Number_iの演出に不満噴出! BE:FIRST&HANAファンにアクシデントも……芸能ライターが振り返る『ベストヒット歌謡祭2025』


11月13日、毎年恒例の音楽特番『ベストヒット歌謡祭2025』(日本テレビ系、以下『ベストヒット歌謡祭』)が放送された。MCは宮根誠司、ウエンツ瑛士が担当し、大阪・大阪城ホールから3時間にわたる生放送を実施。総勢25組の豪華アーティストが集結し、事務所の垣根を越えたコラボレーションなどが反響を呼んだ。この記事では、SNSが騒然となったシーンや話題を中心に振り返っていきたい。
4人で初パフォーマンスのAぇ! group、末澤誠也のヘアスタイルにファン感激のワケ
今回、STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)からはKis-My-Ft2、なにわ男子、Aぇ! groupの3組が参加。中でもSNS上のファンの注目を集めたのは、活動休止中の草間リチャード敬太を除くメンバー4人で出演したAぇ! groupだ。
草間は10月4日、東京・新宿区のビルの出入り口付近で自身の下半身を露出させた疑いがもたれ、公然わいせつの疑いで警視庁に逮捕された。事務所サイドは同日中に草間の活動休止を報告し、本人は6日午後に釈放された。そして『ベストヒット歌謡祭』当日の11月13日、東京区検が同日付で草間を略式起訴したことが明らかに。この処分に対して、STARTOファン以外のネットユーザーからもさまざまな意見が飛び交う中、Aぇ! groupメンバーがその日の生放送歌番組に登場したわけだ。
4人でステージに立った彼らは、1stアルバム『D.N.A』(今年2月18日発売)のリード曲「Hello」を力強く歌唱。グループ最年長の末澤誠也は伸びた髪を後ろで1つに結んでおり、その結び目のあたりには緑色を基調とした紐状の飾りのようなものが見えていた。
これに一部ファンが注目し、過去に草間がつけていたヘアエクステンションに色や形状が「似ている」との声が上がった。草間の居場所を示すようなアイテムを、末澤が受け継いで身につけていたのではないかと考えたようだ。
SNS上のファンたちは「“リチャードも一緒にいる”って言ってくれているみたい。こういうところが大好き」「誠也くんが髪を結んでいた紐、リチャくんのエクステに見えた。“5人だよ”って伝えてるように思えた」などと感激。
草間の思いも背負い、“分身”と一緒にステージに立った……。これが事実ならば感動的なストーリーだが、一部ファンからは「前に使ったエクステを保管しているわけないでしょ」という冷静な指摘も。果たして、この真相が明らかになる日はやって来るだろうか。
Number_i、“メンバーの顔が見えない”演出にファンから不満の声
また、ボーイズグループではKing&Prince(以下、キンプリ)の元メンバー・平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太からなるNumber_iも出演。2ndフルアルバム『No.Ⅱ』(9月22日発売)より、「Numbers Ur Zone」をパフォーマンスした。
3人はそれぞれヒップホップ系のファッションに身を包み、平野は黒いキャップ、岸は黒のニット帽にサングラス、神宮寺は頭にバンダナを巻いたスタイルで登場。曲の途中でダンサー6名が合流し、ステージに華を添えた。
間奏のダンスシーンではセンターに立つ平野と、ダンサー2名が横並びになる瞬間も。フォーメーションによっては、ダンサーが舞台の前方に立つこともあり、完全なる“バックダンサー”ではない場面もあった。
昨年1月に1stデジタルシングル「GOAT」でデビューして以降、ヒップホップを中心とした先鋭的な楽曲を次々に発表し、世間を驚かせてきたNumber_i。キンプリ時代の王道アイドルのイメージとは異なり、アーティスト路線を極めつつある彼らだが、かねてからのファンの中には、単純に「顔が見たい」という人たちも少なくないようだ。
生放送の大型特番でパフォーマンスが見られることを喜ぶ声はもちろんのこと、「メインの3人が帽子やサングラスをしていて、ダンサーの顔のほうがしっかり見えてた。衣装もダンサーと同じような服なのはやめてほしい」「せっかくリアルタイムで番組を見れたのに、Number_iメンバーの顔は拝めないし、9人組になってる」「テレビでくらいは顔を見せて。ビジュアルも大きな魅力の1つだよ」などと不満の声も上がっていた。
Number_iは、大みそかの『第76回NHK紅白歌合戦』への出場が決まったほか、12月は『2025 FNS 歌謡祭 第1夜』(フジテレビ系、同3日放送)への出演も控えている。ファンの悲痛な叫びは届くのか――。
香取慎吾、裏配信でのSMAPを思わせる発言にMCのニューヨークも歓喜!
一方でテレビの生放送以外では、ytv公式YouTubeチャンネル、LINE VOOMでの同時生配信企画『ニューヨークの“裏”ベストヒット歌謡祭』も進行しており、お笑いコンビ・ニューヨークがメインMCを担当。『ベストヒット歌謡祭』に出演するアーティストが特設ブースを訪れ、ニューヨークとトークを楽しんでいた。
そんな“裏配信”では、元SMAP・香取慎吾が自由奔放な言動でニューヨークを振り回し、現場を騒然とさせた。今回、香取は『ベストヒット歌謡祭』の番組前半、3rdアルバム『Circus Funk』(5月28日発売)収録の「Circus Funk(feat. Chevon)」を披露。ダンサーを従え、骨太なパフォーマンスを見せつけた。
香取は2023年に同番組に出演した際も裏配信に参加していたが、ニューヨーク・嶋佐和也と屋敷裕政は、彼がプライベートで「でかい箱を買った」と明かしたエピソードが印象に残っていたとか。
屋敷から「今年、何買いました?」と質問された香取は、「(前に話したのは)人が入るぐらいの箱ね。あれ今ね、5台ある。増えた」と報告。それは大きなオブジェのような箱だそうで、「5人入れるよ」「『5人』って言ったら、グループ時代のことをちょっと思い出して……」とボソリ。下を向き、涙を拭うような仕草を見せ、現場が笑いに包まれた。
屋敷は「ヤバ! オモロ! 絶対、俺らからは仕掛けられへんことしてくる」と反応し、嶋佐も立ち上がって拍手をしながら、「マジありがてぇわ!」と歓喜。今年1月、元SMAPメンバー・中居正広が芸能界を引退し、表舞台での5人の“再集結”が難しくなっただけに、何とも寂しさが込み上げる一幕でもあった。周囲が触れづらい話題に自ら切り込むという、ベテランならではの余裕とサービス精神はさすがといったところ。裏配信とあって、本編ではなかなかできないような発言で場を盛り上げていた。
BE:FIRST&HANA出演のBMSG、番組観覧当選者への通知が「生放送当日に届く」アクシデントも
なお、番組や裏配信の内容自体には直接的な関係はないものの、放送外ではちょっとしたアクシデントが起こっていたようだ。生放送当日、会場の大阪城ホールには番組公式サイトや各出演アーティストがファンクラブを通して募った番組観覧に当選した観客が多数詰めかけていた。
そんな中、ラッパー・SKY-HI(AAA・日高光啓)が代表取締役CEOを務める音楽プロダクション・BMSGからの番組観覧当選通知とチケットが、「生放送当日に届いた」といった投稿がX(旧Twitter)やテキストベースの会話アプリ・Threadsに複数上がった。
同事務所からは、ボーイズグループ・BE:FIRSTが出演したほか、BMSG傘下の芸能事務所・B-RAVEからはラッパー・ちゃんみなのプロデュースのもと今年デビューし、一気にブレークしたガールズグループ・HANAが登場。2組のファンはそれぞれに応募したようだが、放送日の13日に当選案内と入場チケットが到着した人がいたという。SNSにアップされている写真を見る限り、書面の日付は10日になっていたが、配送状況によって到着に遅れが生じたのだろう。
『ベストヒット歌謡祭』は13日午後7時~午後9時54分の放送にもかかわらず、当日午後に「4時30分にポストを開けたら招待状が届いていた」「こんなギリギリに届くことある?」「チケットが届いていたことにさっき気づいた……。前日は届いてなかったから、今日届いてる」とショックを受ける声が相次いだ。
中には「仕事から帰宅したら当選の書面が来てた。今から大阪城ホールに間に合うわけがない。BE:FIRSTとHANAが見たかった……」などと愚痴をこぼしていたものの、なんとか会場に駆けつけることができたファンもいたようだ。ちなみに、大阪府内在住の当選者の書き込みによると、封書は速達ではなく普通郵便だったとのこと。
なお、番組公式サイトで募集していた観覧枠の場合は、電子チケットアプリでの入場方式だったとのこと。今後は各アーティストのファンクラブも、郵送ではなくこうしたシステムの導入を検討すべきだろう。
今年もさまざまな話題を振りまいた『ベストヒット歌謡祭』。来年はどんな顔ぶれが集結するのか、早くも楽しみでならない。
(文=阿部ベア)
