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小芝風花、オスカー年内退所報道で気になる今後…「稼ぎ頭」の離脱に事務所はどう動く?

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小芝風花(写真:サイゾー)

 女優の小芝風花が、年内いっぱいで所属する大手事務所「オスカープロモーション」を退所し、菅田将暉や中村倫也、杏らを擁する有力事務所「トップコート」へ移籍すると報じられた。ドラマにバラエティにCMにと仕事は絶好調で、オスカーの稼ぎ頭となっていただけに、突然の移籍報道は業界関係者やファンを驚かせている。

 芸能界では、独立や移籍をきっかけに仕事が減少してしまったり、路線が大きく変わってしまったりするケースもあるが、小芝の今後はどうなるのか。豊富な取材経験と業界知識を持つ芸能記者に解説してもらった。

 小芝のオスカー退所と移籍については、12日付の「文春オンライン」(文藝春秋)が報道。記事によると、今年に入ってから新しいCMのオファーを受けなくなり、オスカーの若手女優が勢ぞろいする年末恒例の「晴れ着撮影会」にも姿を見せなかったことで、退所の可能性が指摘されていたという。

 そんななか、事務所から振られた仕事と自身のやりたい仕事との間のギャップや、マネージャーとの関係悪化が原因となり、オスカー退所が決まったとしている。小芝の退所情報に関しては、5月の時点で「FRIDAY」(講談社)が報じており、以前から業界の噂となっていたようだ。

「働かせすぎ」の指摘も……

 小芝といえば、中学2年生のときに「イオン×オスカープロモーション ガールズオーディション2011」で、全国約3万5000人の中からグランプリを獲得。2019年にNHK『トクサツガガガ』で連ドラ初主演を果たしたことをきっかけに、事務所の強力プッシュもあって快進撃が始まった。

 最近は毎クールのように連ドラで主演を務め、CM契約は10社以上。日本テレビ系『ぐるぐるナインティナイン』の人気コーナー「グルメチキンレース ゴチになります!」のレギュラーメンバーを務めるなど、バラエティでも活躍している。

 近年、オスカーでは米倉涼子、忽那汐里、剛力彩芽、岡田結実、堀田茜ら有力タレントが続々と退所し、その穴を埋めるべく、小芝は押しも押されもせぬ「稼ぎ頭」としてフル回転で事務所を支えていた。一部では「働かせすぎでは」との声もあったが、仕事の好調ぶりは事務所の力も大きかったはずで、退所が今後にどのような及ぼすのかと不安になっているファンもいる。

退所・移籍の影響はどうなる?

 小芝が報道のとおりにオスカーを退所し、トップコートへ移籍したとして、今後はどうなるのか。業界事情に詳しい芸能記者はこう解説する。

「小芝の移籍先と言われているトップコートは近年勢いがあり、2022年に移籍してきた清野菜名に数多くのCMやドラマの仕事を取ってきたり、演技力はあるものの芽がなかなか出なかった趣里をブレイクさせたり、元欅坂46の菅井友香に女優業だけでなくバラエティのMCなどの経験を積ませたりと、しっかり戦略を練ってタレントを売り出しています。それほどタレントの数が多くないからこそ、丁寧に売り込めるようで、クライアントからも所属タレントからも信頼が厚い。

 事務所設立は1995年で歴史は比較的浅いが、代表取締役は旧渡辺プロダクション創設者である渡辺晋・美佐夫妻の次女で、渡辺プロダクションの代表取締役社長を兼任する渡辺万由美氏なので、オスカー以上に芸能界でのパイプは太い。小芝の悲願である『NHK朝ドラ主演』も現実味を帯びてくるでしょう。

 そもそも小芝は現場ウケが良く、先輩はもちろん後輩にも優しく接し、自分が主演を務める作品では率先して周囲とコミュケーションを取る。それは共演者だけでなくスタッフに対しても変わらないので、誰からも愛されるタイプです。スキャンダルもなく、お茶の間からのイメージもいいので、むしろ退所後は今まで以上の活躍が期待できるでしょう。実際、2020年に同じオスカーからトップコートへ移籍した堀田茜は、地上波で連ドラ主演を務めるなど、オスカー時代以上に活躍しています」

「独立トラブル」に発展する可能性は

 ただ心配なのは、オスカー側が小芝の退所と移籍をすんなり認めるかどうかだ。人気タレントが続々と退所しているオスカーにとって、小芝は大事な稼ぎ頭だった。手放したがるはずがなく、ここで揉めてトラブルになれば、仕事にも大きな影響が出そうだが……。

「オスカーでは、古賀誠一会長の娘婿で専務の堀和顯氏の影響力が大きくなったことにより、それまで事務所を支えてきたベテランスタッフとの間に不協和音が生じ、それがタレントの退所が相次ぐ原因になったといわれています。

 とはいえ、現在も藤田ニコルや高橋ひかるを筆頭にバラエティで売れっ子になりながらモデル・俳優などの本業でも活躍するタレントがいる一方、井本彩花、井頭愛海、鶴嶋乃愛など若手女優も育っており、飯島寛騎や奥野壮などの俳優も着実に成長しています。さすが老舗で層は厚い。

 もちろん、稼ぎ頭の小芝風花は今年だけでもフジテレビ系『大奥』や日本テレビ系『GO HOME〜警視庁身元不明人相談室』で連ドラ主演を務め、来年はNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』への出演も決まり、CM契約も多いですから、オスカーにとって退社のダメージは大きい。しかし、これまでの貢献度もありますし、小芝と良好な関係を保ったほうが、トップコートの売れっ子俳優との共演機会も増えるので、本人の意向を尊重して退所と移籍を容認するでしょう」

 電撃的な退所&移籍報道に驚いたファンは多いが、どうやら今後の活動への影響は少なく、むしろ今まで以上の活躍が見込めそうな気配のようだ。

佐藤勇馬

1978年生まれ。新潟県出身。SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。著書に『ケータイ廃人』『新潟あるある』がある。

X:@rollingcradle

最終更新:2024/12/23 20:00