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WEST.、FC“本人確認不可”で強制退会!? 転売対策でチケットのリセールシステム「間もなく発表」

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10周年記念公演に思わぬ形でミソがついたWEST.(写真:サイゾーウーマン)

 チケットの転売防止をめぐり、昨年から本格的な対策に乗り出しているSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所/以下、STARTO)。先日は、WEST.の公演にて“免許証を偽造”し入場を試みたファンの逮捕報道もあったが、STARTOサイドも摘発の強化や新たな策を講じる動きが進んでいるようだ。

WEST.、大阪松竹座公演で入場時の“本人確認”実施

 昨年4月にCDデビュー10周年を迎えたWEST.は、同12月15~25日に大阪松竹座で『WEST.10th Anniversary 大阪松竹座公演』を開催した。

「メンバーが関西ジュニア時代に頻繁に立っていたゆかりのあるのステージにカムバックするレアなイベントということもあり、全15公演のチケットは完売。同24日と千穐楽の25日の公演は、全国233の映画館で生中継されるほどの人気ぶりでした」(芸能ライター)

 なお、チケットが激戦だっただけあって、同公演は入場時に“本人確認”を実施。松竹の公式サイト内にある公演ページでは、チケットと本人確認証明書のほか、ファミリークラブ会員(ファンクラブ、以下FC)の場合は会員証の持参を呼びかけ、「同行者を含めたご来場者全員に劇場入口でご本人確認をいたします」「チケット購入がご本人と確認できない場合はご入場をお断りさせていただきます」(原文ママ、以下同)と警告していた。

「偽造有印公文書行使」「公文書偽造」で逮捕者も

実際SNS上には、会場で本人確認が行われ、何らかの不備で会場に入れなかったというファンによる報告も寄せられたが、中には驚きの手段でチェックをすり抜けようとしていた者もいたという。

 ニュースサイト「FNNプライムオンライン」の記事(今年1月21日配信)によれば、昨年12月25日に劇場側から「偽造と思われる免許証で入場しようとした女性客がいる」と警察に通報があったとのこと。

 翌日、警察は東京・杉並区に住む28歳の女を偽造有印公文書行使と詐欺未遂の疑いで逮捕。また、女の偽造免許証をパソコンやカードプリンターを使って作成したとして、港区に住む29歳の女も有印公文書偽造の疑いで逮捕されたという。前者は自分の名前ではない名義でチケットに当選したため、犯行に及んだものとみられている。

「こうした不正行為が明るみになった中、2月6日にあるX(旧Twitter)アカウントがWEST.の松竹座公演にて、本人確認で弾かれた名義が“強制退会処分”になった通知が来た……という情報をポスト。ほかにも同様の報告が続出しているわけではないため、現段階では真偽は不明ですが、ファンの間では『強制退会とは……事務所も本気だね』『強制退会は怖い』と話題になっています」(同)

STARTO、チケット転売を「約6,000件摘発」! 公式のリセールシステムは「間もなく発表」

一方、昨年4月10日に本格始動したSTARTOは、すぐさまチケットの転売問題について着手したようだ。同社は公式企業サイトで「チケット転売サイトに対する発信者情報開示請求について」と題したお知らせを、昨年9月と12月(計3回)に掲載している。

 発表によると、チケット売買サイトの「チケット流通センター」「チケットジャム」の運営会社に対し、STARTOのタレントが出演するコンサートや舞台などのチケットを高額転売目的で出品する人物らに関して、“発信者情報開示請求”をしたとのこと。

 また、同社の福田淳社長は、今年1月23日に千葉・幕張メッセで行われた『第12回ライブ・エンターテイメントEXPO』の特別講演に出席した際、転売問題について言及。ニュースサイト「日テレNEWS NNN」(同日配信)の記事によれば、「日本のライブ・エンターテイメント産業の進化と可能性」をテーマにした講演の中で、「うちの会社は違法な二次流通を約6,000件摘発して裁判を進めていますけども、待っておられるファンの方がいるので、合法な流通マーケットについては早期に作っていかなきゃいけないなと思います」と語っていたそうだ。

 さらに、STARTOタレントが出演するコンサートや舞台の多くを主催する株式会社ヤング・コミュニケーションの代表・源野栄治氏もカンファレンスに登壇。今後の転売対策について気になる発言があったという。

「同社では2015年からデジタルチケット(スマートフォンなどに表示した二次元コードを使って入場する方式)を導入していることから、源野氏は『転売に関しては、一番気をつけている、戦っている会社だと思います』と自負していました。その上で、急な体調不良や不幸があった場合など、『本当に行けなくなった方を救済できるようなリセールシステムを、間もなく皆様に発表できるところまできています』と明かしたんです」(公演を受講したエンタメライター)

TOBE、Number_iらの公演でリセールサービス導入し好意的な声

 “リセール”システムといえば、23年3月に滝沢秀明氏が設立したアーティスト会社・TOBEは、STARTOよりもひと足早く導入。同事務所には、三宅健、北山宏光、Number_iら人気アーティストが所属しており、昨年5月にFC会員に向けて「公式リセールサービス」を始めると宣言した。

 これはチケット購入後、やむを得ず来場できなくなった場合に、ファンが「チケットを安心・安全に出品できる」というFC会員専用の公式サービス。逆に、チケットが外れてしまったファンは、リセールサービスに出品されたチケットの抽選に申し込むことが可能だ。

 TOBEの対応について、芸能ライターの阿部ベア氏が解説する。

「Number_iの公演はチケットが激戦であることが知られているだけに、特に彼らのファンから『滝沢社長、よくぞ公式リセールを実現してくれた!』と、好意的な声が寄せられていました。昨年6月にNumber_iらが東京・有明アリーナで行った単独公演から適用され、その後のTOBEアーティストの一部公演や、チャリティーイベント『Act for HOPE to HEROes PROJECT in TOKYO DOME』(8月11日開催)などもリセールを受け付けていたんです。実際、10~12月のNumber_iのコンサートツアーでリセールチケットに当選し、念願叶ってコンサートに行けたという人も複数いたようでした。ファンにとってはチケットを入手できる方法が増えたわけですし、TOBE側も転売行為を取り締まることにつながりますから、互いにとってウィンウィンなのでは」

 リセールに関してはTOBEが一歩リードした形だが、前述の通り、STARTOサイドも水面下で準備を進めているものとみられる。今後の取り組みが実を結び、チケットの転売や入場時の不正行為が少しでも減少することを願いたいものだ。

(取材・文=サイゾーウーマン編集部)

サイゾーウーマン編集部

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最終更新:2025/02/07 17:57