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SixTONES・松村北斗、オーディション“対象外”だった過去も……映画ライターが語る「沈黙」演技の魅力

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出演映画が公開中のSixTONES・松村北斗(写真:サイゾーウーマン)

 2月7日公開の映画『ファーストキス 1ST KISS』で、主演・松たか子の相手役を務めているSixTONES・松村北斗。2020年1月22日にCDデビューを果たす前から、個人で数々のドラマ・映画に出演しており、着実に俳優としての経験を積んでいるが、先日は、その名を世に広めるきっかけとなった連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK、21年度後期放送)の裏話を明かし、ファンを騒然とさせた。

SixTONES・松村北斗、朝ドラのオーディションは参加対象外だった!

 12年10月に映画も公開された『私立バカレア高校』(日本テレビ系、同年4月期放送)、『黒の女教師』(TBS系、同7月期放送)など、ジュニア時代から連続ドラマに出演し、コンスタントに演技の仕事を続けてきた松村。デビュー翌年にはNHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』で「安子編」のヒロイン・橘安子(上白石萌音)の夫・雉真稔役に抜てきされ、「英語が堪能な好青年」というキャラクターを見事に演じきった。

「稔は地元で有名な名家の跡取りという役柄で、松村の演技からは気品や知性が感じられました。これが大反響を呼び、同作を通じて松村のことを認識した視聴者も少なくないでしょう。『カムカムエヴリバディ』出演以降、音楽番組などにSixTONESが出ると、SNSには『稔さんが歌って踊ってる!』『稔さんってアイドルだったの!?』と驚きの声が上がったほど。稔は物語の途中で戦死してしまったため、『稔さんが生きてる!』と喜ぶ人もいました」(芸能ライター)

 出世作ともいえる同作に関して、松村は今年2月4日深夜放送のラジオ番組『TOKYO SPEAKEASY』(TOKYO FM)で知られざるエピソードを明かした。

 これまで、多くの作品に出演してきた松村は、“明確なターニングポイント”として同作のオーディションに合格したことを挙げ、「突然、お芝居をやってる人間たちに認知が生まれたんですよね」と回顧。続けて、「当時、“じゃあ誰をオーディションに送ろうか”って管轄してた人間が僕を(参加者候補に)入れてなかったんですよ。『彼は大丈夫』って」「ただ、その下にいた人が『なんか入れたい』と思って、こっそり入れたんですよ、僕を」と裏事情をぶっちゃけた。

 そのスタッフは「(オーディションに)落ちたら落ちたで黙っていればいい」「受かったら『すみませんでした。受かりました』って言えばいいや」との考えから、松村を密かに推薦していたんだとか。

 オーディション参加対象外だった中で、結果、見事役を射止めた松村は、「そこから、それこそ『あれを見てお話を』っていうのがつながって、つながって……っていう今、状態なんですけど」と話し、『カムカムエヴリバディ』が俳優・松村北斗の転機になったと振り返ったのだった。

 このトークを受け、SNS上のファンからは「北斗くんをオーディションに推してくれた人に感謝。そのチャンスを北斗くんが掴み取ったから、今があるんだね」「そのスタッフは見る目ある! 稔さんは本当にピッタリな役だった」と衝撃を受けたようだ。

SixTONES・松村北斗、演技の魅力は「沈黙」にあり

 実際、朝ドラに出てからというもの、松村は『恋なんて、本気でやってどうするの?』(フジテレビ系、22年4月期放送)、『ノッキンオン・ロックドドア』(テレビ朝日系、23年7月期放送)と、年に1作は連ドラに出演。昨年7月期の『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)ではシングルファーザー役に挑み、現在は川口春奈主演の1月期ドラマ『アンサンブル』(日テレ系)に2番手としてキャスティングされている。

 また、映画では新海誠監督による長編アニメーション作品『すずめの戸締まり』(22年)でオーディションを経て声優に初挑戦。実写版の『ホリック xxxHOLiC』(22年公開)で「第46回 日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞したほか、『キリエのうた』(23年公開)、『夜明けのすべて』『ディア・ファミリー』(24年公開)といった話題作にも名を連ねてきた。

 STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)の若手アイドルの中でも、俳優としてすっかり売れっ子の松村だが、映画ライターの森田真帆氏は彼の実力をこう評価する。

「松村は、アイドルとしての活動を基盤にしながら、俳優業に対しても常に真剣に取り組み、役作りの段階から入念に準備する誠実さは多くの作品にリアリティをもたらしてきました。彼と仕事をした監督たちは『真面目で誠実。常に真摯に役と向き合う人』と口をそろえて称賛しています」

 さらに森田氏は、松村の演技の魅力は「沈黙」にあるとも指摘する。

「セリフのないシーンほど、引き込まれるような彼の眼差しは、視線の動きひとつで登場人物の内面にある感情を表現する力を持っています。『カムカムエヴリバディ』で夫婦役を演じた上白石萌音とは、三宅唱監督の最新作『夜明けのすべて』で再共演。パニック障害を抱える男性という難しい役どころで、彼の演技はさらなる成熟を見せました。電車の前に立ち尽くす姿からは、発作への不安が静かに押し寄せ、スクリーン越しでも息苦しさを感じるほど。生きづらさを抱えた若者たちを描いた本作の余韻はいつまでも胸に残り、彼の今後の活躍がますます楽しみになりました」

 業界内からも評価の高い松村だが、公開されたばかりの『ファーストキス 1ST KISS』は、新たな代表作となるのか――動向を見守りたい。

サイゾーウーマン編集部

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最終更新:2025/02/09 08:45