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本多圭の『芸能界・古今・裏・レポート』

氷川きよし、学会員カミングアウト&紅白出場で人気回復なるか?

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かつての氷川きよし(写真:サイゾー)

 年末恒例『NHK紅白歌合戦』に特別企画で出場することが発表された歌手の氷川きよし。

 2023年から活動を休止して以降、2年ぶりの出場にファンからも祝福の声があがっているが、他方、これまで“公然の秘密”だった創価学会への信仰をカミングアウトし、注目を集めている。

「一時期、“氷川人気は落ちた”と言う人もいましたが、今回、注目されていた『NHK紅白歌合戦』への出場も決めました。時期的に、“出場が決まったのは『紅白』に影響力を持つ芸能界の実力者の後押しがあったからでは”と噂する人もいますが、ともあれ完全復活となるか、注目です」(音楽ライター)

 23年1月から活動休止していた氷川は、今年3月、デビュー時から所属していた「長良プロダクション」を退所。4月には、新会社を設立して活動を再開すると発表し、8月には、デビュー25周年の幕開けを記念したコンサートツアーを行い、歌手活動を再開させた。

「ただ、チケットの売れ行きは芳しくなく、空席が目立ちました。前事務所とのトラブルや演歌からの路線変更の影響か、ファン離れが囁かれていたんです」(前出の音楽ライター)

 氷川の独立をめぐっては、契約継続を望む長良プロとの話し合いが長らく平行線を辿っていたが、その障害のひとつだったのが、金銭問題だった。

「氷川が田園調布に豪邸を購入した際、長良プロが設定した抵当権が“事務所への借金”という形で残っていたんです。ただ、こちらは氷川が大手金融会社から借りて清算することで解決に至りました。ところが、もうひとつ、芸名問題が長引くことになりました」(芸能ライター)

 昨年5月、長良プロが、氷川の“新芸名”となるはずだった「Kiina」の商標登録を特許庁に出願したのだ。

「特許庁は、この出願を『公序良俗違反』として今年3月に却下しましたが、それに対して長良プロが異議申し立ての意見書を提出。解決まで長期化するのではないかと見られていましたが、氷川自身が歩み寄りをみせたようで、今や障害はなくなったそうです」(前出の芸能ライター)

 しかし、復帰後、予想外にファン離れが深刻化していることが明らかになったという。

創価学会婦人部の応援も取り戻したい!?

「もともと氷川のファンクラブ会員は1万人足らずでしたが、CDが売れ、コンサートが満席になったのは、創価学会婦人部の応援があったからだと言われています。さらに、氷川の“育ての親”だった故・長良じゅん会長は、そうしたことを口外しないよう、スタッフに厳命していました」(前事務所の元幹部)

 また、前出の芸能ライターは、「“演歌の氷川”を応援してきたデビュー時からのファンの中には、演歌以外の音楽にチャレンジする氷川に違和感を感じて、ファンクラブを抜ける人も少なくなかったようです。復帰後、初のコンサートに空席が目立ったのはそのためではないでしょうか」と推測する。

 そんななか、11月14日に発売された聖教新聞社が発行する創価学会の会員誌「WORLD SEIKYO vol5」の巻頭インタビューに氷川が登場。「ありのままの私でいる『勇気』」と題した記事の中で、祖父母の代から学会員であることや、幼少期にいじめを受けた際、池田大作氏の言葉を心の支えにしていたことなどを告白したのだ。

「ファンの中にはさまざまな宗教を信仰している方がいるので、芸能人が自らの信仰をカミングアウトすることは基本的にタブー視されています。にもかかわらず、氷川があえてカミングアウトしたのは、やはり独立したことが大きいでしょう。新たなファンを獲得する思惑もあったのかもしれません」(前出の元幹部)

 まもなく紅白歌合戦を迎える氷川。視聴率アップに貢献して、完全復帰を果たせるか、注目したい。

(文=本多圭)

本多圭

ジャーナリスト。1948年、東京生まれ。明治学院大学中退。TBS臨時労働者雇用闘争を経て、「週刊ポスト」の専属記者。その後フリーになり、芸能、医療分野などを手がける。芸能取材歴は40年以上。著書に『ジャニーズ帝国崩壊』『スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』。

最終更新:2024/12/24 16:18