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篠田麻里子、移籍でなく「独立」選んだ勝算は…生き残りのカギは前田敦子?

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篠田麻里子(写真:サイゾー)

 元AKB48の篠田麻里子が12月11日、所属していた芸能事務所「サムデイ」の破産発表を受け、自身の今後について言及。17年間共に歩んできたマネージャーと一緒に独立し、フリーとして活動していくことを明かした。

 一部メディアが「NGなしの方針でドラマのオファーが殺到し、争奪戦が展開される」と報じた一方、ネット上では「独立しても厳しいのでは」との声も上がっている。篠田の今後はどうなるのか。業界事情に詳しい芸能記者に分析してもらった。

 篠田が所属していたサムデイは、藤原紀香らも所属していた有力事務所だったはずだが、11月下旬に破産手続きを行なっていたことが判明。従業員やタレントには事前に知らされていなかったといい、篠田は12月11日付のInstagramで「長年所属させていただいたサムデイが突然なくなってしまうという出来事には、本当に驚きました」と心境をつづった。

 続けて、篠田は「サムデイの発表を受け、お声がけいただいた他の事務所の皆様には心より感謝申し上げます」などと記し、移籍のオファーがあったことを示唆。篠田はその上で、「篠田麻里子は17年間共に歩んできたマネージャーの金森さんとフリーで芸能活動を行うこととなりました」と独立を発表した。

芸能活動ピンチからの逆転劇も…

 篠田といえば、泥沼の離婚騒動で一時は「致命傷」レベルのイメージダウンとなったが、今年1月に放送されたドラマ『離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-』(テレビ朝日系)で騒動を逆手に取ったかのような「不倫妻」を演じ、激しい濡れ場にも挑戦したことで復活を遂げた。

 一部メディアでは、これを例として「NGなしでキワどいことでも挑戦してくれるため、映画やドラマのオファーが殺到する」と報じている。しかし、実際のところは『離婚しない男』出演後に思ったほどの活躍はできておらず、独立が成功するのかは未知数と言わざるを得ない。

 篠田の「独立」という決断について、業界事情に詳しい芸能記者はこう指摘する。

「サムデイの破産の背景には、社長を務めていた高橋裕氏があまり芸能関係者との交流に積極的でなく、営業力が弱まっていたという問題も一つの要因としてありました。篠田は17年間共に歩んできたマネージャーと二人三脚でフリーとして芸能活動を行うという選択をしましたが、そもそも芸能界とのつながりが脆弱だっただけに、相当な営業力が必要とされるでしょう。また、高橋氏はとんねるずのマネージャーを務めていた経歴があり、秋元康氏と旧知の中です。篠田もAKB48時代、秋元氏に育ててもらったという関係性があり、事務所の事実上の倒産が決まった後に秋元氏と再会したとの報道もありました。秋元氏のバックアップを期待してのことかもしれませんが、数多くの仕事を抱える秋元氏がどれだけ手助けすることができるのかは疑問です」

 篠田が芸能界で生き残るためには、どのような戦略を取るべきなのか。先述したように、キワどい濃厚演技に活路を見出すべきとの意見もあるが……。

「篠田は2013年7月にAKB48を卒業した後、俳優業をメインにソロ活動を始めましたが、もともと演技力に定評があったわけでもなく、これといった役にも恵まれなかった。今年出演したドラマ『離婚しない男』では、小池徹平との濃厚ラブシーンが話題となりましたが、決して演技力を評価されたわけではありません。また、同作への出演も本意ではなく、泥沼の離婚騒動によるイメージダウンと収入減から、腹を括って過激な濡れ場に挑まざるを得なかったという面が大きいでしょう。このままセクシー路線で売っていくのも手ですが、それでは作品の幅が狭まってしまい、先細りするのは目に見えています」(前出記者)

成功のロールモデルは、元AKBのあの人か

 篠田については、同じ「1児を育てるシングルマザー」である元AKB48の前田敦子と比較する声も多い。結婚、出産、離婚、事務所からの独立と、似たような境遇で同じような道を歩んできたからだ。

「前田敦子も一児の母で、2021年に俳優の勝地涼と離婚。2020年に太田プロから独立してフリーランスで活動するなど、篠田との共通点は多い。ですが、前田の場合は離婚後に子育てを優先し、元夫の勝地とも良好な関係を築いて子育てに協力してもらっていることを公言していますから、離婚でイメージが下がることはなかった。女優としても、前田はもともと演技力に定評があり、世界的に評価されるような映画監督から引く手あまたです。

 前田はAKB48時代、業界内で『態度が悪い』といった声がありましたが、今は現場ウケもとてもいい。作品選びもしっかりしていて、大作から低予算の映画まで分け隔てなく出演していますから、評価はおのずと高まっていきます。篠田も秋元氏のような大物のサポートを期待したり、激しい濡れ場などで一時的な話題性に頼ったりするのではなく、まずは足元を見直し、前田のように子育てを優先しながら演技力を磨いていくことが生き残りのカギになるのではないでしょうか」(前出記者)

(文=佐藤勇馬)

佐藤勇馬

1978年生まれ。新潟県出身。SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。著書に『ケータイ廃人』『新潟あるある』がある。

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最終更新:2024/12/24 16:09