中居正広、芸能界引退が濃厚に…テレビ局関係者「地上波復帰の可能性は限りなくゼロ」
中居正広の女性トラブルがテレビ業界に延焼している。フジテレビは港浩一社長が会見を開いたものの、自局社員のトラブルへの関与や「女子アナ接待常態化」の疑惑を払拭できず、明治安田生命、日本生命、トヨタ自動車などの大手スポンサーが続々と同局へのCM差し止めや差し替えを決定。フジテレビの番組で「ACジャパン」のCMが急増する事態に発展している。
渦中の中居は「雲隠れ」状態を続けているが、業界内では「復帰は絶望的」「引退は避けられない」といった声が上がり始めた。
一方、過去に性加害騒動があった俳優の香川照之が今春にWOWOWでドラマに主演することが決まり、出演した映画『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』が地上波で先日放送されるなど、騒動から約3年で復活の気配。2017年に未成年者との飲酒や不適切な関係が報じられ、一時活動休止となった俳優の小出恵介も現在は映画や舞台を中心に活躍している。そのような前例から、中居についても「数年で復帰できるのでは」との説がある。
地上波復帰の可能性は「限りなくゼロ」
しかし、業界人の見立てはかなり厳しいようだ。在京テレビ局の関係者は「もう本人に芸能界へ戻る気はないと思いますが……」と前置きしたうえで、このように断じる。
「地上波ということであれば、復帰の可能性は限りなくゼロに近い。すでにフジテレビも巻き込んでスポンサー離れが出始めています。現状のようなテレビ業界を巻き込んでの大騒動になっていなければ救いようがあったのかも知れませんが、この流れは加速していますから、もはやテレビ業界で中居の復帰の話を持ち出すような人は皆無です。
被害者側と示談が成立しているとはいえ、報道後の対応を見ても、あのような稚拙な謝罪文を出している時点で話になりません。また一部報道によると、中居が当初テレビ関係者に説明していたトラブルの内容と実際のトラブルの内容が異なっており、各テレビ局幹部が『話が違う』と激怒しているとも伝えられています。先行きは極めて厳しいでしょう」
中居はトラブル報道後に「お詫び」と題した謝罪文を発表し、示談が成立していることを強調したうえで「今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」と活動継続を示唆。この一文に大きな批判が集まったが、業界の反応も厳しいものとなっていたようだ。
唯一の希望は「SMAP」の仲間たち
「中居を使えばスポンサーが離れる」となれば、どの局であろうと起用は難しく、地上波復帰は絶望的な状況だ。前述の香川や小出は俳優ということもあり、地上波に頼らずに映画、配信ドラマ、舞台などに活路を見出せたため数年で復活できたが、中居は近年俳優活動をしておらず、バラエティが主戦場だったためテレビ以外に戻る場所がない。
地上波復帰が将来的にも絶望視されるとなれば、このまま「強制引退」となりそうだが、復活する道はあるのだろうか。前出のテレビ局関係者はこう指摘する。
「もし中居を救える存在があるとすれば、それはSMAP時代の仲間たち。ここ1点かと。ただ、もし救いの手を差し伸べることがあってもかなり先になるでしょうし、かなりリスキーなので難しいのは間違いありません。
あと、彼はかなり野球に精通しています。長年、巨人を中心にプロ野球、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)、五輪など、地上波でかなりの数の野球関連番組をこなしてきました。それらで培った人脈を生かせば、野球系YouTuberとして成功する道もなくはないでしょうが、そこまでして表舞台での仕事を続けるかどうかは疑問です」
唯一の希望は香取慎吾、木村拓哉らSMAP時代の仲間たちの存在だが、彼らでも手を出しようがない可能性がある。本人の意思にかかわらず、このまま「引退」となってしまうのだろうか。
(文=佐藤勇馬)