを与えたいと強烈に感じられる存在に出会うことだってできるのだ。そのためには、私は嫌だと思うことも、泥を被ることもできる。ただ、それだけである。 

 久しぶりである。待ち遠しいと感じられる感覚になるのは久しぶりである。それだけ今大会の『NARIAGARI』を私は楽しみにしている。それは、他の人々にも自信をもって言えることだ。11月15日に開催される『NARIAGARI』は、見ものになると。RIZINにもBreakingDownにも決して引けを取らないのではないか。それだけの情熱がそこに集まっていたのだ。

 ぜひ、楽しみにしていて欲しい。きっと選手、1人ひとりがその期待に応えてくれることだろう。

 私は、皇治選手のK-1時代の記者会見にも、昔、坂口兄弟と同じような感覚を覚えていた。

 だからこそ、私が原作・監修を務めたドラマ『ムショぼけ』にも『インフォーマ』にも出演してもらっているし、連載が始まったマンガ『ブラザーズ』にもモデルとして登場してもらっている。それだけではない。現在、絶賛、発売中の皇治選手の自叙伝『ビッグマウス』(アンバウンド・レーベル)を手掛けたのも私である。

 銭金だけでそんなことができると思うか。悪いがいくら銭を積んでもできないことを私はやっているのだ。だからこそ、客観的に見て、私は唯一無二の存在だということができるのである。

 11月15日の『NARIAGARI』で、第二の皇治選手のような存在が誕生して欲しい。それを皆様には楽しみにしていてほしい。

 まずは『皇治の虎』である。ドラマや映画の番宣以外で自ら出ることを拒んでいたのだが、『皇治の虎』に出たことで、他の番組の出演オファーも受けてしまった。心配するな。過激な番組だが、私である。きっと皆様の期待に応えてしまうだろう。私的に言えば、トホホホであるのだが……。またリリースできる時がくれば、告知していきたいと思う。

 夏が終わり、今年の秋はまだまだドラマティックな展開が生まれそうな予感がしている。来年には期待通りのリリースも次々にしていきたいと思っている。

 それまではまず、まもなく配信される『皇治の虎』と11月15日開催の『NARIAGARI』を楽しみにしていただきたい。

(文=沖田臥竜/作家・小説家・クリエイター)

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沖田臥竜

作家・小説家・クリエイター・ドラマ『インフォーマ』シリーズの原作・監修者。2014年、アウトローだった自らの経験をもとに物書きとして活動を始め、小説やノンフィクションなど多数の作品を発表。小説『ムショぼけ』(小学館)や小説『インフォーマ』シリーズ(サイゾー文芸部)がドラマ化もされ話題に。調査やコンサルティングを行う企業の経営者の顔を持つ。

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最終更新:2025/10/19 17:17