トランプ“暴走”と高市政権の危うさ──SNS中毒訴訟からポケセン殺人まで読む現代の狂気

<今週の注目記事>
1「高市総理側近『木下豪志秘書』は暗号資産にゴーサインを出していた」(「週刊文春」4月9日号)
2「スクープ撮 小芝風花(28)&NHK朝ドラ俳優同棲5年愛」(「週刊文春」4月9日号)
3「高市政権『原油高対策』の過ち 電気・ガス代の“記録的上昇”は確実」(「週刊新潮」4月9日号)
4「池袋ポケセン殺人『彼女と結婚するために』ストーカー広川大起は自衛隊に内定した」(「週刊文春」4月9日号)
5「未成年の“SNS中毒”で『メタ』『グーグル』に巨額賠償命令」(「週刊新潮」4月9日号)
6「イラン『6つの秘密』」(「週刊新潮」4月9日号)
7「中川昭一元財務相『酩酊会見の真相』を追う」(「週刊ポスト」4 月17・24日号)
8「議員会館で不倫『松本文科相』国会で吐いた“3つ目のウソ”」(「週刊文春」4月9日号)
9「日本メディア初『キャノン機関』トップインタビューしたのはアサ芸記者だった」(「アサヒ芸能」4月9日号)
10「タイガー・ウッズがDUI逮捕・起訴で無罪主張も…裁判のカギは『9年前の逮捕』」(「FRIDAYDIGITAL」4月5日より)
トランプ大統領のイラン攻撃は「政治的自殺」だったことが次第に明らかになってきている。
現地時間の4月1日にイラン攻撃に関する演説を行った。トランプは「今後2、3週間で徹底的に打ちのめし、イランを石器時代に戻す」と、攻撃を激化すると脅しはしたが、アメリカ国民に、なぜこの戦争を始めたのかという“核心”を説明することはなかったため、アメリカだけではなく世界中を唖然とさせた。
もはやトランプは「老害」ではなく、アメリカのこれまでやって来た功績をも消し去る「狂ったモンスター」である。
さすがに、トランプを支持してきた、まともな側近たちもトランプ離れを隠そうとしない。
はじめは勘繰り過ぎだと思われていた突然のイラン攻撃は「エプスタイン文書隠し」という指摘も、最近ではホンボシだといわれているようだ。
自分に都合の悪いことから目を逸らせるためには、国民にも同盟国にも知らせず、戦争をおっぱじめることも辞さない。
こんな男を、「世界に平和と繁栄をもたらせるのはドナルド(トランプ氏)だけだ」と称賛した高市首相も、同じ穴の狢だ。
トランプと高市を早く引きずり降ろさないと、この国も没落するアメリカと心中することになる。
立川談志の言葉のように、「バカは隣の火事より怖い」のだ。
今週の最初もバカの話である。
FRIDAYDIGITALから――。
タイガー・ウッズが3月27日午後(現地時間)、フロリダ州ジュピターアイランドの自宅近くで車を運転中に交通事故を起こし、DUI(飲酒運転または薬物の影響下で運転)の疑いで逮捕・起訴された。
だが、FRIDAYDIGITAL(以下FD)によると、タイガーは尿検査を拒否して無罪を主張し、裁判で争う意向を示したというのである。
タイガーはSUVランドローバーを運転中に高速でトラックを追い越そうとしてトラックの後部に接触し、運転席側を地面に打ち付けて横転したという。タイガーは自力で脱出してケガはなかった。
写真で見る限り相当な事故だが、またしても無傷というのは、彼の身体能力ゆえだろうか。
FDによれば、タイガーは酩酊の兆候が見られたことから呼気検査を受け、アルコール濃度はゼロだったが、尿検査を拒否したため、DUIなどの疑いで逮捕されたという。
米メディアPage Sixが入手した警察の報告書によると、現場に駆けつけた警官たちは、ウッズと会話する中で、運転の機能障害の兆候をいくつか確認したという。
タイガーは「大量の汗をかいていた」そうで、目が充血し瞳孔が極端に開いていた。
また、ウッズの左側のズボンのポケットから、麻薬性鎮痛薬ヒドロコドン2錠が見つかったとされる。
タイガーは警官に、
「携帯電話を見下ろしながらラジオのチャンネルを変えていたため、前方の車が速度を落としていたことに気づかなかった」
と説明したという。
タイガーはDUI、薬物検査拒否の罪で起訴され、逮捕から8時間後に保釈金を納入して保釈されたそうだが、彼は2017年にもDUIで逮捕されている。
2021年2月にはロサンゼルス近郊で車を運転中に道路から飛び出して丘の斜面に激突。車は大破。右脚を粉砕骨折する重傷を負い、金属棒、ねじ、ピンを埋め込む大手術を受けた。
再起不能といわれたが、2022年4月、マスターズで508日ぶりに復帰して「奇跡の復活」と新たな伝説を作った。
私もテレビで見ていたが、最終ホールへ向かうタイガーを、多くのギャラリーが取り囲み、「タイガー」「タイガー」の大合唱になった感動的なシーンだった。
あと1勝でジャック・ニクラウスの大記録を抜くというところまできたが、その1勝がはるか彼方である。
ゴルフというのは、おかしなスポーツだ。300ヤード以上飛ばしても、グリーンで残り5cmのカップを外しても同じ1打である。
強靭な体力と繊細さが要求される。しかも多くのギャラリーの前で打たなければならない。
ゴルファーの多くは精神安定剤を服用しているといわれる。
タイガーもそうした重圧に耐えかねて、薬物に手を出したのだろうか?
薬物検査で2種類の鎮痛剤を含む5種類の薬物が、タイガーの体内から検出されたそうである。
タイガーは無罪を主張して裁判で争うそうだ。
「ウッズは当日の朝に鎮痛薬を服用したとしていて、事故は午後なので薬物の影響はなかったと主張する可能性も考えられます。彼が薬物検査を拒否しているので、事故当時に薬物を摂取していた物証はないことがどう判断されるか注目されます。検察側はポケットから麻薬性鎮痛薬ヒドロコドン2錠が見つかったことや、当時のウッズの状態などの状況証拠で有罪を証明する方針と推測されます」(法曹関係者)
タイガーも50歳になった。今週、ゴルフの最高峰であるマスターズが行われる。タイガーがマスターズに現役で出場することは夢のまた夢だろうが、せめて、薬物を抜いて、晴れやかな表情で、マスターズ会場に姿を現すことを願っているのだが。
お次はアサヒ芸能から。
アサ芸は通巻4000号になったという。まずは目出度い。
3号連続でアサ芸がこれまでにスクープしたいくつかの記事を取り上げているが、今週は、GHQ占領下の日本に存在した秘密情報機関、通称「キャノン機関」のトップに独占インタビューしたという1971年11月25日号を取り上げている。
我々世代にはキャノン機関というのは懐かしい。作家の松本清張が『日本の黒い霧』で取り上げた、終戦直後の怪事件、下山事件や松川事件はキャノン機関が日本の共産化を防ぐために仕組んだことだというのを、われわれは素直に信じたものだった。
確かにキャノン機関は莫大なカネも組織も持ち、占領下の日本を意のままに動かしてはいたのだろう。
だが、すべての事件の黒幕をキャノン機関のせいにするとわかりやすいが、その陰に隠れて悪さを働いていた日本人たちの企みを見逃すことになるのではないか。
下山事件がいい例だが、未だに「新説」が生み出され、この事件の全容解明には至っていない。
そのキャノン機関のトップに独占インタビューしたというのだから、当時は大きな騒ぎになったはずだが、私には記憶がない。
松川事件は、1949年8月17日に、東北本線松川駅―金谷川駅間で列車が脱線転覆し、機関士ら3人が死亡した事件である。
19歳の少年線路工員他20名が逮捕されたが、1963年に最高裁で全員無罪になった。
アサ芸でこれをスクープしたのは平塚柾緒記者だったという。
「元特務機関員が実名告白『松川事件は私がやった』」(1970年8月20日号)
内容は、当時一番力の強かった国鉄労組をGHQは潰したかった。そこで労組幹部を逮捕させるための口実として列車を転覆させた。その一連の諜報活動を行っていたのがジャック・キャノンで「キャノン機関」といわれた。
事件から21年経って明かされた告白は大きな話題になったが、私にも経験があるが、大新聞などからは、「エロ雑誌にこんなスクープができるわけはない」と反発を受けたという。
だが読者の反響は大きく、19週にわたって連載されたそうだ。
平塚は、その勢いをかって、キャノンやマッカーサーの右腕といわれたチャールズ・A・ウィロビー元GHQ参謀第2部=G2部長・少将に会いに行くために編集長に直訴したという。
すると、「社長に聞いてくれ」といわれたという。当時は徳間康快社長だろう。豪快な人だった。
徳間社長は「お前が行きたければ行けばいいじゃねえか」といって、当時のおカネで150万円をくれたというから太っ腹だ。
アメリカへ行き、GHQ傘下の諜報機関に在籍していたという在日韓国人の紹介で、キャノンに会ったそうだ。
そして、ウィロビー元少将とも会えたというのである。マイアミの高級住宅街で、3日間話を聞いたそうだ。そこへ、戦後の日本統治に関する対日理事会の議長だったシーボルトもやってきたというのである。
まさに戦後占領期のお歴々たちだ。
これがウィロビーの回想録「実録・知られざるGHQ『私は日本のために占領軍の内幕を書く』(1972年5月11日号)として結実した。
これって、本になっているのかな? 読みたいものである。
戦後秘史っていうのは、いま読んでも面白い。それというのも、未だに謎だらけだからだ。アメリカはそういう資料を公開していないのかな?
お次は、議員会館不倫の松本文科相追及、文春の第3弾。
週刊誌の良さは、このしつこさにある。
この国会は「松本議員会館不倫」でもちきりだろう。不倫相手を議員会館に招き入れ、「不適切な行為」に及んでいたというのだから、青少年の教育には悪影響必至であろう。
しかも松本の不貞行為を暴露しているのが、松本の不倫相手なのだから、不徳の致すところであることは間違いない。
文春は、松本が国会で「3つ目の嘘をついた」と追及している。
不倫相手のA子はこう話している。
「確実に議員会館での不貞行為はありました。その夜、私はLINEで『余韻が…』とメッセージを送っています。ただの案内や意見交換でそんなメッセージを送るはずがありません」
それだけではない。松本の国会答弁には、三つ目の“決定的なウソ”があるというのだ。
松本は、文春の第一報を受けた3月12日の衆院予算委員会で、野党議員の質問にこう答弁していた。
「過去の段階におきまして、私自身、妻とは、家族とは既にいろいろと話をしておりまして、そして、妻からも大変大きな叱責を当時いただいた」
すでに妻とは話をしていて、怒られた。過去の話だというのである。
だが、A子の認識は異なるという。
「三月三日、文春から直撃された直後に私にかかってきた電話の中で、彼は確かに“奥さんにはまだ話していない”という趣旨の話をしていた。まるで過去に話し合ったかのような言い方をしていますが、実際のところは文春から突きつけられて初めて、家族に明かしているはずです」
A子が、「奥さんには話したの?」と聞くと、「今の段階では(話してない)」と答えたというのだ。
「勿論、昨年十月に彼からもう会えないという趣旨のメッセージを受け取るまでの間にも、奥様にバレたという話は一度も聞いていません。結局、彼から『妻に話した』と聞かされたのは、文春の直撃から二日後の三月五日のことでした」(A子)
文春にいわせれば、松本が妻から叱責を受けた「当時」というのは、答弁から僅か1週間前のことである可能性が極めて高いというのだ。
どちらにしても、文科相がW不倫を追及されて、国会で赤っ恥をかいているのだ。
高市首相、早く首にしてやったほうが松本のためではないのかね。
古い話ばかりで恐縮だが、2009年にローマで開かれた先進7か国財務相・中央銀行総裁会議の閉幕後、中川昭一財務相が、ろれつが回らない酩酊状態で記者会見した“事件”はいまだに語り草である。
なぜ、あれほど酔った状態で会見をさせたのか? 誰も止めなかったのだろうか?
帰国後、国会で追及された中川大臣は、「風邪薬をふだんより多めに飲んだ」と答弁したが、誰もそんなことを信じる者はいなかった。
辞任に追い込まれた中川大臣は半年後の総選挙で落選した。大敗した麻生内閣は退陣、民主党政権が誕生した。
中川は総選挙のわずか35日後に、世田谷区の自宅で亡くなっているのを発見された。遺書はなかったという。
中川の父は、やはり自民党の大物議員中川一郎で、首相候補にも名前が挙がったが、札幌のホテルで不可解な死を遂げた。
この事件が再び話題になっている。中川の妻、郁子元自民党代議士が〈今でも疑問に思います〉とSNS上に書き込み、それに対して読売新聞が3月31日付朝刊社会面で猛反論したのだ。
《問題の虚偽情報は、2009年2月、中川昭一元財務・金融相(故人)がローマで開かれた先進7ヶ国財務相・中央銀行総裁会議の閉幕後、ろれつが回らない状態で記者会見し、その後辞任した問題を巡るもの。SNS上では、記者会見の直前、当時の財務省国際局長が中川氏をランチに誘い、そこに本紙記者らが同席。本紙記者から「記者会見がなくなったのなら、この薬を飲んで食事のあと、ゆっくり休んだら」と言われ、中川氏は渡された薬を飲みワインを一口飲んだ、とされている》
そのうえで、中川氏自身の「風邪薬をふだんより多めに飲んだ」という国会答弁や当時の官房長官らの説明、朝日新聞や毎日新聞の報道内容まで列挙し、〈本社は、虚偽情報の拡散は放置できないため、目に余る投稿の削除を求める法的措置を検討する〉と紙面を使って警告したのだ。
要するに、読売新聞の記者は、薬など渡していないということをいいたいのだろうが、返って、何かあるのではと思わせてしまう文章ではある。
ポストがこの謎に切り込んでいる。
郁子は、昔、夫に同行した秘書が泣きながら語ったという話を、SNSでこう書いているという。
〈調印式のあと「今日の会見はなくなりました」と財務省側の事務秘書官から言われたので、財務大臣会合で各国の大臣からいただいたお土産などを、パッキングするために自分の部屋に戻ったのだそうです。しかし、その後、「会見が始まります」と言って誰かが連れ出したのだ、と説明をしました〉
さらに郁子は後日、その「誰か」が当時の財務省の国際局長であることがわかったと、投稿で実名を挙げて書いているという。この局長は中川とは麻布高校の同級生で、ワインアドバイザーの資格を持つ人物だそうだ。
この投稿を受け、ネット上では「財務省に仕組まれた罠」などと波紋が広がり、読売の否定後も火は収まっていないという。
財務省取材が長いジャーナリストの長谷川幸洋(元東京・中日新聞論説副主幹)が事件の背景をこう語っている。
「政治と財務省の関係を振り返ると、第1次安倍政権は公務員制度改革などで財務省に切り込み、その影響力を削ごうとしたが、退陣してしまう。その後、財務省に近い福田政権で揺り戻しがあり、麻生政権に代わった時に起きたのが酩酊会見事件でした。財務省としては安倍晋三さんやその盟友である中川さんら政治家の影響力を削ぎ、自分たちの力を復権させたい。酩酊会見の当時、そうした関係性があったのです。
中川さんはあの体調で会見に出るべきではなかったし、財務官僚も止めるべきだったと思うが、結果的に見ると、中川さんが更迭され、“財務省の守護神”と呼ばれていた与謝野馨氏が後任の財務大臣に就任した。財務官僚にとって都合のいい大臣が誕生したのは間違いない。そうしたことが、今なおあの会見をめぐって様々な憶測が消えない理由でしょう」
それ以外にも、中川は、「アメリカに殺される」と怯えていたともいわれている。
親子二代の不審な死は、政治の闇をさらに深くしている。
さて、トランプ大統領の“発作的”なイラン攻撃で、世界中が石油危機に見舞われている。
こんなことは初めから分かっていたことだが、特に日本は、1973年、第4次中東戦争をきっかけに、アラブ石油輸出国機構(OAPEC)が「親イスラエル国」への石油供給制限を打ち出したことで、日本は深刻なエネルギー危機に直面した。
トイレットペーパーまで品薄になり、あわてて「中東とは何か?」という本を読み漁り、三木武夫副総理が中東へ飛んだ。
以来、歴代首相は中東との関係を良好に保つため、様々な努力をしてきた。
だが、今回のように、トランプが突然、イラン攻撃を始めるというシナリオは、日本にとって想定外だった。
高市首相は能天気にアメリカへ行ってトランプと仲良しごっこを始めたため、イランを含めた中東諸国の反アメリカ、反イスラエル派は黙ってはいない。
その上、トランプは、ホルムズ海峡を通って石油を運んでいる国は、自力でやれと突き放し、その筆頭に日本の名前を出したのだ。
サナエとすれば、あれだけおべっかを使ったのに、トラちゃん、それはないよといいたい気持ちであろう。
新潮は、日本人が知らない「イランの6つの秘密」というタイトルで、イランという国を解説している。
トランプは、今回の攻撃はイランに核を作らせないためだという大義を主張している。
軍事ジャーナリストの黒井文太郎が指摘するように、イランは濃縮度では兵器に近い60%にまで進んでいて、核兵器を完成させるのにはそう時間はかからないレベルにまであるというのは、事実なのだろう。
今回の攻撃で、かなり破壊されたのだろうが、ゼロではないと黒井はいう。
核は100も200も持つ必要はないのではないか。数発あれば、ニューヨークやワシントンは吹っ飛ぶ。
私は、トランプが恐れているのは、アメリカ国内で起きるかもしれないイランによる「テロ」だとにらんでいる。9・11のようなものではなくても、もし起これば、トランプに対する非難は全米に広がり、辞任に追い込まれる。
こればかりは、どんなに厳重警戒していても防げない。
新潮によれば、イランという国は「密告社会」で、中には「密告」で生計を立てている者もいるというのである。
イランで医者をやっているサラ(日本に在住)は、デモ参加者の治療をしてはならないというお触れを無視して、デモで負傷した人間を治療したことが「密告」で知られ、革命防衛隊の連中に診療道具やレントゲン機材を壊され、投獄を免れるために1000万円近くの罰金を払わされたという。
しかし、そんな厳しい監視社会でも男女の恋愛は、当然ながら、そこここで見られるという。
結婚前に屋外で手を握ったら大変だそうだが、20代半ばになると公然と2人で歩いていても、夫婦かもしれないと、お咎めなしだそうだ。
その上、シーア派のみに認められているようだが、期間を決めて契約する結婚という形態があり、それを利用して、風俗店を作り、売上金が政府に入る仕組みを作っているという。
どんなに厳しくしても、男と女は、網の目をかいくぐって逢瀬を楽しんでいるようだ。
今回、トランプが思い描いていた攻撃後のイランの姿は、独裁者を殺せば、反対体制派が呼応し、民主化が進むだろうというものだったはずだ。
だが、反体制派がトランプの煽りに乗る気配はない。なぜか?
「彼らは“ペルシャ帝国の末裔”としての高いプライドを持っています。同時に、歴史的にロシア、イギリス、それにアメリカなどから“虐げられてきた”という強い被害者意識と怨念も抱えています。この感覚こそが、彼らの相互主義の姿勢につながっていて、自分たちだけが被害を受けるのはおかしいとアラブ産油国を攻撃している。そして、政府への不満があっても、外部からの攻撃で愛国心に火がつき、結果として一致団結しやすいのです」(齋藤貢元駐イラン大使)
トランプの理不尽な攻撃が、イラン人を結束させてしまったとすれば、トランプはバカなことをしたものである。
