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著名人の仮想通貨の投資事例を解説

著名人の仮想通貨の投資事例を解説

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仮想通貨投資は「専門家だけの領域」と思われがちですが、実際には少額から始められ、経験よりも柔軟な発想が成果を左右します。

本記事では、映画スターや起業家、トップミュージシャンがどのようにデジタル資産と向き合ったかを解説しましょう。

お金の流れを読むヒントは成功談に隠れているので、まずは彼らの、ご自身の投資スタイルをイメージしてみてください。

映画や音楽の世界で名を馳せた人々が仮想通貨に注目し始めた背景には、「自分の影響力を新しい市場で試したい」という動機も考えられますが、単純に投資を始めたいという方もいるかと思われます。

たとえばラッパーのNasは2013年に仮想通貨取引所Coinbaseへ初期投資を行い、2021年の直接上場時には数十倍の評価益を得ました。

一方、女優で実業家のパリス・ヒルトンは2017年、ICO(Initial Coin Offering)の一つ「LydianCoin」をSNSで支持表明し、自らトークン販売の話題を拡散させたことで注目を集めました。

ICOは企業やプロジェクトが独自トークンを発行して資金を募る仕組みで、投資家はビットコインやイーサリアムを支払って参加するのです。

ただし規制が未整備な国も多く、SECは有名人による安易な宣伝に警鐘を鳴らしています。

したがって参加前にはホワイトペーパーの実現性や発行主体の信頼性を調べ、仮想通貨ICOの買い方を正しく理解することがリスク管理の第一歩。

まずは企業決算を揺さぶった大胆な一手を打ったイーロンマスクから紹介しましょう。

2021年2月、電気自動車メーカーのテスラは約15億ドル相当のビットコインを購入し、取引開始当日に市場価格を大きく押し上げました。

公式提出書類では「現金保有戦略の一環」と説明されており、全資産の約8%を仮想通貨で運用するという大胆なことに。

価格急騰によりテスラ株も注目を浴び、その時点で投資効率を短期的に高めた事例として語り継がれています。

仮想通貨の値動きが激しいときほど、企業レベルの買い支えが個人投資家の心理に与える影響は大きいです。

とはいえ、初心者の方は「あのテスラが動いたから安心」という風評に流されず、決算書の注記や売却方針まで確認する習慣を身につけておくとリスク管理がしやすくなります。

クリエイターの先見性が光り、億単位のリターンを獲得した著名人も。

ラッパーのNasは、投資ファンドの「QueensBridge Venture Partners」を通じて2013年に仮想通貨取引所Coinbaseへ10万〜50万ドルを投じました。

当時の1株あたりの取得単価は約1ドルとされ、会社の評価額は1億4,300万ドルでした。2021年4月の直接上場初日に株価は終値ベースで328ドル前後を付け、取得価格比で少なくとも約300倍に達した計算です。

試算によれば、低い出資額でも3,000万ドル台、高い場合は1億7,000万ドル超の含み益となり、音楽収入を大きく上回る規模のリターンを実現しました。

未成熟なスタートアップにブランド力と資本を同時に投入し、上場時の価値爆発を狙う戦略は、Spotifyなど音楽配信サービスへの初期投資とも共通するロジックです。

また、ブランドイメージと仮想通貨が融合したという例もあります。

ウェルネス事業「Goop」で知られるグウィネス・パルトロー氏は、2017年にビットコインウォレットのAbraのアドバイザー就任を発表しました。

実際には資金提供も行っており、女優としての知名度をテック企業のPRに活用しつつ、将来的な株式価値の上昇も狙う二段構えの投資。

パルトロー氏の取り組みで注目すべき点は「ユーザーが資産管理を自分で完結できるツール」に焦点を当てたことです。

有名人が単にトークンを買うのではなく、インフラ側に出資することで市場成長の裾野を広げる戦略は、ウォレット選びに悩む初心者の強い味方となりえます。

俳優の枠を超えた敏腕投資家の鋭い視点が映えることも。

ベンチャー投資家として活動してきたアシュトン・カッチャー氏は、2014年に決済プロバイダーのBitPayに参入しました。

仮想通貨の利用範囲を「送金」から「決済」へ広げるインフラ事業への資金提供は、現在のUSDT支払い文化の原点とも言われています。

彼は投資コミュニティで「製品ではなくソリューションを購入する」という言葉を残しました。

市場が抱える課題に答えるスタートアップへ早期に賭ける姿勢は、ポートフォリオを組む際に参考になりますが、同様のチャンスを個人で見つけるには財務諸表だけでなく「収益モデルが実際の社会問題を解決するか」に目を向ける必要があります。

女性クリエイターが主導する、女性主導のNFTプロジェクトも。

リース・ウィザースプーン氏は2022年、女性クリエイターが主導するNFTコレクション「World of Women」にパートナー企業を通じて参加し、自身のSNSで積極的にプロモーションを行いました。

発行元のデザイナーが掲げる「誰もがデジタルアイデンティティを持つ時代」のコンセプトに共感し、メディア企業「Hello Sunshine」での映像化オプションも視野に入れた“IP拡張型投資”を進めています。

NFT市場は価格変動が激しいものの、物語性やコミュニティ活動が長期的な価値を左右するため、ファンダメンタルズを読み解く力が欠かせません。

デジタルアートの将来性を判断するときは、コンテンツの世界観がリアルとつながるかどうかを確認すると、短期の流行に左右されにくくなります。

さて、当記事で紹介した事例に共通するのは「影響力を資本に換える巧みさ」と「リスク開示を読み解く力」です。

有名人であっても全資産を仮想通貨に変えたわけではなく、多くの場合はポートフォリオの一部として保有し、市場の動きを見ながら売却タイミングを探っています。

初心者の方は「誰が買ったか」だけでなく「なぜ買ったのか」「どう出口を設計したのか」を考えることで、自分の投資判断を客観視することが可能です。

仮想通貨は24時間動く市場であり、時に値幅が株式よりも大きく振れます。

だからこそ、自分のライフスタイルに合わせた金額と期間でポジションを取り、情報源の信頼性を確かめる習慣を忘れないようにしてください。

 

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サイゾーオンライン編集部 

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サイゾーオンライン編集部 
最終更新:2025/06/27 05:00