藤乃あおい、カムバック美女の夕暮れインタビュー
北陸のグラドルという誇りを胸に、『グラビア・オブ・ザ・イヤー2021』グランプリ獲得、2年連続DMMDVD売上ランキング1位など輝かしい実績を持つ藤乃あおい。
1月30日にはセカンド写真集「ハレテヨカッタ」をリリースするなど、そのグラドル人生は順風満帆に見える。
しかし、そんな彼女には「がん」との闘病を乗り越えてカムバックしたという不屈のストーリーもある。
今回の記事では、藤乃あおいのドラマティックな人生が詰め込まれているというセカンド写真集の発売を記念して、サイゾーグラビア班がかつて取材した藤乃あおいインタビューを再掲したい。
ちょっぴり季節は異なるが、夏の夕暮れ、長い髪をなびかせて歩く藤乃の体温を感じてほしい。
【藤乃あおい】
『グラビア・オブ・ザ・イヤー2021』グランプリ受賞。北陸のグラドルを標榜してアツい視線を集める超逸材/生年月日:1998年9月29日/出身:石川県/身長:158センチ/スリーサイズ:B100(Iカップ)・W61・H86(cm)/趣味:ドライブ/特技:イラストの接写、書道/公式X@Fujino_Aoi/Instagram:fujino_aoi
藤乃あおいインタビュー
――出身は石川県なんだっけ。
藤乃 そうです。ここ、地元を思い出します。こんな河川敷の近くに住んでたんですよ。中3までずっとバドミントンをやってて。
――なんか似合いそうかも。
藤乃 バドミントンって意外とキツいんですよ! シャトルが風の影響を受けると困るから、締めっきりの体育館でプレイするんです。夏は地獄ですよ!
――イメージと違う……。
藤乃 (笑)。それから高校の時は、バドミントンと弓道で迷って軽音部に入りました(笑)。
――新たな選択肢が登場。
藤乃 中学の時にベースを買ってたんですよね。友達と「バンドやろーや!」って盛り上がって買ったんだけど、その時は結局やらなかった(笑)。金爆(ゴールデンボンバー)にハマってて。
――10年前は全盛期だね。
藤乃 白塗りしてる(樽美酒)研二が好きで。その流れで己龍っていう白塗りもしているヴィジュアル系バンドにはまって追っかけしてました。高校時代は遠征費用のためにバイトばっかしてて、結局ベースはあんまり弾いてないですね。
――その後芸能界目指して上京したパターン?
藤乃 それが違うんです。高校卒業したあと、一度ファッション系の専門学校に進学するために上京したんです。でも辞めちゃって、地元に戻って2年くらいフリーターしてました。
――アパレルが好きだった?
藤乃 作ることが好きなんですよ。自分で手先は器用やと思ってます! デザイナーになりたかったけど、作るのと、新しく発想するのって違いますね。その才能はなかったな……で、諦めーの、地元帰りーの(笑)。
――それでグラドルが選択肢に挙がってくる人もなかなかいないと思うけど(笑)
藤乃 そろそろ仕事しなあかん!って思ってるときに、今のマネージャーさんが連絡くれたんですよ。
――前からつながりがあったんだ?
藤乃 専門学校時代、事務のバイトがしたいと思って応募した先にそのマネージャーさんがいて、スカウトされました。
コンプレックスだったから、逆に売り出せばいい
――そりゃまあスカウトするよね(笑)
藤乃 (笑)。体型も目立つし、さっぱりした性格なので男ウケしそうだと思ったらしいです。最初は「絶対できるわけないでしょ!!」って拒否してたんですが、タイミングよく連絡をくれたので……
――粘り勝ち。
藤乃 マネージャーさんもグラビアアイドルは担当したことがなかったらしいんですが、私は歌えなさそうだし(笑)、グラビアかなって。もともとこの体型はコンプレックスだったんですが、逆に売り出してしまえって納得しました。
――目立つもんね。
藤乃 うん、まず小学校の水泳が嫌でしたよね。バドミントンでも目立つし…部活のランニングも揺れて嫌でしたね。体操着の前を引っ張って、揺れるのがわからないようにしたりしてました。
――あー、体操着は特に。
藤乃 私服も隠すような服ばっか着てましたね。あと、通販も失敗するんですよ!モデルさんって細いから。届いて自分で着てみて、「やっぱこうなるか〜」ってガッカリするのがいつものパターン。
こんなヤツにようついてきてくれるわ
――嫌だったことをあえて使ったわけだけど、グラビアの仕事はどう?
藤乃 楽しいです!グラビアを知らんかったから、全部が新鮮で。スタッフさんもみんな優しくて、撮影会でファンの方と話せるのも楽しい。ノリがいい人多くて、友達感覚で話せるんですよ。
――やっぱり似たタイプが集まるのかな(笑)
藤乃 自然体でつくらん感じがいいとは言われる。こんなヤツにようついてきてくれるわって思いますよ(笑)。最初は全員名前覚えてたんですけど、最近覚えれんくてヤバい! 前から来てくれてる人は覚えてるけど、新しい人の名前がなかなかすぐには覚えられん…。
――それだけファンが増えたってことだよね。褒められるのはどういうところ?
藤乃 髪の毛はほめてもらいますね、何もしてないんですけど。あと、目もいいって言ってくれる人が多いです。それとやっぱり胸なんですけど、めっちゃ丸い!ってよく言われて。自分では見られないから新鮮ですね。
――確かに形は自分じゃわからないのか。
藤乃 横乳とか下乳とか、褒めていただくんですけど自分では意識したことなかった(笑)あ、あとグラビアで楽しいのは、可愛い子が多いこと!
――例えば。
藤乃 桃月なしこさん、高崎かなみさんとかが好きです。本当にかわいい! 本当に可愛い子が多いですよね、当たり前だけど(笑)!
ベジータ、めっちゃかっこいくないですか!
――休日の過ごし方とか聞いとこうかな。
藤乃 お休みはゲームするときしかベッドから出ないです(笑)
――じゃあ、趣味はゲーム。
藤乃 あと、アニメですね。ドラゴンボールが好きで! ベジータが好きなんですよ。
――相当好きそうだね(笑)。
藤乃 めっちゃかっこいくないですか。男! って感じで、でもツンデレですよね。Zでトランクスに「ママを大事にしろ」って言う展開とか、ブルマを大事にしているところも本当にかっこいい。カカロットをナンバーワンだって言うシーンも潔くて。いろいろかっこいいんですよ、あの人(笑)。
――ドラゴンボールZが好き?
藤乃 初代からZが好きですね。だいたい全部見てはいます。
――じゃあ男性のタイプもベジータみたいな感じ?
藤乃 それは難しいと思うけど(笑)、芯があって、自分の言葉に責任持てることは大事ですね。あと、オンオフ分けられる人。
――ゲームのほうは。
藤乃 FPSゲームのApex Legendsをやってます。
――いわゆるエペってやつ。
藤乃 エペのフレンドには岩塩ガールと呼ばれてるんですよ。うどんボーイとかからあげボーイとか言って好物を名前につけるのが仲間内で流行って、じゃあ私は岩塩かなって。
――塩味が好きってこと?わりとあっさりしたものが好きなんだ。
藤乃 シンプルなものは好きですね。ミレービスケットみたいな素朴なお菓子とかも好き。
――好きな食べ物と聞かれたら?
藤乃 うーん、ごはん全部好きやから、何が好きっていうのは思いつかなくて。ぱっと思いつくのはりんごなので、好きな食べ物はりんごって言ってることが多いです。ファンの方からいただくことも増えました。
――あんまりりんごがたくさんあっても困らない?
藤乃 全然! むしろ助かる。夜ご飯なんもなかったらりんご食べたりする(笑)。
「田舎の知らん女の子」みたいな
――ベッドでドラゴンボール見ながらりんごかじって(笑)。こうして聞くとほんとに普通の女の子だね。
藤乃 グラビアを始める前と何も変わらないですよ。まだ自分が本に載ってるのも変な感じで、「なぜ載っとるの?」ってなる。
――ファースト写真集となるとますますそうなんじゃない?
藤乃 写り方も、「田舎の知らん女の子」みたいな朴訥な雰囲気やと思います。とはいってもあんまりファーストっぽくないかな、ほぼ全裸もあるし(笑)。
――撮影はどうだった?
藤乃 光の加減に感動しました。背中だけが写ってる写真が特に気に入ってます。いや〜、いいですよ(笑)! 本当にお気に入りです。沢渡先生には感謝しかないです!
――しみじみ気に入ってるね。
藤乃 写真撮られるの、もともとは嫌いなんですよ。中学くらいから周りがスマホ持ち出して、みんなすぐ写真を撮るじゃないですか。それが嫌で、中学高校はずっとマスク人間だったくらいです。
毎回が面白さ満点! 新発見! って感じ(笑)
――写真が苦手だったわけね。
藤乃 でもグラビアは本当に楽しい。何しても新鮮! 正解がないのが面白いですよね。何気ないしぐさを「そのまま!」ってたくさん撮られたり、毎回が面白さ満点! 新発見! って感じです(笑)。
――色々やらされるでしょ(笑)
藤乃 よくこんなん考えるなーってシチュエーションとかは色々ありますよね(笑)、衣装もいろんなのがあって面白い。何だこのビキニ!?とか。この小ささは何なんだ?と。
――なるほど、毎回が新発見。
藤乃 好奇心旺盛だから、何でもしてみたいです。でもまだ何がしたいかまではないかな。まだグラビアのこともよくわかっとらんから……だから今は行けるところまでグラビアをがんばります。
写真に撮られるのが嫌で、学生時代はマスクで顔を隠しがちだったという藤乃あおい。だからこそ今、見せてくれる表情のひとつひとつが新鮮なのかもしれない。
表情もスタイルもキャラクターも、わざとらしさがなく人懐っこい彼女を知ると、「加賀百万石バスト」という嘘みたいなキャッチが本当に似つかわしいのがよくわかってくる。豊かな土地で育った作物を、いま都会で磨いているような、でも結局一流のシェフも素材の味には敵わないのだろう。
おそらく彼女は、撮られることで魅力を発揮していく過程の真っ最中。その過程の全てを見逃したくないと願うファンの多さが想像される。
(取材・文=サイゾーオンライン編集部)