中居正広の「性暴力」認定とフジテレビのセクハラ蔓延事情、第三者委会見で……

今週の注目記事・1「石破政権42億円の企業団体マネー中毒」(『週刊文春』4/3日号)
同・2「闇バイト犯罪から身を守る」(『サンデー毎日』4/6日号)
同・3「『辞表書け!』『教育長連れてこい』大井川和彦茨城県知事が教師相手に大暴走」(『週刊文春』4/3日号)
同・4「日テレnews zero 藤井貴彦を襲った地面師トラブル」(『週刊文春』4/3日号)
同・5「愛子さまの“お相手候補”旧皇族賀陽家に怪活動家が入り込んだ」(『週刊文春』4/3日号)
同・6「大の里“上げ底”で横綱昇進プラン それでいいのか!」(『週刊ポスト』4/11日号)
同・7「『社内はお祭り騒ぎ』カトパンがテレ東番組で育休復帰するワケ」(『週刊新潮』4/3日号)
同・8「梶芽衣子(78)が明かす生涯現役のための3食自炊。野菜7割、ニンニク醤油」(『週刊文春』4/3日号)
同・9「いしだあゆみさん(享年76)がみせた壮絶“プロ魂”」(『週刊新潮』4/3日号)
桜は満開間近だが週刊誌は「花枯れ」とでもいいたくなるような内容が続いている。
今日は中居正広の性的トラブルに端を発したフジテレビ問題で、第三者委員会設置されたが、それの記者会見が開かれる。
フジの“ドン”といわれ、40年近くもフジとサンケイグループを支配してきた「日枝久」は、その会見の前にすべての役職から降りることが発表された。
どこまで第三者委員会が日枝体制の弊害について言及するのか。注目される会見については、後程詳しく触れる。
最初は、「ブルー・ライト・ヨコハマ」の大ヒットで知られているいしだあゆみ(享年76)について報じている新潮から。
いしだあゆみといえば、我々世代の超アイドルだった。もちろん歌もそうだったが、明るそうに見えて女の悲しみを身体いっぱいに表現できる女優としてのいしだが好きだった。
「1967年1月 直子── その日、警察官の英次は雪の降り続く銭函駅ホームで、妻の直子と、四歳になる息子義高に別れを告げた。離婚を承諾した直子は、動き出した汽車の中で、英次に笑って敬礼するが、その目には涙が溢れていた」(映画.comより)
雪に埋もれた場末の居酒屋で、倍賞千恵子と高倉健が『紅白歌合戦』のテレビを見ながら.八代亜紀の「舟歌」を聞く場面がよく知られているが、冒頭の高倉と別れたいしだあゆみが、汽車のデッキから、高倉に向けて敬礼をしながら笑い泣きするシーンが、私は一番好きだ。
笑い泣きといえば、テレビドラマ『北の国から』の役柄も同じだった。
東京で妻の令子(いしだあゆみ)と暮らしていた黒板五郎(田中邦衛)は、令子が“浮気”し、その上家を出て行かれたため、幼い2人の子ども(純と螢)を連れて故郷の富良野に帰る。
邦衛は子どもたちと令子を会わせない。傷心の令子は上り列車に乗るが、それに気づいた娘の蛍が、汽車を追いかけながら母親を呼び、気が付いた令子も悲しみを全身で表しながら娘の名を呼ぶシーンが忘れられない。
いしだは薄幸な女性役が似合った。
実生活でも、ドラマ『祭りばやしが聞こえる』で共演した萩原健一と深い仲になり、5年間の短い結婚生活を送るが、ショーケンが大麻不法所持、飲酒運転などで逮捕され、離婚することになってしまった。
萩原とは別に、一人で会見に臨んだいしだは、
「会見では“彼のことが嫌いになったから別れる”という話は出ず、反対に“家庭を疎かにしていた私が主婦として失格でした”と言いました。つまり、彼女は問題ばかり起こしたショーケンをかばい、悪いのは自分だと言っていた。健気な人だなと感じました」(芸能レポーター石川敏男)
だいぶ前になるが、私の友人が汚い新橋の中華屋で飯を食っていると、いしだがふらりと入ってきたという。
ちょっと見では、いしだとわからないほどやつれていたという。
彼女はチャーハンか何かを注文し、それを少し食べて、店から出ていったという。
晩年も、映画などに出ていたようだが、私は見ていない。
島田陽子は遺体の引き取り手がないとメディアが報じていた。不思議なことに、先日亡くなった中山美穂の遺体は所属事務所が引き取ったらしい。妹がいるのにどうしたのだろう。
女優だけではないが、有名になると家族との仲が疎遠になり、遺体の引き取り手がないというケースがよくある。
名声と幸福とは共存しがたいのであろう。合掌。
ところで、かつての名投手であった米田が缶チューハイ2本を盗んで逮捕されたというニュースも、私のような世代にはショックだった。
「兵庫県尼崎市のスーパーで缶チューハイを万引きしたとして、県警は25日、窃盗の疑いで元プロ野球選手の無職米田哲也容疑者(87)を現行犯逮捕した。米田容疑者は投手として歴代2位の通算350勝を記録し、野球殿堂入りしている」(スポニチAnnex3月25日 17:13)
金田正一が400勝だが、米田も歴代2位の350勝投手である。阪急(現オリックス)に所属し、我々世代はよく知っている。
その米田が落ちぶれはて、缶チューハイを買うカネもなく、コンビニから盗んだというのだ。
野球人生後は、どんな生活をしていたのだろう。女出入りが激しく、奥さんとも離婚していたようだが、週刊誌はどこも扱っていないようだ。
やはり大投手の村田兆治は自宅の火事で亡くなってしまった。
昔、ノンフィクション作家の沢木耕太郎がスポーツ選手たちの「その後」を追った『敗れざる者たち』という傑作があるが、それ以後のスポーツ選手たちの「その後」の人生を取材して、読ませてもらいたいものである。
お次も文春の我々世代の大女優・梶芽衣子のお話。
梶といえば、今年のアカデミー賞の作品賞を受賞した『ANORAアノーラ』の監督、ショーン・ベイカーが、梶の出世作『女囚701号さそり』が大好きで、『アノーラ』の主演女優のマイキー・マディソンに役作りの参考として、この映画を見せていたことが話題になった。
しかし、梶のさそりは、映画の中でほとんどしゃべっていないが、『アノーラ』のマディソンは喋り続け、体を張ってヌードにもなっているし、SEXシーンも多い。
まさに梶とは真反対にある役だが、参考になったのだろうか?
文春で梶は、映画は大ヒットしたが、4作目で梶は自らさそり役を降りた。ヒットして周りがやさしくなっていくにつれ、「逆に深い孤独と不安感を感じた」からだったという。
彼女の信条は、「媚びない、めげない、挫けない」だそうだ。
今は、時々Netflixの映画に出たり、歌を歌うことが好きになり、70歳で43年ぶりのオリジナルフルアルバム『追憶』を発表し、その後も矢継ぎ早にアルバムを出しているというのだ。
ステージでロックを歌っているそうだ。
そのためには、体の調子を常に整えておく必要があると考え、肉ばっかり食べていた食生活をガラッと変えたという。
野菜7割の朝食を中心にし、夜は軽めにする。間食はバナナなどを食べる。
梶が、和食の料理人だった父親から教えられた秘伝の「ニンニク醤油」はうまそうだ。
「レシピはとても簡単。ニンニクを一株ほぐし、全ての粒から芯を取り除く。両端をカットして種を取ったら唐辛子二、三本と一緒に瓶に入れ、醤油で漬ければ完成です。これが万能調味料で、肉や魚、野菜、何でも合うんですよ。麺類、例えば焼うどんに使うと、とても美味しいです。苦手な魚も、料理酒を少し足したニンニク醤油に漬けると、生臭さが消えて食べやすくなるんです。醤油が染みたニンニクもいただけます。みじん切りにしてチャーハンなどに入れたら最高です」
78歳とは思えない若々しさは、ニンニク醤油がその秘訣なのか? 早速作ってみよう。
彼女は、100歳になってからスカイダイビングに挑戦し、104歳で世界最高齢スカイダイバーの記録を更新したアメリカのドロシー・ホフナーの言葉が好きだという。
「彼女がインタビューで『年齢なんて単なる数字よ』と答えていて、その通りだと思いました。年齢は関係ない。だから、いくつになっても絶対やりたいことを見つけるべきですし、見つかるはずです。諦める必要はありません。同世代のシニアの方々にそう伝えたいですね」
華やかでキラキラしていたいしだあゆみの後半生はやや暗かったようだが、ネクラで無口、陰気な女だと思われていた梶芽衣子が70代後半なのに輝いている。
これだから人生は面白い。
お次は新潮から。かつてフジテレビで「カトパン」の愛称で一世を風靡した国民的女子アナ・加藤綾子(39)は出産で休んでいたが、復帰をテレ東にしたことが話題だという。
もちろんフジには戻りたくないだろうが、それがテレ東とは?
カトパンは2021年にスーパー「ロピア」の高木勇輔社長と結婚し、2年後には女児を出産して休んでいた。
高木という夫は、女好きという評判があったが、彼女は、
「カトパンは彼のそういった一面を承知の上で、結婚したといいます。彼女はフジテレビに入社した際もセクハラまがいの面接を切り抜けており、肝が据わっている。優秀な経営者として家庭を支えてくれるなら、多少のよそ見は構わないと考えているのでは」(芸能記者)
加藤が受け持つ番組は、『ナゼそこ?+』という12年も続く番組で、やや視聴率が下降気味だったという。
これまで出演していたフリーアナと元乃木坂46の秋元真夏が降板して、加藤になるそうだ。
ここにはユースケ・サンタマリアというタレントも出ているというが、ユースケと秋元、カトパンは同じ事務所だそうで、秋元を降板させる代わりにカトパンを押し込んだそうだ。
どんな番組か見たこともないからわからないが、39のおばさんアナが入ってテコ入れしても、そう簡単には視聴率アップとはならないのではないか。
テレ東もお祭り騒ぎをしている場合ではない。カトパンの実力が試されるはずだ。
さて、次は大相撲のお話。
先日の大阪場所は、千秋楽まで平幕の高安が頑張り、大の里との優勝決定戦までもつれ込んだが、無念の敗退で、大いに盛り上がった。
大関・大の里は12勝3敗でかろうじて優勝したが、褒められた相撲内容ではなかった。
だが、初場所で優勝した豊昇龍も大した成績ではなかったのに、横綱不在になったため、安易に横綱にしたため、4敗したところで休場してしまった。
横綱になって初めての場所を休場するなど、横綱の資格に欠けるといわざるを得ないが、来場所、大の里が優勝か準優勝すれば、相撲協会はハイハイといって横綱にするのではないか。
そうした安易な横綱づくりは禍根を残すとポストが難じている。
ポスト曰く、「上げ底横綱昇進プラン」、それでいいのか! 休んだり出たりを繰り返していた横綱・照ノ富士が引退したため、12勝3敗で優勝した豊昇龍を急遽、横綱にしてしまった。
しかし、相撲協会は国技である相撲にモンゴル出身者ばかりが横綱になるのを、快く思っていなかったのは間違いないだろう。
それは、白鵬が引退して部屋を持ったが、不祥事を理由に、不当ともいえるペナルティーを与えたことでも推察できる。
何とか日本人横綱をつくりたい。それが大の里に対する“大甘”の昇進につながるのではないかというのである。
平成以降の横綱に昇進した力士の3場所の勝ち星は、貴乃花が41勝、朝青龍や白鵬が38勝。甘いとされた稀勢の里でも36勝だった。
豊昇龍は33勝。大の里は来場所全勝優勝しても37勝にしかならない。
琴櫻の大関陥落はすぐそこだし、関脇の王鵬も伸び悩んでいる。
ここはじっくり大関で大の里を鍛え、大横綱にしてやるのがいいと、私も思う。拙速はいけませんよ、拙速は。
ところで、秋篠宮悠仁さんの筑波大学での「宿泊先」が決まったようだ。一戸建てではなく集合住宅のようだが、詳しいことはわからない。
私の知人の甥っ子だかが筑波大学に入ったと聞いたが、これからは「悠仁さん目撃情報」が週刊誌などに載るのだろう。将来の天皇は大変だ。
今一人の天皇候補である愛子さんもお年ごろ。一説には旧華族の中でも「賀陽宮家」というのは名門中の名門で、賀陽家の正憲当主と天皇陛下とは学習院大学初等科からのご学友だそうだ。
賀陽家には2人の息子がおり、愛子さんと年も近いので、多くの週刊誌で「愛子さんのお相手の最有力候補」だと報じられている。
そんな名門につながると自称する人物が高市早苗など議員のところへ出入して、「(日本を)国際繁栄都市・国際宗教都市へ進化させなければいけません。繁栄する都市には、必ず宗教があります」などと話して回っているというのだ。
「賀陽健」と名乗り、38歳、「神道協会 総理兼総裁」の肩書を持っているという。
だが、正憲当主に聞くと、「賀陽家の者として、認識していません」と答えたそうである。
文春が取材力を活かして調べてみると、驚くことに、「彼は本当に賀陽家縁戚関係にある」と、賀陽健がやはり縁があるといっている廣池家の関係者がいっているというのである。
本人にあたると、こう答えたという。
「美智子さん(皇籍離脱の時に当主だった恒憲の長女)の祭祀、お墓を継承しているのが私。当主の二人息子の関係でよく(賀陽家)の名前が出ますが、実はもう一人いたということなんですね。愛子が天皇になった場合、(正憲氏の息子と結婚すれば)私は天皇の義理の親族の立場になりますから、(賀陽家側が)認識していなかったとしても、枠組みの中では同じ賀陽なわけです」
先に亡くなった幸福の科学の大川隆法とも接触があったようだ。目指すのは「革命家的な動き」で、「現職の国会議員や、その他の立場のある方々の価値観の逆転」だという。
なんだかよくわからないが、賀陽家にもう一つ、頭の痛いことができたようだ。
さて、2021年に「好きな男性アナウンサーランキング」(オリコン)で1位に輝いた、元日テレの藤井貴彦アナ(53)。昨年からフリーになり、日テレの夜の看板報道番組『news zero』のメインキャスターを務めている。
その彼に「地面師トラブルが襲った」と文春が報じている。
藤井アナは、アナウンサー以外にも不動産に造詣が深く、2022年には「宅建」の資格も持っているという。
資格だけではなく、実際に文春が調べてみると、7件の物件を所有していて、その資産価値は3億2000万円前後になるという。
しかし、アナウンサー界きっての「不動産王」である藤井の免許書の一部が、今年の2月10日に、「地面師たち」を名乗るXのアカウントに投稿されたというのである。
Xには免許証の写真とともに、「今はときめくアナウンサーも御徒町の地面師グループに嵌められてるんで」と投稿されたそうだ。
私には何のことかよくわからないが、こうした文面から推測されるのは、「投資用物件の購入に際し、住居用に限られる住宅ローンを利用しているのではないか」という疑惑だそうだ。
宅建の資格も持つ藤井が、もしそんなことをやっていたとしたら、非難されても致し方ないだろう。
藤井はどう答えるのだろう。
「投資用物件は不動産登記ローンで全て購入しています。つまり住居用ローンで購入したことはありません。もし、そのような話でしたら私も間違いなく購入しません」
だが、一部の登記で、住所変更の手続きがなされていなかったことについては、「申し訳ない」と謝っている。
有名税なのだろうな。しかし、アナウンサーをやりながら、不動産投機をやっているなんて、すごい男だ。私は尊敬するがね。
お次は文春の大井川和彦茨城県知事連続追及の第3弾。最初は「パワハラ」「職員の自殺者が13人」とショッキングだったが、次からは話が小さくなり、斎藤元彦兵庫県知事のような県政大混乱とまではいかないようだ。
だが、今週のパワハラが事実なら、県政のトップに置いておくにはふさわしくない人物とはいえるだろう。