小泉進次郎「卑劣ステマ」のお粗末……生き残るのは林芳正か

今週の注目記事・第1位「証拠メール入手 進次郎卑劣ステマを暴く!」(『週刊文春』10/2日号)
同・第2位「天皇陛下(65)人生二度目怒りの会見も―『愛子の未来を守りたい!』」(『女性自身』10/7日号)「紀子さま(59)『眞子(33)に祝福を!』秋篠宮さま(59)に迫る4年目の変節」(同)「愛子さま、23歳の夏」(『文春WOMAN』秋号)「“ご一緒お出まし”に周囲は困惑…『紀子妃』『佳子さま』に変化?」(『週刊新潮』10/2日号)
同・第3位「高市早苗に2千万円寄付男が激白『参政党のさやさんと二股かけてる』」(『週刊文春』10/2日号)
同・第4位「ハーバードが学ぶ日本企業の輝き」(『ニューズウィーク日本版』9/30日号)
同・第5位「新浪剛史(66)が私物化した『NY10億円コンドミニアム』」(『週刊新潮』10/2日号)
同・第6位「4月にスタッフ一斉解雇 やり投げ北口榛花敗退の“前兆”」(『週刊文春』10/2日号)
同・第7位「首都圏に4軒、京都にも 妻夫木聡は『令和の不動王』だ」(『週刊文春』10/2日号)
同・第8位「現代版『前方後円墳墓』はニッポンの葬送を変えるか」(『週刊新潮』10/2日号)
同・第9位「大谷翔平“本当の人気”をロス現地に突撃ルポ」(『FLASH』10/7日号)
今週は文春がスマッシュヒット。総裁選で人気ナンバー1の小泉進次郎がSNSで相手候補を中傷したり、自分への投票を促すステルスマーケティングをしていたことを暴露した。
この報道で、前回の総裁選同様、小泉人気に陰りが見えた。しょせん人気だけが頼りの軽チャー人間、総裁・総理の器ではないが、さてどうなりますか。
最初は、いよいよプレーオフが開幕する大谷翔平ドジャース。チームにはロバーツ監督の采配を含めて多くの不安があるが、大谷人気は本物のようだ。
ロサンゼルスのダウンタウンにあるリトル・トーキョーはアメリカ最大級の日本人街だ。そこがいまやドジャースの大谷翔平(31)を象徴する街になりつつあるという。
その中心に位置するスポーツバー「FAR BAR」は、大谷フィーバーの発信源のひとつだそうである。
巨大な壁画が立つミヤコホテルの向かいにあり、試合当日には多くのドジャースファンで溢れるという。店内にある複数のテレビモニターには野球中継が流れ、ホームランの瞬間には客席から大きな歓声が上がるそうである。
「そこで出会ったのは、ドジャースタジアムの厨房で働く中国系アメリカ人のジェームズさんと、1970年代にメキシコから移住してきたダニエルさん。2人の言葉からは、大谷が現地でいかに特別な存在になっているかが伝わってきた。
『大谷のように投打で活躍する選手はベーブ・ルース以来だ。1910年代からの話だから、ほとんどの人が見たことがない。彼がどれほど特別かわかるだろ』(ジェームズさん)
『しかも謙虚なんだ。6月のパドレス戦で報復死球を受けたとき、普通なら投手に詰め寄って乱闘になる。100マイル(約160km/h)の剛速球をわざとぶつけられたんだからね。でも翔平はチームメイトをなだめ、試合に戻ろうとした。あれは忘れられない』(ダニエルさん)」(FLASH)
ここ「FAR BAR」は、大谷効果で大きく様変わりしたという。コロナ禍でアメリカ経済が冷え切っていたことに加え、ロサンゼルスのダウンタウンの中でも最も治安が悪いとされ、麻薬中毒者やマフィアらによる凶悪犯罪が絶えないスキッド・ロウ地区に隣接していたこともあって人が寄りつかず、ひどく寂れていたそうだが、大谷のドジャース加入で街は再び活気を取り戻し、大谷はここでも救世主になったというのである。
同店のオーナーの日系人、ドン・タハラは野茂英雄と大谷をこう評している。
「かつて、ドジャースでは野茂英雄のフィーバーがあった。たしかに野茂はノーヒットノーランをやって、ホームラン(投手ながら通算4本塁打)も打った(笑)。でも野茂は投手だけで、ワールドシリーズだって勝ってない。その後も石井一久、黒田博樹、前田健太ら、多くの日本人選手がプレーした。でも、翔平は100倍規模が違う。すでにMVPを三度獲得し、国際的な存在感も圧倒的だ。イチローもすばらしい選手だったが、翔平は『最高の中の最高』だよ!」
店には「ショータイム・カクテル(12$)」や「ショウヘイ・ロール(10$)」といったメニューまで登場。さらに、大谷がホームランを打つと、その場にいる客全員に酒を一杯無料で振る舞うというのだ。やはり“大谷サン”は偉大だ。
お次は、あの前方後円墳を自分のお墓にする人が増えているという新潮の記事。
そんなものが買えるの? そう思うが、あるそうなのだ。
販売しているのは明治天皇の玄孫の竹田恒泰が設立した「株式会社前方後円墳」というところだそうだ。わかりやすい名前だ。
竹田はつくった理由をこう話す。
「私にとっては古墳墓は特別なものではありません。父方の墓がもともと神武の墳墓(上円下方墳)で、幼いころから自然にお墓参りをしていました。ただ、父は三男で敷地がなく、新たに墳墓を探す必要がありました。ところが墳墓そのものの販売はほとんどなく“それなら自分で古墳墓をつくるしかない”と思ったのです。友人に話すと“うちも古墳墓がいいな”という声が多く、意外と需要があることに気づきました。それが会社を立ち上げたきっかけです」
「『古墳墓』は樹木葬の一種である。樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や草花を墓標として遺骨を埋葬する形式で、承継者を必要としない永代供養が基本となる。一般墓に比べて費用を押さえられ、自然に還りたいという願いも叶えられるのが魅力だ」(新潮)
しかし、墳墓というのは位の高い人がやるもので、費用だってバカにならないのでは?
千葉県野田市にある「野田ほたるローズガーデン」の場合、1人用の永代祭祀墓が438区画、2人用が1338区画、さらに複数の遺骨を納める合祀墓もあるそうで、1人用の永代祭祀墓は初期費用込みで63万6,500円。2人用は81万9,500円からだというから、意外にリーズナブルである。
費用は初回だけで、管理費などは一切かからないそうだ。
古墳の設計にあたっては考古学者を顧問に迎え、結界として埴輪を置き、副葬品として「三種の神器」を埋めるという。本格的のようだ。
竹田はレプリカではなく本物志向で臨み、「“鏡”は柳本大塚古墳出土の内行花文鏡、“剣”は黒塚古墳出土の鉄剣、“勾玉”は等彌神社の御神宝をモデルにし、宮中から依頼を受けるような最高の職人に制作を依頼しました」(竹田)
香川県高松市にも2基目の古墳墓があるという。
竹田は、「古墳墓は、安心を得る場所であると同時に、“生きる力”を与える場所にもなると考えています」と語っている。
竹田のような皇室と近い人間を利用して儲けようという輩がいるが、今回の古墳墓がそうならないことを祈りたい。
お次は、NHK朝ドラ『あんぱん』では軍人役で大当たりし、主演映画『宝島』が封切られ、間もなく主演ドラマもスタートするという絶好調男、妻夫木聡(44)。
一見、ストイックのように見えるが、役作りでもこんな一面があったと、『あんぱん』の時代考証に関わった大森洋平が話している。
『あんぱん』では、食糧難の戦場を表現しようと、妻夫木は3週間の食事制限に臨み、朝食だけ食べて昼夜は絶食して体を絞ったという。
大森は特に、戦時中の描写の考証に力を入れたそうだ。現場での妻夫木を振り返って、
「リハーサル室に日中戦争時の写真集や資料を置いておいたのですが、非常に熱心に読んでいる人がいて『ああ、ありがたいなあ』と思っていたら、妻夫木さんでした。軍服の着こなしがうまく、ゲートル(脚絆)を自分でさっさと巻いてスタジオ入りしていました」
白眉は戦場シーンでの身のこなしだったという。
「森の中で銃声を聞いた八木上等兵が姿勢を低くしてダッシュし、嵩(北村匠海)の頭を下げさせ、横に伏せて射撃姿勢を取る。この一連の動きをワンカットで演じた時、動きのシャープさに舌を巻きました。ベトナム戦争を題材にした米映画『プラトーン』で同じような動きをウィレム・デフォーがやっていたのを思い出し、撮影後に妻夫木さんに伝えたら、すごく嬉しそうで。大変勉強されたのだろうと感服しました」(同)
だがそんな妻夫木が“令和の不動産王”になっていると、文春はいうのだ。
「妻夫木さんは結婚のタイミングと同じ十六年夏に会社を設立しています。ご自身とお父様が代表を務め、ご親族や奥様も役員になっている“ファミリー企業”です。そしてこの会社名義や個人名義で、不動産を次々と購入しているのです」(事務所関係者)
文春が取材を進めると、確認できた限りでも東京都内に2軒、神奈川県内に2軒、京都府内にも1軒の不動産を所有していることがわかったというのである。
いずれもマンションの1室だというが、
「このうち1つは、投資用のオーナーズマンションです。他にも一等地の物件があり、これらを合計した資産価値は5億円を下らないでしょう」(不動産関係者)
中居正広もお笑いタレントたちも相当な不動産を所有しているといわれる。何やら、あのバブルが弾ける前のような、いや~な予感がするのだが。私のひがみかな?
ところで世界陸上は面白かったな~。だけど、日本勢はまだまだ世界と太刀打ちできるレベルにはないということも教えてくれた。
中でも金が期待されていた北口榛花の“惨敗”は、期待が大きかっただけに残念だった。
初夏にケガをした影響だといわれるが、それならば今回は辞退して、次に万全な状態になってから出場すればよかったのにと思うのだが。
その辺の事情を文春はこう報じている。
今大会も、前回2023年ブダペスト大会女王として2連覇への期待がかかっていたのだが、
「六月中旬にはシリーズ戦のダイヤモンドリーグ第六戦で優勝。ところが、直後に右肘を痛め『右肘内側上顆炎』と診断された。八月に復帰するも、万全とは言えない状態で世界陸上を迎えた」(スポーツ紙記者)
結果は、まさかの予選敗退。記録は六〇・三八メートルと、自己ベストを七メートルも下回った。試合後のインタビューでは『春先から怪我が続いたりとか、精神的にも苦しい部分があった』と苦悩を明かした北口。実は、悪夢の敗退には、ある“前兆”があった」というのである。
陸上関係者が声を潜めてこう語っている。
「実は、今年4月末に北口の身体面をサポートしてきたチームが解散したのです」
3月下旬から4月上旬まで鹿児島・奄美大島でサポートチームと強化合宿を行った北口だったが、急転直下、契約更新の直前に契約解除の意向を告げたというのだ。
「四月上旬までは『更新する』という話だったので、突然の決断にメンバーも驚きを隠せなかったと言います。チームには北口選手以外の有力選手をサポートしてきた熟練トレーナーや専門家もいた。やり投げは特に身体の使い方が重要なだけに、世界陸上直前にメンバーを一新するという決断は、よほどの異常事態と言えます」(同)
だが、北口はこれまでサポートチームの厳しい指導に不満を募らせてきたというのだ。北口の知人が明かす。
「昨年、公式戦を控えた北口がカキフライを食べたことがあった。生食ではなく、加熱しているから大丈夫という判断だったようだが、これにサポートメンバーの一人が激怒。あまりの剣幕に北口は『いくら何でも』と不満気だった。彼女は大らかな性格ですから、競技以外で厳しく管理されることに過度なストレスを感じるようになったのです」
「それ以外にも、年々、本人とサポートチームの間で方針が嚙み合わない事態が増えていた。世界王者となった北口にとって、さらなるステップアップを目指すための苦渋の決断だったのではないか」(陸連関係者)
だが、すぐその後にケガをしてしまったのだという。タイミングが悪すぎたのではないか。
これまでと違うトレーニングを始めれば、体への負荷も違ってくるはずだ。
解散した旧チームの1人で、北口に助言してきた元筑波大学准教授の足立和隆は、北口の不調の原因をこう見ているようだ。
「彼女の真骨頂は、筋力に頼らない優れた柔軟性を使った投擲でした。ところが、世界陸上の試技を見ると、胴体から腕への力の伝達が遅く、槍が右方向に飛んでしまっている。恐らく、欧州選手が行うような筋力重視のトレーニングを行うことで持ち味の柔軟性が失われたものと考えられます」
北口は謝って、チームを再結成したほうがいいのではないか。
北口のあの笑顔を今一度、見てみたいものである。
お次はサントリーから追い出された新浪剛史(66)のお話。
新潮によれば、ニューヨークの10億円もするコンドミニアムを会社のカネで購入し、イタリア製の家具や、妻のためにカラオケルームまで作っていたというのだ。
「経団連、日本商工会議所と共に『経済三団体』の一角を占める同友会の歴代トップは、これまでそうそうたる大企業の経営者が務めてきた。“財界の顔”として政府に政策提言を行う立場ゆえ、なおのこと品格を求められるのは言うまでもない」と新潮はいう。
代々大企業の経営者が務めてきたのは間違いないが、すべてが品行方正なお方たちばかりではなかったと、私は思うのだが、まあいい。
サントリーの現役社員はこう語っている。
「新浪さんはサントリーの社長在任中、自社にNYの高級コンドミニアムを購入させて、米国での居宅にしていたのです」
さらに、
「新浪さんは夫人を同伴してNYライフを満喫していました。サントリーの現地法人社員らが手足のごとくコキ使われて、新浪さんの奥さんが好きなカラオケを楽しむため、わざわざ専用の機材を部屋の中に設置させられたそうです」
公私混同ここに極まれりというわけだ。
新潮が米国の不動産取引を記した公文書を確認したところ、NYの当該物件は2023年4月にサントリーの現地法人「SUNTORY AMERICA INC.」が所有権を取得しており、同じフロアの2部屋を同時に購入しており、その総面積は約200平方メートルにも及ぶという。
「取得時の購入価格は、一つ目の部屋が635万5562ドル、二つ目の部屋は112万1825ドルだった。当時の米ドルレートに換算すると、日本円にして総額10億円超の高額物件である。
現地の不動産業者が言う。
『新浪さんが居住していた物件は、セレブが好むアッパーイーストサイドの中でも、特に一等地と呼ばれるエリアです。しかも全15戸しかないブティック型の高級コンドミニアムなので、その希少性が価格に反映されていると思います』」
これは以前、ここでも書いたかもしれないが、もうだいぶ前の大みそか、こことは違うだろうが、ニューヨークに駐在する某商社の支社長の住む、すごいコンドミニアムに招かれ、食事をしたことがあった。
すべて周囲はガラス張り。何階だったか忘れたが、高所恐怖症の私は最後まで足の震えが止まらなかった。
食事をしていると下にはセントラルパークが広がり、花火がいくつも打ち上っていた。別の部屋からはハドソン川が望まれ、タイムズスクエアの大画面では新年へのカウントダウンが始まっていた。
この部屋がいくらするのかは聞かなかったが、超億ションであることは間違いないだろう。
だが貧乏人は、こんなところに住んだって面白くないだろう。ちょっと居酒屋でいっぱいというわけにはいかない。
黒人の門番が立っていて私のような不審者は誰何される。ここに住んでいる誰々を尋ねるのだといっても信用してくれない。
仕方なく、知り合いに電話して迎えに来てもらった。
だが、アメリカでビジネスをやるためには、こういうコケ脅かしでも、億ションに住み、セレブたちを招いて食事を共にするということは必要なのであろう。
新浪も世界を相手にビジネスをしてきたのだから、拠点とする住まいは億ションでなければいけなかったと、私は思う。
私物化、タカリ体質という批判には素直に頷けないが、ハワイのコンドミニアムで、金髪女性にセクシャルハラスメントをしていたというのはよくないが……。
新浪は薬物疑惑でサントリーを追い払われたが、経済同友会の代表幹事の座には居座っているという。
ある古参会員は新潮にこう語っている。
「これで同友会が“新浪続投”なんて結論を出したら、組織としての見識が問われる。新浪さん自身、違法サプリを扱う人たちと関わり合いを持っていた。そのことも含めて“見識ナシ”と言われても仕方ない。本来、世間を騒がせた時点で辞めるのが筋だったのでは」
新浪が同友会に居座っても、他の会員への神通力や説得力はなくなってしまったのだから、面白みもうま味もないだろうに。辞めて静かな老後を過ごしたほうがいいと思うのだが。
お次はニューズウィーク日本版から。
アメリカの名門校、ハーバード大学のビジネススクールに今年の8月26日、約900人の新入生が入ったが、日本人は例年と同じ約10人だったという。
新入生たちはこれから2年間にわたって「世界を変えるリーダー」になるための教育を受けるそうだ。
佐藤智恵(作家、コンサルタント)によれば、授業ではケースを題材に、「あなたがこの企業の経営者だったらどうするか」といったことについて議論するという。
年間250本、2年間で500本のケースを学ぶ。そのほとんどはアメリカ企業の事例だが、時折、日本の企業の事例も取り上げられることがあるそうだ。
中でも、トヨタ自動車、JR東日本テクノハートTESSEI(テッセイ)と楽天のケースは10年以上も必修科目で取り上げられているそうだ。
楽天は、社内公用語はすべて英語にしたことの是非。日産なども研究対象になっているという。
なぜ、日産か? それは日産の優れた危機管理能力についてで、どれだけ危機に遭っても潰れない「能力」についてだそうである。
「TESSEI」のケースが面白いので紹介してみよう。
JR東日本テクノハートTESSEIの「新幹線お掃除劇場」は、美しい所作と驚異的なスピードで車内を整える「7分間の奇跡」で国内外の注目を集めてきた。
その起点となった2006年からの改革は、いま現場でどう生きているのか。JR東日本で運輸や設備投資などの仕事に長年携わり、昨年現職に就いたテッセイの伏田忠広社長(63)に話を聞いている。
伏田社長によれば、年間50件以上の視察や研修の依頼があるという。
社員のやる気を保つ秘訣は、「些細なことでも褒めて認め合う文化を大事にし、徹底してきたのが良かった。