CYZO ONLINE > カルチャーの記事一覧 > 指原莉乃への“14年愛”を実らせた男
週刊誌スクープ大賞

指原莉乃への“14年愛”を実らせた『おむすび』俳優・犬飼貴丈の意外な過去とは

指原莉乃への“14年愛”を実らせた『おむすび』俳優・犬飼貴丈の意外な過去とはの画像1
指原莉乃(写真:サイゾー)

今週の注目記事・1「スクープ撮 指原莉乃(32)年下ライダー俳優と“14年越し”真剣交際」(『週刊文春』5/22日号)
同・2「闇献金スクープ第2弾 怒りの実名告白 下根貴弘『石破首相、もう嘘はやめて下さい』」(『週刊文春』5/22日号)
同・3「カンテレNo.2喜多隆専務緊急辞任の裏に『性的トラブル』調査音声」(『週刊文春』5/22日号)
同・4「立川市・小学校襲撃事件“主犯の男(46)”は飲み屋街の有名人だった」(『週刊新潮』5/22日号)
同・5「『嵐』『解散ライブ』のキーマンと5人の真意」(『FRIDAY』5/30日号)
同・6「東大前駅刺傷事件 名古屋の資産家育ち『43歳男』の流転人生」(『週刊新潮』5/22日号)
同・7「これが真相だ 川崎ストーカー殺人 遺族が頼った〈怠慢捜査〉神奈川県警を動かした男」(『FLASH』5/27日号)
同・8「新教皇レオ14世 コンクラーベ大逆転『決定打は反トランプと反中』」(『週刊文春』5/22日号)
同・9「トランプ減税砲(バズーカ)の威力」(『週刊ポスト』5/30日号)
同・10「美智子さま(90)歌集に秘めた上皇(91)への“究極愛”」(『週刊文春』5/22日号)

360万円を盗んだ宮内庁職員の素顔

 今週はスクープはないが、読んでおきたい「ちょぅといい話」が多い。順位なしだが、お楽しみください。

 と、その前に、ABCが発表した公査部数、2024年7月~12月期部数ランキングを紹介したい。

 ベスト10は以下の通り。

順位 誌名 当期部数 前期比(%) 前年同期比(%)
1 ハルメク 467,055  98.50% 105.42%
2 家の光 330,503  101.61% 90.81%
3 週刊文春 169,463  88.87% 81.47%
4 月刊ザテレビジョン 157,427  101.87% 94.31%
5 レタスクラプ 144,978  134.11% 95.37%
6 文藝春秋 131,079  86.66% 86.19%
7 女性セブン 122,920  94.17% 88.20%
8 致知 122,793  99.20% 100.42%
9 日経ビジネス 121,157  97.64% 85.79%
10 ESSE 119,824  119.03% 88.03%

 文春が何と17万弱。これだけ頑張っていても部数減は止まらないのか。

11 女性自身 118,519  102.08% 91.60%
12 週刊新潮 99,308  94.01% 86.47%
13 週刊ポスト 97,950  94.19% 85.72%
18 週刊現代 84,704  84.24% 73.41%
23 週刊プレイボーイ 60,771  100.72% 91.15%
33 FRIDAY 49,079  101.48% 93.25%
62 FLASH 30,265  105.15% 92.96%

 これだけ見ると、週刊誌という紙媒体がその役目を終えようとしているのがよくわかる。寂しいけどな~。

 これからはネット版でどこまで収益を出せるのかが勝負になる。

 私は毎週週刊誌を買っているが、文春、新潮が溜まって仕方ない。それで最近、私も文春電子版に加入した。今は誌面ビューワー機能で、誌面を見るのと同じように読めるから便利だし、3年前まで遡って記事が探せる。

 もっと古い記事は大宅文庫で探す。これで週刊誌で埋まっている我が部屋も少しはきれいになるはずだ。

 さて、最初は文春の美智子皇后が出した歌集『ゆふすげ』(岩波書店)の話から。

 上皇(91)と皇后(90)の夫婦愛の強さはつとに知られているが、歌集の中にもこんな歌があるという。

「三日(みか)の旅終へて還らす君を待つ庭の夕すげ傾(かし)ぐを見つつ」

 この歌の意は、今から51年前、1人の女性が夫の帰りを待っていた。庭には、ほのかに光る月の色をたたえたユウスゲの花が、傾いだように咲いている。夫と出会った場所にも縁が深く、夫ともども愛してやまない花だ。

 夫妻の激動の半世紀が過ぎた今、重い責務をようやく下ろした夫・上皇に心臓の異変が見つかり、入院することになった。妻の皇后は3日間、病院に通った。

「4月中旬の定期検診で、心筋虚血の疑いがあることが判明。自覚症状はありませんでしたが、心電図で所見が認められ、仙洞御所での再検査の後に検査入院することとなりました。上皇陛下は、侍医からの説明を冷静に受け止めていらっしゃったといいます」(宮内庁関係者)

 どのような症状なのか? 桂川さいとう内科循環器クリニックの齋藤成達院長がこう解説する。

「『心筋虚血』とは冠動脈に血流がうまく行き届かず、一時的に心筋が酸素不足に陥る状態です。上皇陛下には症状が見られなかったそうですが、一般的には胸の痛みや重苦しさ、動悸、息切れといった症状が見られることが多いです」

 入院中美智子さんは、連日、病院に見舞いに行き、4時間以上、上皇に寄り添っていたという。

 歌集は10万部を超えるベストセラーになっているようだ。

 出版を進言したのは、皇室の和歌の相談役で宮内庁御用掛を務める歌人の永田和宏。永田がこう明かしている。

「未発表の歌の中には、日常でふっと感じたことが詠まれた秀歌がたくさんありました。美智子さまはこれまで“皇后陛下の御歌”という形で歌集を出されていたのですが、1人の歌人として素晴らしい歌を詠まれていたので、“美智子”という名前で出すのが良いと強くお勧めしました」

 他にも、

「暁(あかつき)の色をもちたるハゼの名を和名アケボノと君なづけましき」

 永田によれば、「研究者としても一流の皇太子殿下が、ハゼの新しい種を見つけて、自分で名前を付けられた。そのことを誇らしく思い、周りに伝えたいという思いがあふれています。自分の亭主を自慢する、いわば“惚気”の歌なのです」。

 こんな歌もある。

「まなこ閉(と)ざしひたすら楽したのし君のリンゴ食(は)みいます音おとを聞きつつ」

 永田によれば、この歌の中にほのぼのとした愛情と、歌人としての力量の両立を見ることができるという。

「横で夫がおいしそうにリンゴを食べている、その音を目を閉じて聞いているだけで楽しい。夫が何をするにも楽しいと感じられるという、『御馳走さま』という感じの歌です」

 夫妻は今年8月下旬にも、2人の「出会いの地」である軽井沢を訪問するという。

 次はポストから。

 石破政権は消費税減税を諦めたようだが、この判断が参議院選で自民大敗の引き金にならないのか。消費税減税に傾きかけた石破を叱咤して、やめさせたのは森山裕幹事長だといわれる。

 財務省とつながりの深い森山のやり方に党内からも反発が出ているようだ。さらに厳しい戦いになることは間違いない。

 だが、アメリカの独裁者・トランプ大統領は、

「関税が導入されれば、多くの人々の所得税は大幅に減税され、場合によっては完全に廃止されるだろう」

 と豪語しているようだ。

 対象は年収20万ドル、日本円にして約3000万円までの人が焦点になるという。3000万円と聞くと富裕層と思うが、かの国では物価高のために、日本でいえば中流の所得層であろう。

 さらに、ポストによれば、残業代や飲食店で働く人たちのチップへの課税をやめ、高齢者には社会保険給付の控除額を引き上げ、10年間で約6000兆円にもなる減税法案を公表しているというのである。

「関税を引き上げて財源にする」というのだ。

 翻ってこの国は、給料は増えてはいるが、実質賃金は下がり続けている。メディアは「賃上げが物価上昇に追いついていないからだ」というが、問題はそこではなく、「サラリーマンが所得税を取られ過ぎてきたことにある」とポストはいうのだ。

「23年の給与所得者(サラリーマン)の1人あたりの平均給与(年間)は459.5万円でコロナ前の19年より4.8%アップした。
 それに対して給与所得者が源泉徴収された所得税の総額は、約10.3兆円から11.9兆へとなんと15%も増えたのだ。給与所得者の数はほとんど変わっていない(1.5%増)」(ポスト)

 消費税は社会保障費の財源になるのではなかったのか? だが、年々、社会保障は脆弱になり、国民の負担は増している。

 私は、消費税が何に使われているのかを厳正に調査し、その結果を国民に公開すべきだと考える。

 税だけ増えるが、国民の生活はほとんど豊かにならない。こんな国に愛国心は持てない。そこを解明してくれる政党は、玉木雄一郎国民民主党代表ではないと思うのだが。

 さて、お次も尊いお方の話である。

 世界中から注目を集めた新教皇を選ぶ「コンクラーベ」が終わり、第267代ローマ教皇に選ばれたのは、はじめてアメリカ出身のロバート・フランシス・プレヴォスト枢機卿(69)だった。

 これは“番狂わせ”だったと文春が報じている。

 バチカンで取材していた日本大学国際関係学部の松本佐保教授がこう話す。

「今回のコンクラーベは2日目(5月8日)の午後に決まった。少なくとも決定は3日目になると予想されていましたが、早くも白い煙が出ました。関係者の間では、最有力候補のパロリン枢機卿が選ばれたに違いないと言われていた。ところが、バルコニーから顔を出したのはプレヴォスト枢機卿だった。現場では『え、誰だろう?』と、どよめきが起こったほどです」

 バチカンの国務長官(首相に相当)を務めていたパロリンは前教皇フランシスコの路線を継承しつつ、「外交の達人」と評価されていたという。一体、なぜ下馬評は覆ってしまったのだろうか。

「2日目以降、パロリン氏の票がプレヴォスト氏に流れていったと見られます。パロリン氏は中国との関係改善に熱心だったこともあり、『中国寄り過ぎる』と懸念されたことが影響したのでしょう」(同)

 バチカンと中国の関係は決して良好ではないという。バチカンは台湾(中華民国)と1942年から外交関係を維持する一方で、中国とは51年から断交状態にあるそうだ。

「高位聖職者である司教を、中国側とローマ教皇のどちらが任命するかを巡って長く対立していました。司教の任命権は本来、ローマ教皇が自由に持つ権限です。しかし、前教皇フランシスコが就任した13年以降、中国においては任命権を実質的に譲渡している状態でした」(同前)

 パロリンはフランシスコの最側近として、中国を訪れ、交渉を重ねてきたという。北京へのバチカンの常設事務所設置も「望ましい」という立場をとるほど親中派だった。なぜ、中国にそこまで歩み寄るのか。

「中国共産党が実権を握ってからは、政府公認のカトリック教会とバチカンに忠誠を誓う地下教会が共存する状態が続いています。宗教にとって信者数を増やすことは重要課題の1つです。そこで、前教皇のフランシスコが目をつけたのが、1000万人以上とも言われる中国の“地下信者”だったのです」(同前)

 だが、カトリックの拡大を目指す一手は、内部の根強い反発を生んでいた。

「いくら信者数を増やすためとはいえ、中国共産党の意向で司教が選出されていることに対し、保守派からも改革派からも反発の声は大きかった。そのため、パロリン氏は選出に必要な3分の2の票を獲得できなかったのです」(同前)

 そのため、枢機卿たちの反中票を集めたのが、プレヴォスト氏、新教皇レオ14世だったようだ。一体、どんな人物なのだろうか?

 レオ14世が属する聖アウグスチノ修道会の日本地区の本部修道院の院長、今田昌樹がこう話している。

「修道会では皆、同じ誓願を立てている兄弟同士であり、皆がそれぞれ下の名前で呼び合うのが普通です。それで教皇に選ばれたプレヴォスト神父様も私たちを下の名前で呼び、私たちも彼のことを『ボブ』と呼んでいた。昨年1月にローマで行われた総会に参加した時には、私がその前に病気を患っていたのを知っていた彼が『体調、大丈夫か』と気遣ってくれました」

 スポーツ愛も強いと、在米記者がこう語る。

「テニスの腕前は相当なもので、過去に『自分自身を結構なアマチュアテニスプレーヤーだと思っている』などと述べています。南米生活が長く、サッカーも好きでASローマのファン。さらに野球も大好きで、レオ14世の兄が取材に『弟は地元のホワイトソックスのファンだ』と話していました」

 また、反トランプという面でも支持を集めたようだ。

「レオ14世は、移民を排除するトランプ政権の考え方とは相容れない部分がある。国際秩序を安定させることができる人物ということも、選ばれた理由の1つだと思います」(前出・松本教授)

 トランプは、世界中のカトリック教徒たちも敵にしてしまったのかもしれない。

 ところで、川崎市川崎区の住宅で岡﨑彩咲陽(20)の遺体が発見された事件で、死体遺棄容疑で元交際相手の白井秀征容疑者(27)が逮捕された事件は、神川県警とその所轄署が、岡崎と親族が「深刻なストーカー被害に遭っている」と訴えていたのに、真剣に対処せず、助けられる命をみすみす“見殺し”にしてしまったと批判されている。

 しかし、5月になると警察は本腰を入れて捜査に乗り出し、白井を何度も聴取し、白井の自宅の下から、岡崎の遺体を発見し、アメリカから帰国した白井を逮捕したのである。

 急に警察が動き出した背景には、FLASHによると、親族が警察ジャーナリストの飛松五男(80)に相談したからだという。

 飛松は兵庫県警の元警察官で、現在は行政書士や探偵業を行い、様々な犯罪被害者の相談も受けているという。飛松がこれまでの経緯をこう明かした。

「4月6日に知人から、電話で今回の件について相談されました。それで9日に岡﨑さんの父親から連絡があり、10日に私が川崎に行って親族の皆さんに会いました。
 父親には、『この件は単に行方不明者の捜索を依頼するのではなく、特異行方不明者に指定してもらわないといけない。そうしたら、ひとつの警察署での捜索ではなく、神奈川県警本部長の指揮のもとで捜索されることになる』『それほど事件性のある案件だから、そのことを(親族が被害届を出した)臨港署に言いなさい』と伝えました」

 この「特異行方不明者」というのは、殺人や誘拐、自殺などの犯罪を含め、生命に危険が生じている恐れがある行方不明者のことだという。警察の捜索活動においても、一般家出などと比べて優先的に捜索される場合が多いというのだ。

 飛松が続ける。

「10日に父親が臨港署に行ったとき、特異行方不明者に指定してほしいと要望しました。その時、臨港署の担当刑事は、私がこの件に関係していることを知って驚いたようです。それから態度を一変させ、父親にこれまでのことを謝って、『今から捜査しますから』と言ったのです」

 だが時すでに遅し。飛松は親族にこういっていたという。

「10日に親族の皆さんと話をしたとき、彼らは『迷宮入りを覚悟している』と言っていました。私も、『状況からして、彩咲陽さんは生きていないだろう』と率直に伝えました。12月20日に彩咲陽さんが行方不明になったとき、白井容疑者は彼女を誘拐、拉致して監禁しただろうと。
 父親は泣いていましたよ。彩咲陽には不憫な思いをさせたと言ってね。生きていることに一縷の望みを持っていたけれど、私は『覚悟を決めるしかない』と言ったのです。結果、その通りになっていました」

 もっと早く警察が動いていれば、親族が飛松にもっと早く相談していれば、彼女は生きていたのかもしれない。

 警察はこんな事ばかり繰り返していないで、ストーカー法の改正をし、救える命を救うために何ができるのか、国民に謝罪して、公表すべきである。

 このところ殺人事件が多い。それも、ただ「人を殺したい」というだけで、何のかかわりもない人間を襲って刃物で切り付ける。

 昔、私が現場にいるときは、こうした殺人を「衝動殺人」と呼んでいた。当時も、交差点で行き交う人をいきなり刺したりする事件が頻発した。動機は「ただ腹が立った。殺したいと思った」という“衝動的”なものだった。

 そうした事件はいつの時代でもあるのだろうが、私のような人間からすると、何か昔とは違うと思うのだが。

 東京メトロ南北線の東大前駅のホームで、いきなり若い男性に切りつけ、殺人未遂で現行犯逮捕されたのは戸田佳孝容疑者(43)だった。

 戸田は、長野県の山あいにある生坂村という集落に住んでいたという。

 逮捕当時は何も語らなかった戸田だったが、その後、犯行を認め、動機を語りだしたというのだが、新潮によると、このようなものだったという。

「子どもの心身が耐えられる限度を超えて教育を強制する教育虐待が原因と供述しています。
“教育熱心な親のせいで不登校になり苦労した”“東大を目指す教育熱心な親たちに、度が過ぎると子どもがグレて、私のように罪を犯すと示したかった”との内容です」(社会部デスク)

元木昌彦

編集者。「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

元木昌彦
最終更新:2025/05/20 19:08