皇室に風雲急!? 紀子さま「異例の1万2,000字文書」から“抜け落ちたもの”

今週の注目記事・1「紀子さま1万2千字文書の“異変”」(『週刊文春』9/25日号)
同・2「暗殺直前に東京で講演 トランプ盟友カーク氏が神谷宗幣代表の前で語ったこと」(『週刊新潮』9/25日号)
同・3「小室圭さんが『ボルボ』を運転した特別な日」(『週刊新潮』9/25日号)
同・4「自民総裁選迷走バトルロイヤル」(『週刊文春』9/25日号)
同・5「『小泉総裁』では日本は衰退する 櫻井よしこ」(『週刊新潮』9/25日号)
同・6「兵庫斎藤知事捜査の裏側、全部書く!」(『週刊文春』9/25日号)
同・7「田久保伊東市長派候補を連続直撃」(『週刊文春』9/25日号)
同・8「ついに来たぞ! 老後資産倍増のラストチャンス」(『週刊ポスト』10/3日号)
同・9「特別現地ルポ 中国の自動車産業最前線を歩く」(『週刊現代』9/29日号)
同・10「佐々木朗希が明かす『球速アップのひらめき』と『妻の合流』」(『週刊文春』9/25日号)
また総裁選である。誰がなっても代わり映えのしない連中が、このときだけのニタニタ笑いを浮かべ、「有権者のみなさま、自民党員のみなさま、私こそが真の国民に奉仕する総理になります」とあらん限りの嘘八百を並べる。
こんなものにわれわれの税金が使われることに、抗議すべきだ。もはや自民党という党の賞味期限が切れたのだ。
いっそ自民党を解体して、自由党と保守党とに分かれればいいのではないか。もはや自民党という狭い枠の中では収まらないほど、中道と右派の考えは違ってきているのだ。
弥縫策はやめて、真の解党的出直しをしなければ、自民党を含めた政治への不信感は拭えはしない。
とまあ、一言いわせてもらって次に行こう。
まず最初は、予想通りといったら可哀そうだが、大リーグの名門・ドジャースに入団した佐々木朗希が苦しんでいる。
5月に右肩の「インピンジメント症候群」と診断されて負傷者リスト(IL)入りした佐々木は、3Aで3試合に登板したが、160キロどころか150キロ台中盤しか出なくなってしまった。
今シーズンは無理かと思われていたが、9月9日の5度目のリハビリ登板で見違えるような剛速球を見せたというのだ。
一体何があったのか? 文春がインタビューしている。
――あの日は、一六〇キロを連発し、最速一六二キロ。ストレートの平均球速はそれ以前より四キロ以上も上昇して一五八・五キロに。五回途中、三安打三失点で降板しましたが、持ち味の剛速球が復活し、ベンチに戻ると笑顔でみんなとハイタッチを交わしていました。一体何があったのですか。
「実はその前夜に過去の自分の動画を見ていて、“ひらめいた”ことがあったんです。自分は高校時代から、ロッテ時代も含めて過去の投球動画を保存してあって、ことあるごとに見返しています。あの日、空港に深夜に着いて、ホテルの自室で食事をしながら、大船渡高校時代の良かった頃の映像を見返していた。何かに気づけそうな感じがして、ずっと動画を見ていたんです。そこで、下半身の使い方について、あることに気づきました。昔は左足を高く上げて、折り畳み、マウンドに着地してボールをリリースするまで、グーっと力をためて、一気に放出していた。でも今の自分は足を上げたあとに、一度ふっと体幹から力が抜けている、と」
――「抜ける」とは、どういうことですか?
「なかなか言葉にしにくいのですが、走り幅跳びをイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。助走で全力疾走して、踏切の時に一気に力を解放して跳ぶと飛距離が出ますよね。でも今の自分は、助走の途中で一回スピードを落として、最後の踏切に帳尻を合わせるような形になっていた。その違いが分かったので、ホテルの部屋ですぐに昔のフォームを見ながら動作をしてみて、下半身の“ある感覚”を掴めたんです」
佐々木の妻も、ビザの関係でなかなかアメリカに来られなかったが、ようやく合流し、一緒に暮らせることもいい影響を与えているという。
編成本部長とGMから、ポストシーズンが始まるが、中継ぎで起用したいという提案があったようだ。
だが佐々木は高校時代もプロに入ってからも、ずっと先発でやってきたので悩んだという。
「でも、その日のうちに『中継ぎで行きます』と返事をした。先発にこだわってポストシーズンで登板ゼロに終わるよりも、どんな役割でも最高の舞台を経験したいという気持ちがありました。加えて、当然チームに貢献したいという思いもあった。今、ブルペンの台所事情も苦しいようですが、トレード期間も終わり、現有戦力でやるしかないわけです。だから、中継ぎでもなんでも、必要とされればどこでだって投げる決意です。来シーズン以降は先発でチャレンジしてもらうという前提での話でしたから、比較的、決断もしやすかった」
ポストシーズンという短期決戦。中継ぎという緊張のシーンで、佐々木の心臓が耐えられるか心配だが……。
お次は現代の中国自動車産業の最前線ルポ。筆者はジャーナリストの井上久男。
中国のEVの発達は日本など及びもしないレベルにあるようだ。最大の自動車メーカーは深圳にあるBYDだそうだが、来年後半から日本の市場でEV車を販売するという。
8月29日に発表された1~6月期の決算は約7兆6500億円、新車販売台数は約214万6000台で世界第7位。日産やホンダを抜いている。
BYDを創業したのは王伝福で、裸一貫で起業したそうだ。
井上がスマホのアプリでタクシーを呼ぶと、やって来たのは運転手のいないロボットタクシー。行き先をスマホに入力すると、スムーズに目的地へ運んでくれたという。
これは中国のグーグルといわれる百度(バイドウ)が開発したシステムを搭載したものだそうだ。
広州市に本社があるソフトウエア開発会社WeRideでは、広州市内を走る無人運転バスの営業を始めているという。すでに世界10カ国、30以上の都市で、同社の技術が搭載されている車が約1000台も運行しているそうだ。
トヨタはBYDとEV開発で合弁会社を設立したほか、ファーウェイの基本OSを採用すると発表している。
小鵬汽車(本社は広州)は2020年に米国証券市場に、2023年にはドイツのフォルクスワーゲンからの資本を受け入れ、国際化を進めているそうだ。
「空母式空飛ぶクルマ」を開発中で、「母艦となる大型車の天井が開き、そこから電動式の垂直離着陸機『eVTOL』が飛び立って、充電が切れそうになれば、戻って再充電する。来年から市場に投入計画だという」(井上)
井上は、中国の自動車産業を訪れて、抱いた率直な感想は、「日本は完全に負けている」ということだったという。
中国は不完全な技術でもまず「社会実装」に動き、問題点があれば軌道修正していく。だが、「日本は総じて過剰分析、過剰コンプライアンスに陥りがちで、実行までに時間がかかる。このままでは、中国が牽引し、世界中の企業が競い合う次世代の自動車開発競争から、日本は脱落してしまいかねない」(井上)。
もはや日本は脱落していると思う。それは自動車産業だけではない。AI開発にも乗り遅れている。取り戻すのは至難であろう。
さて、日経平均株価が上がり続けている。アメリカのFRBがトランプの圧力で利下げをしたことも好材料なのだろう。
ポストによると、総裁選になると株価が上がるのだという。特に今回は、自民党両院議員総会で「石破リコール」を実施するかどうかの要求確認手続き開始が決まった9月2日から、わずか4日間で約1,000円上昇し、石破が退陣表明すると、その後1週間でさらに約1,750円も上がり、株価が史上最高値を更新した。
これは、変化への期待が高まり、日本国内の投資家たちの動きが活発になって、市況に影響を及ぼしたというのだが、私にはよく理解できない。
さらに、誰が選ばれても経済対策に力を入れざるを得ないから、株価にプラスになる政策がとられる。従って総裁選が終わった後も、株価の上昇は続くというのである。
株屋側から見た都合のいい相場観のような気がするが、それは置いておく。
セクシーな小泉進次郎が総裁になれば、農業関連と銀行株に注目だという。その伝でいえば、高市早苗がなれば自国防衛政策がとられるから、防衛関連株ということか。
小型割安株への投資を中心に5億円超の試算を築いたヘムという人物がいうには、「高配当で割高な銘柄」よりも「割安で増配可能性が高い銘柄」を探したほうがいいという。
「わかりやすいのが『増配』なのです。中期経営計画で『配当性向』(当期純利益に占める配当金の割合)の引き下げを明言したり、配当を減らさずに維持・増配する『累進配当』を採用したりする企業があり、見つけ出すのはさほど難しくない。長期にわたって増配が期待できる銘柄は投資家に評価され、株価上昇に直結しやすいと言えます」(ヘム)
また、10月から「ふるさと納税」の仲介サイトから付与されるポイントが全面禁止になるから、9月末までが買い時だという。楽天やAmazon、「さとふる」「ふるなび」などに、「駆け込み納税」すると10万円のポイントがあたる幸運が舞い込むかもしれないそうだ。
私は余分なカネがないから、株もふるさと納税もしたことはないが、小銭が余っている人には“千載一遇”のチャンスなのかもしれない。
お次は、斎藤元彦兵庫県知事のお株を奪った感のあるお騒がせ市長、田久保眞紀のお話。
静岡県伊東市は今や日本一有名な町になった。
だが、離れていった観光客は戻って来ない。駅前はシャッター通りになったままだ。
「地元の小学生の間で『タクボる』という言葉が流行っています。“嘘をつく”という意味で『お前、タクボったな~』などと使うよう。市長の居直りは子どもたちにとっても悪影響でしかない」(伊東市民=週刊文春電子版08/27)
影響は昨年度に約6億5,000万円を集めた「ふるさと納税」にまで及んでいるという。
「電話やメールで『去年までふるさと納税で伊東市に寄付していたが、今年はやめる』という厳しい声が届いている」(伊東市企画課=同)
市議会が9月1日、市長に対する不信任決議案を全会一致で可決すると、辞職ではなく市議会を解散してしまったのだ。
大義も政策論争もない、ただ「市長の経歴詐称は是か非か」を問う前代未聞の選挙になる。
なぜ、田久保は斎藤元彦兵庫県知事のように、失職して、市長選に再出馬するという道を選ばなかったのだろう。市民の中にも「経歴詐称なんかどうでもいい。市政を進めてくれ」という声があるというから、再選される可能性も僅かだがあるのではないか。
伊東市議会の定数は20人。市長に対する不信任決議を再び可決するには、議員定数の3分の2以上の議員が出席し、過半数が賛成することが必要になる。従って、それを阻止するために田久保は、彼女のシンパ議員を7人以上当選させなければならないのだ。
文春は、市議会選に出馬して、当選したら不信任決議には欠席するだろうと思われる人間たちを直撃している。
「もともと欠員一だったため、解散により職を解かれた前職市議は十九人。このうち十八人が立候補する意向だ。選挙期間が短いため新人候補よりも前職が有利と見られるが、『気は抜けない』(前市議)という。
『地元紙の街頭アンケートで七割を超える市民が田久保氏の辞職を求めていた。ただSNS上では、前市議たちを「既得権益側」と位置づけ、田久保氏を応援するムードが醸成されつつあります』(地元紙記者)」(文春)
SNSの支持を背景に、田久保派候補の擁立準備は着々と進んでいるというのだ。田久保の知人がこう明かす。
「田久保派として出馬確実とされている候補は、現在三人いる。ですが、田久保氏は『市長に対する態度は曖昧にしておいて』と指示しているといいます。票が逃げることを警戒しているのでしょう」
1人は50代の男性で、2023年の市議選に出馬して落選。田久保への批判が高まる中、市長続投を求める署名運動を呼びかけたという。
2人目は静岡県出身の60代の女性だという。彼女は「コンテンポラリー風水師」と名乗り、田久保の市長選では、初期から選挙を手伝っていたという。
3人目も女性で、田久保派で最も当選の確率が高いとされているそうだ。
「東京大学でイスラム研究をしており、文学博士号を取得。アフリカ支援を行う企業での経験もある国際派です。ドイツ人の男性と結婚しており、約1年前に伊東市に移住。田久保氏と同様にメガソーラーに反対しています」(市議会関係者)
彼女は文春の取材に応じ、「立候補するのは事実」として、こう語ったという。
「田久保さん支持というわけではない。けれど彼女は街を良くしたいと思っている人ですので、一緒にチームとしてやっていける方だと思っている。(出馬の)要請はされていませんが、2回ほど会って話し、立候補を決めました」
――学歴詐称問題はどう考える?
「早く説明した方が良かったとは思います。ですが、より強く怒りを感じるのは、学歴詐称という瑣末な問題を取り上げて本来の問題から話題を逸らしている市議たちの方です。田久保さんはメガソーラーを止めた実績がある。東洋大を卒業したからって街を変えられるんですか、って」
学歴詐称というチンケなことで嘘をついたのがいけないのではないか。ハーバード大卒にしておけばチクられることもなかったかもしれない。
どちらにしても、田久保派を7人当選させるのは難しいと思うのだが。
お次は本家本元の斎藤元彦兵庫県知事が追い詰められているという文春の記事。
斎藤元彦兵庫県知事(47)と、兵庫県西宮市のPR会社「merchu」(メルチュ)社長の折田楓(33)が公選法違反(買収・被買収)容疑で刑事告発されたのは昨年12月だった。
だが今に至るまで立件の可否の判断は下されていないのはなぜか?
文春はその謎に迫る。
「違法性が疑われるにしても、買収にあたるとされる金額が約七十万円と、当局の感覚からすれば少額だったからです。特に兵庫県警の中では『たかが七十万円で現職の知事を立件できるわけがない』という意見が大勢を占めていた。本来は立件可否を判断する立場ではない県警幹部が『不起訴やろ』とこぼしていたほどです。そのためメディアの間でも『仮に違法性が認められても、軽微な事案として不起訴となるのでは』と見られてきた」(地元記者)
だが1人の検事の就任で風向きが変わったという。
「兵庫県知事を巡る一連の捜査を担当する神戸地検特別刑事部長に、ある敏腕検事が就任したのです。望月健司氏といって、二〇二〇年、広島地検が河井案里参院議員(当時)の公設秘書らを公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕、起訴した際に広島地検特刑部長を務めていたエース検事です」(社会部デスク)
そして動きがあったという。
「七月下旬、県警捜査二課が内密に県庁に入り、折田氏に関する資料を収集した。折田氏は県が設置している複数の会議の委員に就任しており、これに関する資料です」(捜査関係者。県庁は事実関係について「捜査については回答を差し控える」とした)
県警による捜査終結後の資料収集。いわば神戸地検が県警に“追試”を課した格好だという。
「厭戦ムードの県警に対し、神戸地検がここまで捜査を尽くすのは、なぜなのか。
『現職知事ですから、起訴して公判請求できるかどうかは、最高検や法務省とも協議を重ねて慎重に見極める必要がある。逆に、もし不起訴にするにしても、告発者による検察審査会への申し立ては避けられない』(社会部デスク)」
そのため、慎重に進めているということか。
「客観的な証拠として捜査当局が入手しているのが、『週刊文春』既報の『SNS解析記録』だ。折田氏が単なるポスター制作等だけではなく、主体的・裁量的に選挙運動の企画立案に携わっていたことを示す記録で、約七十万円の報酬もその対価である疑いが強いと指摘されている」(文春)
「これらの証拠は、斎藤氏の『SNS運用は折田氏がボランティアで行った』という主張を否定するもの。折田氏がnoteに投稿した内容を読めば、彼女がメルチュの業務として斎藤氏の広報戦略全般を請け負い、主体的・裁量的に選挙運動の企画立案を行っていたとしか考えられません。つまり、斎藤氏側からメルチュへの約70万円の支払いが買収罪に該当するという判断は可能です」(捜査関係者)
さらに、郷原信郎元検察官と神戸学院大学上脇博之教授の連名による追加告発状が9月5日付で出された。
斎藤健知事は確実に追い詰められつつあるようだ。
ところで、新潮の高山正之の連載コラムはなくなったが、今一つの名物コラム、櫻井よしこの「日本ルネッサンス」も長い。今週で1,164回である。
保守派の論客で、私とは考えが異なるのであまり読まないのだが、今週の「『小泉総裁』では日本は衰退する」は、大新聞の小泉進次郎批判など及びもつかない的を射たものである。紹介してみよう。
櫻井は、高市も小泉も終戦の日には靖国に参拝している。首相になったら、高市と同様「必ず参拝する」と答えたとして、「テレビや新聞、政治評論家はどう論評するだろうか。高市氏の場合と同じく批判の対象にするのか。そんな事態を避けるために、敢えて小泉氏は問い詰めないのではないか」とメディアの腰抜けぶりを批判する。
櫻井にいわせれば、進次郎の父親の純一郎は、首相になる前も、首相を辞任した後も一度も靖国に参拝していないのに、在任中は「中国に意地を見せるための参拝」(櫻井)を繰り返した。
それに比べれば、毎年参拝する進次郎のほうが、「その父よりはるかに信頼できる。氏の参拝の心は高市氏同様、本物だと私は感じている」(櫻井)
それなのに、マスコミは、「小泉氏の参拝は日中関係悪化の重大要素とはとらえず、高市氏の参拝のみを問題視しているのが、二重基準」(櫻井)
櫻井はさらに、小泉の地元にある日産追浜工場が閉鎖に追い込まれた「要因」について小泉の責任を問う。
「日産の危機を招いた要因を突き詰めていけば小泉氏主導のクリーンエネルギー政策に行き着く。つまり日産の経営戦略の間違いとその間違いを後押ししてやまない小泉氏の誤てるエネルギー政策ゆえに、日産の未来は閉ざされつつあるということだ」(櫻井)
さらに「氏は環境大臣時代、再生エネルギー推進の一環として釧路湿原の太陽光パネルも許可した。そして今、釧路湿原の豊かで貴重な自然が破壊され続けている。小泉氏のエネルギー政策は国土をも荒廃させるのである」(櫻井)
櫻井のいう通り、小泉進次郎がこれまでやってきた政策の誤りを丁寧に深堀することは、メディアがやるべきこと、いうまでもない。
確たる政策もなく、総裁・総理になる資質も信条もない人間を、見場がいいだけで無節操に持ち上げてはいけない。
自民党の某長老が、「小泉進次郎はこの時期に火中の栗を拾うべきではない」といったという。もし小泉政権ができた時、小泉はすぐにその言葉が真実だったと気がつくことだろう。
ところで、各紙が総裁選に出る候補者について、世論調査を実施している。
朝日新聞(9月22日付)でも「自民総裁 ふさわしいのは」というアンケートをやっている。
「朝日新聞社は20、21の両日、全国世論調査(電話)を実施した。新しい自民党総裁に誰がふさわしいと思うか聞いたところ、高市早苗・前経済安全保障相が28%、小泉進次郎・農林水産相が24%で続いた。自民支持層に限ると、小泉氏が41%、高市氏が24%となり順位が入れ替わった。
党総裁に誰がふさわしいかを全体でみると、①高市氏28%②小泉氏24%③林芳正・官房長官9%④小林鷹之・元経済安全保障相5%⑤茂木敏充・前幹事長4%となった。「この中にはいない」を選んだのは25%だった。
総裁選の投票権を持つ自民党員とは必ずしも一致しないが、自民支持層に限ってみると、①小泉氏41%②高市氏24%③林氏10%④茂木氏8%⑤小林氏3%。この中にはいないは11%」
興味深いのは、世論調査では高市が小泉を凌駕しているが、自民支持層に限ると小泉が高市を圧倒していることだ。
では、総裁選では小泉が圧勝するのだろうか。
ウルトラ保守政党の参政党が参院選で躍進したことで、同じような政策を掲げる高市早苗の評価への「期待値」も上がっているのだろうが、考えてみれば、高市総理が参政党と連立など、考えただけでも恐ろしい。
高市のマイナス点は、人付き合いがうまくないことだという。
自民党党関係者がこういっている。
「彼女は政調会長時代、部屋にこもって徹夜で政策を練るなど、仕事を抱え込む性格。安倍元首相は『なんでも1人でやるからダメなんだ』と語っていました。実務能力が高い一方、多くの人を動かす必要のある首相が務まるのか疑問です」
一方の小泉進次郎の弱味もいろいろある。