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週刊誌スクープ大賞

プロゴルフ界に降って湧いた「トリプル不倫」有名女子ゴルファーたちはなぜ餌食に?

写真:イメージ
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今週の注目記事・1「有名女子ゴルファー3人とトリプルボギー不倫した男」(『週刊文春』3/13日号)
同・2「東大皮膚科カリスマ教授が求めた1500万円“違法エロ接待”」(『週刊文春』3/13日号)
同・3「高橋洋一が暴露!『減税つぶしで操られた9人の政治家』」(『週刊ポスト』3/21日号)
同・4「農水官僚とJAのコメ癒着28人の『天下りリスト』」(『週刊文春』3/13日号)
同・5「東京大学教授が人類に警鐘! AIが文明を滅ぼす」(『週刊現代』3/15・22日号)
同・6「『侍ジャパン級が3人いる』プロ野球カジノ疑獄全内幕」(『週刊文春』3/13日号)
同・7「悠仁さま30分初会見で露わになった期待と不安」(『週刊新潮』3/13日号)
同・8「交渉決裂トランプ×ゼレンスキー会談 台本に記されていた“3つの条件”」(『週刊文春』3/13日号)
同・9「さらばみのもんた(享年80)酒と仕事と女に捧げた『司会者人生』」(『週刊新潮』3/13日号)

石破首相「減反廃止」できる?

 さて、早速いこう。今週も順位なし。

 みのもんたが亡くなった。享年80。みのという人間は不思議な人だった。軽チャー時代の申し子のようだったが、時に、鋭く政治や社会の矛盾に切り込み、茶の間の主婦たちを啓蒙することがあった。

 新潮は、酒と仕事と女に捧げたみのもんたの人生を回顧している。

 立教大学の先輩である徳光和夫(83)は、みのの夜の銀座のクラブ回りを「檀家回り」といっているが、みのの飲み方は尋常ではなかった。

「1軒のお店の滞在時間は30分ほど」だったという。それを日に4軒くらい回り、取り巻きの分もみのが払っていたという。1軒あたり50万から60万として4軒なら200万以上になる。
その飲み方も豪快だった。

「みのちゃんはクラッシュ・アイスをグラスいっぱいに入れて、そこにニッカの鶴を注ぐ飲み方が大好き。結果、潰れた挑戦者を何人も見ています」

 その潰れた挑戦者の中にあの、平成の大横綱もいたというのである。

「彼はよく朝青龍(44)を飲み負かしたと自慢してました。ある席で朝青龍と一緒になった際、“あの話は本当なのか”と尋ねると“みのさんには勝てません”と大きな体を小さくしていましたよ」(徳光)

 みのがそうした生活ができたのは、妻の靖子の内助の功が大きかったようだ。

 その妻のために、2010年、神奈川県鎌倉市の相模湾を一望できる高台に地上2階、地下1階、延べ床面積700平方メートル超の豪邸を建てた。

 だが、靖子は2011年に皮膚がんがわかり、翌年の5月に66歳で亡くなってしまった。

 その後、日テレに勤務していた次男が窃盗容疑で逮捕されるという事件を起こし、その後、全ての仕事から離れてしまった。

 晩年は、クラブの女性と付き合い、2020年に所有していた港区のマンション(推定価格1億5000万円)を生前贈与したという。

 後年は、パーキンソン病にかかり、リハビリ生活を送っていたが、3月1日、亡くなった。

 生前、みのは新潮に対して、こう語っていた。

「“終活”なんていうけど、人生は最後まで楽しみたい。“酒なくて何の己が桜かな”だよ」

 幸せな人生だったというべきであろう。

 次は文春から。

 トランプとゼレンスキーの会談は、史上稀な「口喧嘩」で終わり、トランプは威信を失い、ゼレンスキーはウクライナ国民の支持を回復した。

 だが、トランプはすぐに、ウクライナへの軍事援助を一時停止すると公言。欧州の支持を集めたゼレンスキーだが、英国やフランス、ドイツが束になってもアメリカの軍事援助の半分にしかならないという。

 困ったゼレンスキーは書簡を送り、トランプが施政方針演説でそれを明らかにした。両者の関係修復はできるのか? 世界中が、この2人の動向を見守っている。

 文春によれば、2人の会談の前には「台本」があり、「スターマー英首相やマクロン仏大統領らから『公開の席ではトランプに感謝する発言だけにとどめた方がよい』と感情的にならないよう助言を受けていた。しかし、それは守られなかった」(米政府関係者)

 たしかに、アメリカの軍事援助がなくなれば、ウクライナはさらなる窮地に陥る。プーチンは冷笑しているだろうが、トランプとしても、プーチン大統領のいうがままにウクライナ戦争を終わらせれば、やはりトランプはプーチンには大きな借りがあって、それをバラされるとトランプの威信が地に堕ちるから、唯々諾々と従ったに違いないといわれるだろう。

 ここは、大岡越前のように「三方一両損」という形しかないのではないか。トランプにとってもここは正念場である。

 ところで、3月3日に行われた秋篠宮悠仁さんの成人会見は、先にあった天皇の長女・愛子さんに匹敵するような見事なもので、多くの国民は、若き将来の天皇に対して惜しみない拍手を送った。

 だが、これまで、何かと秋篠宮家を批判してきた週刊誌は、もろ手を挙げて「悠仁さん万歳」とはいかないのだろう。

 文春は、それでも、筑波大学の永田学長は、悠仁さんを筑波大の大学院に進んでもらい、初めての修士号を取得した天皇になってもらいたいと考えているという程度にとどめている。

 だが新潮は、「初会見で露わになった期待と不安」というタイトルで、何やら不穏なものが会見後に起こりそうだと思わせぶりなタイトルを付けている。

「例えば戦争についての向き合われ方など、もう少し具体的に伺えればよかったと思います」(名古屋大学大学院河西秀哉准教授)

 これについては、これから何度か会見を開いていくうちに、聞くことができるはずだ。

 さらに新潮は、成人会見も開くのが遅くなったが、皇位継承権を有する男性皇族が成年となったことを内外に表明する「成年式」が、9月6日の悠仁さんの19歳の誕生日に行われるのは「あまりにも遅すぎる」というのである。

 天皇のスケジュールも過密で、悠仁さんは大学生である。宮内庁がやりくりして、その日になったのだから、とやかくいってもな、と私は思うのだが。

 どちらにしても、秋篠宮悠仁さんが健やかで爽やかな成年皇族になっていることが、今回の会見で明らかになったのは目出度いことである。後は、これからのさらなる成長を見守ってあげればいいと思う。

 しかも、帝王学を学ぶ時間は悠仁さんにはまだ十分すぎるくらいある。上皇が生前退位したのは85歳の時。現天皇は現在65歳だから、失礼を省みずにいうと、もし上皇と同じ歳で生前退位したとしても、悠仁さんはまだ弱冠38歳である。

 秋篠宮は自分は天皇になる気はないと公言している。だが、新天皇が40手前ではまだ若すぎるのではないか。

 悠仁さんへバトンタッチする前に、国民からも熱望されている愛子天皇を実現する。それが悠仁さんにとっても、世界に開かれた皇室にするためにも早急に実現させるべきではないか。悠仁さんの会見を聞いていて私はそう思ったのだが。

 お次は、吉本興業のお笑い芸人たちがやっていたオンラインカジノ問題だが、プロ野球界にも飛び火し、2月21日にオリックス・バファローズは山岡泰輔投手が海外でカジノのライセンスを取得しているサイトが運営するポーカーゲームのトーナメント大会に参加していたとして、活動自粛にした。

 その後、日本野球機構(NPB)は12球団に対して、所属選手やスタッフでオンラインカジノを利用した者がいる場合は、自主的に申し出るよう要請した。

 その結果、7球団14人がやっていたと申告があったが、球団名も選手名も公表していない。

 文春は先週、こう報じていた。

「山岡以外にも巨人の若手有望株Aと他球団所属で東京五輪代表にも選ばれたベテランBのオンラインカジノ利用疑惑を報じた。Aは数年前からオンラインカジノに興じており、一千万円近くを費やしたという(巨人は『現時点で個別にお答えすることは控えます』と回答)」

 球団側は、今後は各所轄の警察マターになるので、捜査の妨害になるという理屈で“完黙”しているようだが、1960年代後半に「プロ野球の黒い霧事件」と大騒ぎになった、選手たちの八百長賭博のように広がる恐れはないのか。

 昔は、野球賭博をやっている暴力団が、選手に札束をちらつかせて八百長をやらせたが、今は、スマホでいつでもどこでもできてしまうから、第2、第3の水原一平が出てこないとも限らない。

 文春で、捜査関係者がこういっている。

「常習的に賭博をやっている客を主犯とし、決済代行業者を常習賭博幇助の容疑で摘発するのが狙い。オンラインカジノの利用者の中にはハマりすぎて借金を作り、闇バイトに手を出す者も。ルフィ事件で逮捕、起訴された宮沢優樹もそのパターン。海外に拠点を置く胴元を叩くのは難しく、手数料でボロ儲けしている代行業者を締めるしかない」

 まだまだ火種は燻っている。私にはそう感じられる。

 お次は世界中が大騒ぎしているAIについて、これが文明を滅ぼすことになると警鐘を鳴らしている東大教授の意見を載せている現代から。

 酒井邦嘉東大大学院総合文化研究科教授がこういっている。

「AIの濫用によって、人類の文明は衰退の危機に直面している――私はそう危惧しています。
文明とは、伝統を守りながら、新しいものを生み出していく営為です。その創造的な営みは、人間の考える力、つまりは言語能力によって支えられてきました。しかし、『見かけ上の知恵』でしかないAIに取って代わられれば、脳に負荷をかけることで育まれる『考える力』が人類から奪われてしまう。その結果、学問や芸術のオリジナルの価値が毀損されてしまい、人間の創造性が消えてしまうでしょう。
AIには、人間の脳の働きを再現することなどできません。いわば『もどき』でしかない。それなのに『タイパ』(タイムパフォーマンス)重視のビジネス的な思考のせいで、人々が『AI依存症』に陥っているのが現状です。行き着く先は『一億総無脳化』とでも呼ぶべき時代でしょうか。すでに私たちは、確実に後戻りできないところまで来ているのです。
現代によれば、「日本を代表する言語脳科学者である酒井氏は、近著『デジタル脳クライシス』で、デジタル機器やAIを安易に使用することで、『人間の脳が衰える』危険性を、最新科学の研究結果や脳の仕組みを示しながら指摘している。『創造的な脳』を守るために私たちができることとは」

 酒井教授はこう続ける。

「まず『生成AI』という呼び方が誤解を生みやすいのです。私は『合成AI』と一貫して言い続けています。
‘23年頃から、チャットGPTに代表される『合成AI』が『生成AI』として普及を始め、すぐに飛びついた人たちの肯定的な――かつ盲目的な意見が各メディアやSNSに溢れました。あまつさえ、本来は子供の脳を育てるのが仕事であるはずの、教育現場にもAIが積極的に導入されつつあります。
しかし、本当にAIは何かを『生成』、つまり生み出しているのでしょうか。実際にやっている事は、既存の文章や画像などを組み合わせ、『合成』してそれらしく見せているにすぎません。『もどき』にすぎず、何も『生成』などしていないのです」

 ここまでずばりという学者はなかなかいないだろう。

 酒井教授はさらに、

「私からすれば、文章を叩き台として一字たりともAIに頼りたくはありません。文章を書くには、思考を整理し、脳に負荷をかけ続けること、時間をかけることが重要です。学芸の仕事では、その労苦の過程こそが人生を豊かにします。
まずは、思考力を育てる幼少期の教育の現場で、ペンと紙を持つところから創造性を取り戻す試みをしてほしい。
新しいビジネスの探求にも、創造性が必要不可欠だと思いますが、創造性は能動的な好奇心から生まれます。これを育むには、やはり読書が肝要です。著者の意図や心情を想像し、自らの思索に耽ることで、考える力が身につきます。小説やエッセイ、専門書、そして事実関係の裏取り取材がなされた新聞や雑誌の記事などには、常に触れ続けるべきでしょう」

 そしてこう結ぶ。

「想像力とは何か。その意義を今一度問い直す時期にきているのかもしれません」

 私もこの教授の意見に賛成だな。AIほどでなくても、ワープロを使っているだけで漢字を忘れる。そのうち、元木昌彦のスクープ週刊誌の原稿を書いて、とお願いすれば、AIが見事な文章を書いてくれるだろう。

 AIさん、今週から書いておくれでないか?

 ところで、コメ問題がモヤモヤしっぱなしである。

 5キロ当たり前年比約1.9倍の4000円に近い値段というのは異常であり、政府は「貧乏人は麦を食え」といっているかのようである。

 私は御飯大好き人間だが、去年の秋から、週の半分はパン食やそばやうどん食に切り替えた。

 2月14日に、備蓄米を21万トン放出すると発表したが、そんな一時的な弥縫策ではこの国のコメ不足、否、コメの供給量は増えない。

 長年やってきた減反政策が間違いだったことを認め、すぐにストップさせなければこの国は瑞穂の国ではなくなってしまう。

 だが、文春によれば、そうできないのは、農水省の天下りをJAが受け入れ、現役官僚たちがJAの意向に沿って動くようになっているからだというのだ。

「政府が毎年の生産目標を決めて都道府県に配分する減反政策は二〇十七年で廃止されましたが、大豆・小麦・飼料用米などを作る農家に補助金を出すなどし、コメの生産量を需要限度量まで抑えてきた。結果、高水準の米価が維持されることになった。これにはJA側の強い要望があったのです」(農水省関係者)

 なぜか?

 元農水官僚で、キャノングローバル戦略研究所の山下一仁研究主幹はこう解説する。

元木昌彦

編集者。「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

元木昌彦
最終更新:2025/03/11 18:00