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沖田臥竜の直言一撃!

米倉涼子、疑惑の裏側に何があったのか? 現場を走り回った筆者が憤る「大女優の自覚」と「文春の取材力」

米倉涼子、疑惑の裏側に何があったのか? 現場を走り回った筆者が憤る「大女優の自覚」と「文春の取材力」の画像1
米倉涼子(写真:Getty Imagesより)

 米倉涼子が、1月20日、麻薬取締法違反などの疑いで書類送検された。もちろん、罪が確定しているわけではない。起訴するか否か、今後の検察の判断となってくる。

 だが、これだけは言えることがある。仮に善悪を論じるならば、圧倒的に悪いのは薬物疑惑をかけられた米倉ということだ。もちろん、疑惑をスクープした「週刊文春」のせいなどではない。

 書類送検以前も、本人は家宅捜索の事実があったことを認め、今後も捜査に協力していくと言っているのだ。大女優がである。文春の記事に対して、家宅捜索の事実を認め、そんな声明を出したのだ。この時点で、今まで応援してきたどれだけの人たちが、がっかりとしたか考えたことがあるのだろうか。本人が薬物を使用していたのか、恋人と言われるアルゼンチン国籍の男性が使用していたのか。それは本人にしかわからない。

 だが立場が立場ではないのか。2025年8月20日に家宅捜索が入って以降、出演予定だった複数のイベントをキャンセルしてしまっている。そのお陰でファンががっかりしたり、関係各所に迷惑がかかったりしたはずだ。つまり、それだけの影響力がありながら何をやっているのだと誰だって思わないか。

 少なくとも私は思うし、米倉は知らないだろうが、彼女が主演を務めたあるドラマで、彼女自身とは別件ではあるが、制作の舞台裏で起きつつあったあるスキャンダル報道を、それこそ文春関係者に陰で頭を下げて穏便に済ましてもらえるようにお願いした身としては、頭にだってくる。

 私はあのとき、一生懸命に走り回った。もちろん彼女は一切関係ないかもしれない。だが、私はそのドラマが無事に放送されるために懸命だった。たった1人で戦っていた。たまたまその作品の主演を務めたのが彼女なのだが、同作が今後見られなくなるようなことがあれば、私だけではない。苦労して作り上げた作品に対しても失礼ではないのか。

 私はジャニーズ問題、ダウンタウン・松本人志問題、中居正広問題について、文春の報じ方に疑問を呈し続けてきた。報道内容の是非だけではない。大勢で無差別にSNSでターゲットとなった有名人を批判することに、大の大人のやることではないと感じたのだ。

 これは大人のいじめではないかと、ペンを握る者として声を上げ続けたのだ。それは文春という媒体が好きだとか嫌いだとかいう問題ではない。ジャーナリズムを意識すべき公益性の観点からいっても、片側の意見だけで、あそこまで断罪的に報じるのは行き過ぎていると感じていたのだ。

 文春の記事がネット社会の世論となり、松ちゃんや中居くん、それにジャニーズが痛烈に批判されることがいたたまれなかった。彼らが本当にそれだけのことをしたのかと異を唱え続けた。私には、彼らがテレビや芸能界から追放されるまでのことをやったと思うことができなかったし、そこまでの事実関係の検証がきちんとなされたのかという違和感を拭えなかった。

 だが、今回は違うだろう。文春の取材力のすごさは認めるべきだ。そして、疑惑をかけられ、大勢のファンを裏切ることになった米倉涼子自身に問題があったのは確かではないか。

当局の捜査対象という「疑惑のボーダーライン」

 詳しい裏側の経緯は、今後、私のオンラインサロンやメールマガジン「アンダーグラウンドレター」に譲るとして、ここでは割愛するが、「良い年をして何をやっているのだ」と言われても仕方ないだろう。

 文春の記事にもあるように、女優・米倉涼子として本気で名誉を回復させたいならば、逃げるように母国へと帰国してしまった恋人であるアルゼンチン人男性を日本に呼び、そこで誰が違法薬物を所持していたのか、シロクロつけることが先決ではないのか。米倉にうやむやで済ませるつもりがあったとしたら、大勢のファンたちに対して失礼だろう。

 私も、芸能人のスキャンダルをスクープしては、記事を書いてた頃がある。その頃にも彼女のあまりよくない噂を耳にしたこともあるし、若手女優として売出し中だった頃に、薬物に関連したネタを書かれた際の雑誌誌面も保管している。それらの記事には、今掲載されればどちらにせよ大問題になるのではないかということも書かれている。 

 でもである。人の過去は知らないが、大女優まで登り詰めたのは事実だ。それは誰がどうみても素晴らしいことではないか。それなのになぜ、現在、それを裏切るような事態になっているのだ。

 ジャニーズ問題でも松本人志問題でも中居正広問題でも、誰も捜査対象になっていないのだ。それが米倉涼子の場合は違うだろう。当局の捜査対象になってしまっているではないか。
 
 ここが一つのボーダーラインだろう。

 仕事上でも全くの付き合いもないので残念にすら思わないが、一方で文春の取材力には目を見張らされた。
 
 確かにこういう見方もなくはない。マトリ(麻薬取締部)から捜査情報が漏洩しているのではないかという点だ。その点に違和感を持っている人間がいてもおかしくないが、はっきり言いたい。バカやろう!それだけのルートを文春が構築できているということではないか。

 この凍えるほどの冷え切った不景気な時代を綺麗事で生き残れるか。それだけ文春の記者陣の取材力が長けていたということではないか。

 そこには、同業者として完敗を認めざるをえない。同時にこれだけSNSで情報が好き勝手に放出される時代に、紙面で先陣を切れた文春を褒め称えるべきではないか。一つも文春が記事にするまで、漏れなかったのだ。

 しかも今回でいえば、本人が認めているように、そして、その後の書類送検に繋がったように、文春は事実を克明に記しているだけだ。そこに文句を言えるマスメディアも読者はいないのではないか。

 ただ唯一、一点気になるところを述べれば、米倉涼子に逮捕状が発行されていたかどうかという点である。文春は、逮捕状が発行されていたとまで報じていた。身柄を押さえる必要があるほど、米倉は捜査に非協力的で逃亡や証拠隠滅の恐れがあったという印象を社会に与えるのだから、逮捕状発行の有無は重要だ。

 そもそも、疑惑の端緒はサントリーなのだろう。福岡県警がサントリーの大幹部を捜査対象にしたことで、その線から米倉涼子の名前が浮上してきたのではないのか。少なくとも私の周辺メディアはそう聞いている。

 捜査情報が漏洩するのは、特筆すべきことではないだろう。マスメディアはそこをいつも狙っているのだ。

 こういうこともあった。それも誰しもが知る大物女優である。その時も、オープンリーチ(逮捕目前)とマスメディアで囁かれていた。その女優は、某テレビ局のプロデューサーと楽屋に入れば、2時間は出てこず、中で違法薬物を使用した行為をしているのではないかなど噂になっていた。それは芸能関係者なら、多くが知るレベルである。

 だがXデーが近いと言われる中、捜査当局がその女優を任意で連行した結果、薬物検査の結果は陰性だったのだ。なぜか。某テレビ局のプロデューサーに、当局の動きが事前に流れていたからというのだ。つまりその期間に薬物を抜くことができたというのである。少なくとも、ある人気女優が薬物事案で逮捕されたときも、先に薬物で逮捕されるのはこちらの女優だと思ったと、多くのメディアか関係者の間で囁かれていたが、結局、事件化することはなかった。しかし、一度そのような噂がたったその女優は、その後、輝きを失ってしまった。

 名声も、実績も、賞賛も、たった一つのスキャンダルで瓦解することがある。それが芸能界の現実であり、覚悟である。米倉涼子はその現実を突きつけられようとしているのではないか。

(文=沖田臥竜/作家・小説家・クリエイター)

沖田臥竜

作家・小説家・クリエイター・ドラマ『インフォーマ』シリーズの原作・監修者。2014年、アウトローだった自らの経験をもとに物書きとして活動を始め、小説やノンフィクションなど多数の作品を発表。小説『ムショぼけ』(小学館)や小説『インフォーマ』シリーズ(サイゾー文芸部)がドラマ化もされ話題に。調査やコンサルティングを行う企業の経営者の顔を持つ。

X:@pinlkiai

最終更新:2026/01/22 18:30