あの興奮が帰って来る……大谷翔平がWBC参戦宣言でファンは大歓喜! 井端弘和監督「共に戦えるのがうれしい」

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が、現地時間24日(日本時間25日)、自身のインスタグラムを通じて、来年3月に開催される第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場を正式に表明した。
今季をともに戦ったファンへの感謝とともに、来季へ向けて厳しくトレーニングを続ける決意を記し、日本語では「日本を代表して再びプレーできることを嬉しく思います」とコメント。
2023年大会の写真も添えられ、世界一メンバーとして再び侍ジャパンのユニホームに袖を通す覚悟をにじませた。
2026年大会は東京開幕! マイアミ決戦へ
第6回WBCは2026年3月5日から開幕し、1次ラウンドはプエルトリコ、ヒューストン、東京、マイアミの4会場で行われる。日本は東京ドームのプールCに入り、チャイニーズ・タイペイ、韓国、オーストラリア、チェコと激突する予定だ。
トーナメントは準々決勝を経て、準決勝と決勝はマイアミのローンデポ・パークで開催され、決勝戦は3月17日に予定されている。
日本は前回2023年大会でアメリカを破り、3大会ぶり3度目の優勝。WBC最多3度の世界一を誇る王者として、2度目のWBC連覇に挑むことになる。
大谷の出場表明を受け、侍ジャパン監督の井端弘和氏は「大谷選手が日本代表のために、再び共に戦ってくれることをうれしく思います」と喜びを示し、日本で再び大谷のプレーが見られることはファンにとって大きな楽しみになると強調。
「WBC大会連覇に向けて、日本の野球ファンの皆さんがワクワクするようなチーム作りに努めて参ります。発表の日まで楽しみに待っていてください」と、今後のメンバー発表にも期待を持たせた。
侍ジャパンは2024年の「世界野球12強(プレミア12)」決勝でチャイニーズ・タイペイに0対4で敗れている。 世界一防衛を掲げる中での世界最高の野球選手の合流は、チームにとってこれ以上ない朗報だ。
大谷は今季のドジャースでもバットとマウンドの両面で驚異的な成績を残した。打者としては158試合で打率.282、55本塁打、102打点をマークし、長打率.622、OPS1.014とリーグトップクラスの数字を叩き出した。
投手としても肘の手術明けながら14試合に登板し、防御率2.87、47イニングで62奪三振。制限のある中でチームに貴重なイニングをもたらした。
ポストシーズンでは自身も投打で躍動し、2年連続のワールドシリーズ制覇を達成。大谷自身は史上2人目となる4度目のシーズンMVP、しかも両リーグで複数回MVPを受賞した史上初の選手となった。
その一方で、チームは大谷や山本由伸、佐々木朗希らのWBC参加に慎重な姿勢を示していると報じられており、特に投手としてどこまで投げるのかは、大会直前まで注目が集まりそうだ。
「人生最高の瞬間」から再び世界一へ
大谷にとってWBCは特別な舞台だ。2023年大会では打率.435、OPS1.345、1本塁打8打点、投げては防御率1.86と、まさに“世界最強の二刀流”として日本を3度目の頂点に導き、大会MVPにも輝いた。
決勝のアメリカ戦では、9回に抑えとして登板し、最後は当時のエンゼルスの同僚マイク・トラウトを空振り三振に仕留めて優勝を決定。「最高の瞬間」と振り返ったあのシーンは、今も世界中の野球ファンの記憶に鮮烈に刻まれている。
また、今回の出場表明は、日本代表にとって単なる戦力面の強化にとどまらない。世界最高峰のスター選手が自ら意志を示したことで、ほかの代表候補たちにも“侍ジャパンとして戦う覚悟”が一気に広がりつつある。
各球団の主力選手の間では早くも「大谷さんが出るなら自分も万全の状態で臨みたい」「世界一連覇に貢献したい」という声が上がり、井端氏のもとで戦う意欲はさらに高まりつつある。
とりわけ2023年大会で共闘した選手たちは、“あの歓喜をもう一度”という強い気持ちを抱いており、大谷の決断が代表全体の士気を押し上げているのは間違いない。
大谷は今季もドジャースで驚異的な成績を残し、2年連続ワールドシリーズ制覇、4度目のMVPという歴史的な栄誉を手にした。その圧倒的な存在感は、侍ジャパンの若手選手にとっては「同じ舞台に立ちたい」という目標になり、中堅・ベテランにとっては「もう一度世界を獲りに行く理由」を強くしている。
すでに水面下では、主力級を中心にコンディションの調整や出場可否の最終判断に向けた動きが活発化しており、大谷の決断が呼ぶ“連鎖反応”は確実に広がっている。
侍ジャパンはプレミア12決勝での敗戦の悔しさを胸に、WBC連覇という前人未踏の偉業に挑む。その中心に再び大谷が立ち、その存在そのものがチーム全体の心を一つにまとめつつある。
来年3月6日、東京ドームでのチャイニーズ・タイペイ戦が日本の初陣となる予定だ。 背番号16のユニホームを再び身にまとい、どのような形で二刀流を体現するのか……。世界が注目する中、大谷は再びWBCの中心に立つことになる。
(文=ゴジキ)

