西武・源田壮亮選手、不倫謝罪会見も不要だった“あのNGワード”
西武の源田壮亮選手が1月12日、埼玉・所沢の球団施設で昨年末に「週刊文春」(文藝春秋)で報じられた不倫疑惑について謝罪会見を行った。
源田選手はアイドルグループ・乃木坂46の元メンバーでタレントの衛藤美彩と2019年に結婚し、22年に第1子、23年に第2子が誕生している。
この日の会見で源田選手は「不倫」を事実と認め、チームメイトやファンに謝罪。
妻の衛藤からの言葉を問われると、「とにかく野球で結果を出していくしかないよねっていう言葉を言われましたし、本当にしっかり取り組んでやっていきたいなと思います」と語った。
だが、源田選手のこの発言に対して、SNS上では「野球さえ良ければってのは古い時代。私生活を丁寧にやっていきたいで良いのに」といった指摘も見受けられる。スポーツ紙のデスクは「“野球で信頼回復”はNGワード」と眉をひそめつつこう明かす。
「今から約20年前のことです。経営コンサルタントの誘いに乗って小久保裕紀、宮本慎也、鳥越裕介、山田洋ら有名選手を含む多数のプロ野球選手が違法な脱税をしたという事件が起きました。名古屋地裁での判決に際して、鳥越が『世間を騒がせた。これからは野球で返すしかない』と反省の弁を述べたが、裁判官は『世間を騒がせたから申し訳ないという言葉からは本当に罪を自覚しているのか極めて疑問だと言わざるをえない』とバッサリ。『たとえ、鳥越被告人が3割、3割5分打っても、山田(洋)被告人が15勝をあげようとも関係ない。社会人として、してはならないことを忘れてしまうとグラウンドで活躍できなくなる』と諭していましたからね。源田も野球で成績を残す以前に子ども2人を持つ父親としての自覚を口にするべきだったのかもしれません」
源田選手としては春季キャンプ前に謝罪し、区切りをつけたかった思いもあったのだろうが、謝罪会見での発言が裏目に出てしまっている格好だ。
「その点、西武ライオンズ在籍時に女性問題で世間を騒がせたソフトバンクの山川穂高選手は23年の移籍会見で、『まずは自分がしてしまったことの反省の日々を過ごしていました。厳しい声があがるのは当然だと思います。野球で結果を出して許してほしいとは思っていません』と述べて反省と自覚を強調。そのうえで、24年のシーズンでは本塁打王と打点王の二冠を獲り、野球でも結果を見せることで、イメージを回復させた印象はあります」(前出のスポーツ紙デスク)
源田選手も“余計な一言”を発することなく、真摯に家庭と向き合い、プレーでも結果を出すことが重要との見解だが、芸能ジャーナリストの竹下光氏はこう語る。
「今回の源田選手の“とにかく野球で結果を出していくしかない”という発言は本人の意思というよりも、あくまで妻の衛藤さんから掛けられた言葉を明かしたものですし、必要以上に激しく非難するのはどうかと思いますけどね。そもそも、刑法に触れる不法行為の『脱税』と『不倫』を一緒くたに比べるのもどうかと思いますし、山川選手に関しては嫌疑不十分で不起訴処分になってはいるものの、書類送検はされていましたからね。現に、球団の方も不倫はあくまで家族の問題という判断から源田選手に対するお咎めはなしという判断ですし、ネット上では会見を行い、不倫について自らの口できちんと説明、謝罪したことを評価する意見も見られます」
源田選手には家族はもちろん、チームメイトやファンからの信頼も取り戻すべく、公私両面での活躍を期待したいものである。
(取材・文=CYZO sports)