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ランキングで露見した女子アナブームの陰りとフジ女子アナの人気凋落の理由

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フジテレビ(写真:サイゾー)

 毎年恒例となっているORICON NEWSによる「好きな女性アナウンサーランキング2024」が12月6日に発表された。

【フジテレビ】古畑復活の可能性

 栄えある1位に輝いたのは朝のバラエティー番組『ラヴィット!』などで活躍しているTBSの田村真子アナウンサー。昨年の4位からランクアップして初の1位に輝いた。

人気のTBSアナウンサー

 同日放送の番組では同ランキングを取り上げて、MCを務めるお笑いコンビ麒麟の川島明らが10位から順番にフリップをめくる中、1位に田村アナの名前が登場するとスタジオは大盛り上がり。田村アナ本人は「脳の処理が追いついてない」と驚いた表情を浮かべながらも「これからも頑張ります」と笑顔で語った。

 続く2位には同じくTBSの江藤愛アナが、3位にはテレビ東京の大江麻理子アナがランクインしたが、芸能ジャーナリストの竹下光氏は同ランキングの結果を受けてこう語る。

「田村アナは優れたアナウンス技術や的確な番組進行ぶりが好評で近年多くの視聴者から支持を集めていますし、順当な結果と言えるでしょう。『ラヴィット!』の朝からの芸人ノリに対しては時にクドさを感じる視聴者もいそうですが、田村アナがMCとして機能していることで良い感じに中和されている。

その美貌もさることながら育ちの良さもあってどこか気品があり、年配視聴者層のウケも良いですし。2位の江藤アナも仕事がデキる実力派アナウンサーでありながら、癒し系の雰囲気も持ち合わせていて同ランキングの上位の常連ですからね。3位の大江アナもテレ東の絶対エースとして改めてその人気や存在感を示した格好です」

 そうした中、田村アナの1位以上に業界内で耳目を集めているのがフジテレビ女子アナの凋落ぶりという。バラエティー番組を手掛ける放送作家は明かす。

フジテレビ女子アナの低迷

「なにせ今回のランキングでは上位5位までにフジの女子アナが1人も入っていませんからね。上位10位を見渡しても、6位の井上清華アナが唯一のランキング入りという状況。フジは1980年代後半に女子アナブームを築き上げた局ですし、隔世の感がありますよね」

 フジといえば、近年は業績不振により局内で希望退職者を募集するなど苦境がささやかれているが、番組視聴率だけでなく、今回のランキングにおいても往時の勢いのなさが顕在化している格好だ。

 もっとも、同局では今年9月からフリーに転身した渡邊渚アナをはじめ、近年は三田友梨佳アナや石本沙織アナ、久慈暁子アナ、久代萌美アナ、永尾亜子アナら多数の女子アナが退社しており人材難を指摘する声もあるが、こうした意見に対して前出の放送作家は「退社したぶんの人員補填はできていると思いますし、そもそも“退社組”で過去に同ランキングにランクインした実績があるのは三田アナくらいですからね」と首をひねる。

 その上で、こう続ける。

「局上層部は今年フォトブックを刊行し、歌手デビューも果たした佐久間みなみアナに期待しているようですが、今のところそこまでの躍進はできていないですよね。大型新人として入社した元『櫻坂46』の原田葵アナもしかり。『FNN Live News α』のメインキャスターの堤礼実アナはその美貌や色気でオヤジウケは良いのですが、主婦層にはそこまで人気が浸透していないようです。

女流棋士出身という異色のキャリアを誇る竹俣紅アナも競馬ファンからは人気を集めているのですが、こちらももう少し女性視聴者にアピールできればいいんでしょうけどね。結局のところ女子アナに限らず芸能人もそうですが、昨今はいかに女性視聴者から支持を集められるかがポイントになりますからね。

フジ勢で唯一ランクインしている井上アナも朝の情報番組を担当し、出しゃばり過ぎない安定した進行が評価されているわけです。にもかかわらず、フジの上層部が期待する女子アナの多くはいまだに男性視聴者ウケを意識したプッシュのされ方をしている印象です」

 このご時世に“女子”アナウンサーとカテゴライズする我々メディアもどうかと思うが……フジ女子アナの巻き返しはあるのだろうか。

(取材・文=編集部)

【女子アナ】低迷するキラキラ系

サイゾーオンライン編集部 

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最終更新:2024/12/25 12:28