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日曜劇場『キャスター』初回視聴率14.2%! 永野芽郁は本当に「役に合っていない」のか?

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永野芽郁(写真:Getty Imagesより)

 阿部寛主演のTBS系日曜劇場『キャスター』(日曜午後9時)が4月13日よりスタート。初回放送後、ネット上では一部キャスティングが物議を醸す事態となった。

NHK朝ドラ歴代初回視聴率一覧

『キャスター』はみんな大好きな「ドラゴン桜系阿部寛だ!」

 オリジナルストーリーの同ドラマは、テレビ局の報道番組を舞台に闇に葬られた真実を追求し悪を裁いていく社会派エンターテインメント。

 型破りなキャスター・進藤壮一を阿部、その進藤に振り回される総合演出・崎久保華を永野芽郁、進藤を尊敬するジャーナリスト志望の新米AD・本橋悠介をなにわ男子・道枝駿佑が演じる。

 第1話では、40年の歴史を誇る報道番組『ニュースゲート』の新キャスターに新藤が就任。初日に「この番組を正すために来た」と啖呵を切り、慣例を破るスタイルが周囲を戸惑わせながらも、驚異の取材力と強引さで大スクープをものにする様子が描かれた。

 パワフルなキャラクターの進藤だが、ネット上では同局『ドラゴン桜』(2005年、21年)で阿部が演じた主人公・桜木建二と重なった人も多かったようで、「これはみんな大好きな“ドラゴン桜系阿部寛”だ!」「ドラゴン桜のマスコミ版って感じで面白い」と好意的な声が上がっていた。

『キャスター』初回視聴率14.2%で『御上先生』超え

 また、初回は平均世帯視聴率14.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人8.7%の高視聴率を記録。前クールに同枠で放送された松坂桃李主演『御上先生』の初回は世帯12.2%、個人7.5%だったため、これを上回る好発進となった。

 『キャスター』第1話の印象について、ドラマライターの北村有氏はこう話す。

「阿部さん主演のキャスターものという設定や、生ぬるい世間に切り込んでいくといった物語の展開そのものには既視感があるものの、報道番組特有のリアルタイム性を生かして次から次へと『トラブルを逆手に取っていく』構成は見応えがあるなと感じました。永野さん演じる崎久保、道枝駿佑さん演じる本橋も、進藤キャスターに良い感じに振り回されていて良いですね。日曜劇場らしい緊迫感も保ちつつ、お仕事ドラマ的な自己成長の要素もあって、2話以降にも期待しています。

 1話の時点では完全に進藤キャスターが主導権を握っているというか、カリスマとして番組のトップに君臨していて、彼の言動に従っておけば間違いないと思ってしまう土壌が早くも仕上がりつつあります。そこを突き崩していくキャラクターとして、崎久保や本橋にもどんどん活躍してほしいです」

「役に合っていないのでは?」永野芽郁の配役が物議

 良好な滑り出しといえる『キャスター』だが、一部ネット上では永野のキャスティングに関して「かわいいんだけど、役に合っていないのでは?」「説得力を考えると、ひと回り上の女優でも良かったんじゃないかな」といった声も散見される。これについて、前出の北村氏が話す。

「私自身、合っていないとはまるで思っていなかったので、そんな声があること自体に驚いてしまいました。永野さん演じる崎久保は、バラエティ番組で賞もとるほど実績を積んでから、報道番組の総合演出として大抜擢……という役柄なので、年齢や見た目と相違があると感じた方が多いのでしょうか。

 こういった男女のバディもの(とは本作は少し違うかもしれませんが)だと、男女それぞれのキャラクター性が合っているか、または違っているか(いわゆる凸凹コンビ)といった尺度で見るのが、作品解釈のヒントになるかなと思います。『キャスター』の場合、主演が阿部寛さんなので、見方によってはあまりにも大御所感がありすぎるのかもしれません。

 たとえば長谷川博己さんや西島秀俊さん、堺雅人さんだったらまた雰囲気が変わりますし、永野さんとのコンビでも違和感がなかったのではないでしょうか。個人的には、阿部さんの醸し出す『テコでも動かない雰囲気』と、永野芽郁さんの『反発しながらも翻弄されていく』様子がマッチしていると感じました。今後、物語を追っていくうえで、より2人の掛け合いは丁々発止な痛快さを見せてくると思います」

 日曜劇場では『下町ロケット』や『VIVANT』など9作品に出演し、同枠との相性は抜群の阿部。『キャスター』はヒット作となるだろうか。

TBS系「日曜劇場」“初回”世帯・個人視聴率一覧(2022年~)

2025年4月期『キャスター』世帯14.2%、個人8.7%
2025年1月期『御上先生』世帯12.2%、個人7.5%
2024年10月期『海に眠るダイヤモンド』世帯11.0%、個人6.9%
2024年7月期『ブラックペアン シーズン2』世帯11.8%、個人7.0%
2024年4月期『アンチヒーロー』世帯11.5%、個人7.0%
2024年1月期『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』世帯11.4%、個人7.2%
2023年10月期『下剋上球児』世帯10.8%、個人6.9%
2023年7月期『VIVANT』世帯11.5%、個人7.4%
2023年4月期『ラストマン-全盲の捜査官-』世帯14.7%、個人8.8%
2023年1月期『Get Ready!』世帯10.2%、個人6.1%
2022年10月期『アトムの童』世帯8.9%、個人5.3%
2022年7月期『オールドルーキー』世帯11.2%、個人7.2%
2022年4月期『マイファミリー』世帯12.6%、個人7.6%
2022年1月期『DCU』世帯16.8%、個人10.3%

『対岸の家事』視聴率6.5%

サイゾーウーマン編集部

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最終更新:2025/04/16 15:00