中居正広、9000万円スキャンダルの後始末 「引退したい」本人と対応に追われるテレビ局
今週の注目記事・第1位「中居正広9000万円 SEXスキャンダルの全貌」
同・第2位「西武源田懺悔50分 台湾~川越“隠し玉”不倫で元乃木坂妻『衛藤美彩』を騙していた」(『週刊文春』1/2・9日号)
同・第3位「石破首相に全部聞く!」(『週刊文春』1/2・9日号)
同・第4位「悠仁さまを揺さぶる“愛子天皇”極秘計画」(『週刊文春』1/2・9日号)
同・第5位「佳子さま30歳 加速する『皇室離脱』願望に秋篠宮さまの胸の内」(『週刊新潮』1/2・9日号)
同・第6位「斎藤知事代理人がキラキラ社長に口止め工作をしていた」(『週刊文春』1/2・9日号)
同・第7位「お気に入りは吉瀬美智子『森ビル社長』が顰蹙を買っている」(『週刊新潮』1/2・9日号)
同・第8位「中山忍が涙で初告白 姉・美穂の『遺言』」(『週刊新潮』1/2・9日号)
同・第9位「鳥羽も参謀も不在 石丸新党は転職サイトで候補者募集」(『週刊文春』1/2・9日号)
同・第10位「『ちゃんと払ってくれる』損保ランキング」(『FLASH』1/7・14日号)
同・第11位「“ナベツネ後の読売”」(『週刊文春』1/2・9日号)
同・第12位「皮算用が外れた松本人志『テレビ復帰は暫くない』と言われる事情」(『週刊新潮』1/2・9日号)
今週は久しぶりに順位ありだ。現代とポストは合併号だったのでお休みだが、文春、新潮は新春合併号に相応しい華やかな特集がズラリ。
長いお正月休みに読むには格好のラインナップである。
ところで2024年を体現した人物を一人あげろといわれれば、誰もが大谷翔平をあげるだろう。
シーズン当初は親友のように付き合っていた通訳のまさかのギャンブル狂いが発覚した。今年の活躍は危ういかなと思ったが、まさかの本塁打と盗塁の50-50を決め、ドジャースを地区優勝からワールドシリーズ進出に貢献し、ついに頂点の世界一に導いた。
そうそう、その間に真美子との結婚が大きな話題になった。可愛い犬のデコピンも世界的なスターになった。
そして年末に朗報が飛び込んできた。大谷と真美子に第一子ができたというのだ。
目出度い、目出度い。
子どもができた大谷がさらなる飛躍を遂げるのは間違いない。本塁打50本、打点100、投手として15勝でサイ・ヤング賞受賞。夢は果てしなく広がる。
2025年も大谷が世界を沸かせることは間違いない。9月頃に第一子誕生とワールドシリーズ優勝、MVPも連続受賞。
21世紀は大谷翔平の世紀になる。
さて、まずは松本人志の話題からいこう。
新潮は、文春と和解して告訴を取り下げた松本人志だが、本人の目論見とは違って、テレビ地上波復帰はまだまだ先になると見ている。
というのは、松本の冠番組が次々に打ちきりになっているし、テレビ局にとっては松本はもうすでに「オワコン」だからだというのである。
さらにSNSでの「アンチ松本」を突破するのにどうするのか。さらにスポンサーが火中の栗を拾って松本を起用するメリットがないというハードルも高い。
「松本さんの不在に業界も世間も慣れてきたこと。これは島田紳助さんのケースと一緒です。『酒のツマミになる話』で松本さんの後任をこなす千鳥のように、目覚ましい活躍をみせている後輩芸人がいますからね」(民放プロデューサー)
松本が文春との訴訟後、初めて芸能記者・中西正男のインタビューに答えている。そこで松本人志はこんなことをしゃべっている。
「そういう中で裁判が続いていました。もちろん100点ではないけど、もし落としどころを見出すならここじゃないか。そう思えたのがコメントにも出した「物的証拠」の部分だったんです。ワイドショーなどではあまり深く触れられていない印象も持っているんですけど、僕の中ではここが大きなポイントでした。
要するに、僕からすると、今回の記事において物的証拠がないと文春サイドが認めた。証拠がないなら、引き続き裁判をやって完全勝利を目指せばいいじゃないかという考え方もあると思うんですけど、それだと3年なのか、5年なのか、かかるかもしれない。しかも、収入もない。そして、ありがたいことに僕を待ってくれている人もいる。本当に、落としどころですよね。そういったものを総合的に考えた結果が今回の形だったんです。
そして、そもそもなぜ裁判を起こしたか。自分の考えからすると「これはアカン」と感じる報道への憤りというか、正義感というか、そういうものが色濃く昔からあったんです。ほかの多くのタレントさんよりもそこの熱は高かったと思いますし「これはなんとかしないといけない」という思いも強かった。そんな中での今回のことだったので、これは訴えるしかないとすぐに決めました。
裁判をすると発表した頃から「会見はしないのか」という声を聞きました。裁判が開かれている最中は法廷内で互いに言うべきことをぶつけているのに、その外でアレコレしゃべったら裁判の意味がなくなってしまう。
次は訴えを取り下げた段階で「会見を」という声が聞こえてはきました。ただ、先ほど申し上げたとおり、文春側と話し合いで決着がついたことなので、僕一人が公の場で話すわけにはいかないし、こちらが話せる領域は決まっている。となると、結局聞く側も、こちらも、お互いにフラストレーションばかりがたまる場になるんじゃないか。
伝えるべきことを伝える。それが純粋に成立しないというか、結果的に他の味も出てしまう。そう思ったので周りとも話した上で、自分の言葉を待ってくれている人たちに一番伝わるであろうやり方を選ぼう。そう考えたのが今回の取材だったんです」
松本は法廷で証言するといっていた女性2人に対して、「性的行為の強制性の有無を直接に示す物的証拠はない」といっているだけだ。物的証拠はなくても強制性交はあったのか、これまでどれくらいの女性たちと性行為があったのか、結婚して子供までいるのに多くの女性たちとSEXをした理由は。記者たちが聞きたいことはなんぼでもある。あんたの禊ぎはまだ済んでないのだから。
お次はナベツネが亡くなったことへの文春の「追悼記事」。前回も書いたが、渡辺恒雄という人間は読売新聞を私物化し、それを背景に政治に関与し、キングメーカーのように振る舞った俗人である。
彼を真のジャーナリストなどと持ち上げるメディアもあるが、それは初期の政治部記者の頃のナベツネであって、務台光雄に引き上げられる前から、社論を自分の思うがままにして、政治の内部に入り込み、程度の低い政治屋どもを操ってきたのだ。
私はナベツネの盟友だった氏家斉一郎元日本テレビ会長(故人)と親しくしてもらっていたが、彼から、ナベツネと二人で、次の総理を誰にするかなどの謀議を赤坂の料亭で有力政治家たちと密談していた話を随分聞いた。
それがナベツネと氏家の最大の「娯楽」だったのだ。
そういう意味で、ナベツネという人間をもう一度再評価するべきであるとは思っている。
文春で『渡邉恒雄メディアと権力』(講談社)を書いた魚住昭が語っている言葉が、ナベツネの正体である。
「世の中を自分の思う方向に動かすためには力が必要なんだ。幸か不幸か俺には一千万部がある。総理だって動かせる。こんな嬉しいことはないわね」
超ワンマンだったナベツネ亡き後、部数も半減してしまった読売新聞をどう立て直すのか、山口寿一社長に課せられた課題は重大だし、それができる器だとは、文春を読んでもよくわからない。
山口の掲げる新規事業が不動産業というのも脳がないといわざるを得ない。今や新聞が不動産収入で細々食いつないでいることは周知の事実である。
だが、新聞の部数減が止まらない以上、焼け石に水となることは目に見えている。
独自の株価指数「読売株価指数」を提供したとしても、日経から客を奪うことなどできないはずだ。
山口が文春に語っている改革は、新聞をどうするということではない。もはや新聞はどうにもならない、そう思っているのではないか。
もう数年たって、ナベツネの死が読売新聞の凋落に拍車をかけたといわれるのだろう。