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霜降り明星・粗品に『M-1』審査員熱望の声続出! 微に入り細を穿つコメントが賞レース史の分岐点に

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粗品(写真:GettyImagesより)

 3月2日、読売テレビが主催する上方漫才コンクール『第14回ytv漫才新人賞決定戦』で、初めて大規模お笑い大会の審査員を務めた霜降り明星の粗品。独自の評価基準や具体的なダメ出しおよびアドバイスが反響を呼んでおり、「M-1の審査員もやってほしい」と熱望する声が相次いでいる。

粗品が「水浸し」

霜降り明星・粗品、初審査員で90点以下連発

 『ytv漫才新人賞決定戦』は芸歴10年目までの漫才師が出場する大会で、今回の決勝には約1年間に及ぶ予選を勝ち抜いた7組が登場。審査員には、昨年も務めたハイヒール・リンゴ、ザ・プラン9・お~い!久馬、ハリウッドザコシショウ、フットボールアワー・岩尾望に加え、初めて大規模お笑い大会の審査員を務める粗品が登場し、5人がそれぞれ100点満点でジャッジした。

 序盤で「宮迫(博之)が出てきたら0点つけます。もしあのちゃんが出てきたら100点つけます」と宣言して笑いをとった粗品。ほかの審査員4人がほぼ全組に90点台をつける中、粗品だけは70~80点台と渋めで、最高はフースーヤの86点、最低はオーパスツの77点だった。

 また、オーパスツへのコメントで、粗品は「漫才上手です。うまかったです」「節々ににセンスを感じて、めっちゃおもろかった」「漫才が終盤に迫るにつれてのボケの声量のグラデーションとかは最高」などと称賛しつつ、「でも(ネタが規定の4分より)25秒くらいオーバーしてたのと、あとまあ(スタジオが)ウケてなさすぎたかなあ」などと77点をつけた理由を説明。このほかの漫才師に対しても、それぞれに高く評価している部分とダメ出しをいずれも具体的に語っていた。

ネタ以上に盛り上がった「粗品の審査員ぶり」

 最終的にはフースーヤが優勝した今大会だが、ネット上では「粗品の審査が的確すぎて感動した」「粗品の審査コメントが熱すぎて最高!」などと賛辞が相次ぎ、Xで「粗品の審査」というワードがエンタメカテゴリーでトレンド入り。ある意味、出場者のネタ以上に、粗品のコメントが盛り上がりを見せていた印象だ。

 粗品の初審査の印象について、お笑いライターの新越谷ノリヲ氏はこう話す。

「まずローカルの賞レースである『ytv漫才新人賞決定戦』にこれだけ注目が集まっている、という事実こそが今回の粗品の最大の功績でしょうね。番組側が粗品に期待したのは、まさにこうした話題性でしょうし、その英断に粗品自身が完璧な形で回答を示したと思います。『90点台を出さない』という採点も、ほかの“新人審査員”がやってしまったら違和感しかないところ、散々『悪童』というキャラクターを振りまいてきたおかげで成立してしまっている。その基準も最初に『あのちゃん100点、宮迫0点』と言い切っていることで不思議な説得力が生まれていました

 コメントも微に入り細を穿つ具体的な言葉がポンポンと出てきますし、予選をチェックしていたり『俺でもそうやってる』と出場者に寄り添っていたり、論理的でありながら熱を持って審査していることも伝わってきました。『賞レースでは審査員も視聴者に審査されている』とはよく言われますが、まさにその視聴者による審査員審査の基準を塗り替えてしまった。今後、すべての審査員が今回の粗品と比較されることになる。お笑い賞レースにおける歴史の分岐点になる審査だったと思いますよ」

粗品を『M-1』審査員に……現実味は?

 そんな粗品に対し、現在ネット上では「M-1でも審査員席に座ってほしい!」などと『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)に関するコメントが続出しているが、その現実味について新越谷氏はこう次のように語る。

「当然、そういう声が上がってくるだけの見ごたえのある審査でしたし、粗品自身もそうした声が上がってくることを想定して、あるいは狙っての振る舞いだったことは明らかですよね。今回の得点が70~80点台に集中したことも、『M-1』での令和ロマンやバッテリィズと比較しての絶対評価だと考えれば納得感のある点数ですし、『もし粗品がM-1を審査したら?』という期待を煽る結果だったともいます。

 しかし、『M-1』に関して言えば13年結成の霜降り明星は15年目となる28年まで出場権が残っているので、その間は難しいかもしれません。『ytv漫才新人賞決定戦』は10年以内なので全員後輩でしたが、仮に今年から『M-1』の審査員席に座るとなれば先輩を審査することになる。粗品自身は『(M-1の審査員を)やってあげたい』と公言していますし、依頼されれば堂々とこなすでしょうが、さすがに『M-1』側が出場者の顔を立てるでしょう。むしろ『THE W』(日本テレビ系)あたりは逆に粗品にオファーしない理由がない、という状況になってしまった。『M-1』以外の賞レースの今後の動きにも注目したいですね」

 3日に公開されたYouTube動画で、お笑いコンクールの審査員について「トップバッターで90ナンボつける人(審査員)、リアルじゃないなあと思ってたんです、ずっと。何を自分の見え方気にしてんねん」と違和感を明かし、自身の審査方針について説明していた粗品。その姿勢が多くのお笑いファンから支持されているだけに、今後ほかの審査員にとってプレッシャーになるかもしれない。

令和ロマンと小泉今日子が絶妙

サイゾーウーマン編集部

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最終更新:2025/03/04 15:05