【夏ドラマ視聴率】『僕達はまだその星の校則を知らない』個人1％台続き打ち切り心配……TVerお気に入り数も8月中に減少
磯村勇斗主演ドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』（フジテレビ系）の第7話が8月25日午後10時より放送される。ネット上では、多くの視聴者から「夏ドラマで断トツに好き」「優しい雰囲気が素敵」などと賛辞が相次ぐ同作だが、視聴率は地上波・TVerともに苦戦しているようだ。
同ドラマは、学校で起こるイジメや保護者とのトラブルなどを法的に解決する弁護士「スクールロイヤー」の奮闘を描く学園モノ。弁護士役の磯村のほか、堀田真由、平岩紙、市川実和子、稲垣吾郎など実力派人気俳優が多数キャスティングされている。
18日放送の第6話では、スクールロイヤーを務める弁護士・白鳥健治（磯村）が、「濱ソラリス高校」3年桜組の担任教師・幸田珠々（堀田）のことを意識するようになり、その思いは天文部の一部の部員に気付かれている様子。
そんな中、健治のもとに生徒会・議長団議長の北原かえで（中野有紗）らがやってきて、予備校の模試で医学部進学を目指す3年葵組の有島ルカ（栄莉弥）がカンニングするところを目撃したと報告。健治は有島を正しい道へ導くべきだと進言する――。
『僕達はまだその星の校則を知らない』個人1％台続く低空飛行
ネット上では、前述のとおり視聴者から好意的な声が目立ち、口コミ投稿サイト「フィルマークス」でも5点満点中、総合3.7点と健闘。
一方、平均視聴率は初回が個人2.3％・世帯4.6％、第2話が個人1.9％・世帯3.3％、第3話が個人2.2％・世帯4.0％、第4話が個人1.6％・世帯3.0％、第5話が個人1.9％・世帯3.4％、そして第6話が個人1.8％・世帯3.4％と、個人1％台の低空飛行が続いている。
なお、同枠前クールの北川景子主演『あなたを奪ったその日から』の初回は個人3.1％、世帯6.0％で発進。同枠は不振が続いているわけではないため、今期の厳しさが際立っている。
また、TVerのお気に入り数では、多くの今期GP帯ドラマが60万を超えているが、『僕達はまだその星の校則を知らない』は30.4万（25日現在）。加えて、お気に入り数は放送中にもかかわらず、8月中に約2,000人減少しており、離脱者が一定数いることが推測できる。
一因としては、同じ月曜の午後9時台に『明日はもっと、いい日になる』が放送中で、児童相談所を舞台にしているため、「月9と月10で重いテーマが並んでいる」ことが一部メディアからも指摘されている。実際、ネット上で「月曜から2時間重いドラマを見るのはしんどい」との声も見られた。
個人視聴率1％台は「打ち切りも視野に入れる視聴率」
『僕達はまだその星の校則を知らない』の現状について、芸能ジャーナリストの竹下光氏はこう語る。
「昔からいわゆる学園モノは当たりハズレの差が激しいと言われますが、近年は若者のテレビ離れの影響などもあり、ドラマの題材としてはますます難しい存在になっています。まして、今作は主人公がスクールロイヤーという一般的にはなじみの薄い職業というのもありますし、重いテーマを扱っていることに対して一部から前出のような意見が出るのも頷けるところです。
また、『月10』は『報道ステーション』（テレビ朝日系）や『WBS』（テレビ東京系）、『月曜から夜ふかし』（日本テレビ系）、『クレイジージャーニー』（TBS系）など裏番組も強力ですからね。作品自体は悪くないと思うのですが、苦戦も仕方がないところではないでしょうか」
良作と言われているだけに心配なのが、打ち切りの可能性だ。GP帯連ドラの個人視聴率1％台は、もともと「打ち切り圏内」とも言われるが……。
「近年は録画や配信動画サービスなどを介して番組を楽しむ視聴者も増えていることから、ひと昔前に比べるとテレビ番組全般を通じて視聴率の合格ラインは下がっています。とはいえ、GP帯の番組で視聴率1％台というのはなかなかに厳しい数字ですし、テレビ局サイドとしても打ち切りも視野に入れる視聴率だとは思います」（前出・竹下氏）
今期、GP帯民放連ドラの初回個人視聴率ランキングにおいて、ワースト6に4作品がランクインしてしまったフジ系ドラマ。最終回へ向けて好転はあるだろうか？
