高石あかり、将来は国民的女優か…「ネクストブレイク確実」と称される理由
毎年のように新たなスターが登場する芸能界。2025年のニューヒロインとしてネクストブレイク最有力の声が断然多く集まっているのが、女優の高石あかり(高=はしごだか)だ。早くも「国民的女優の器」とまで称されているが、その評価の高さの秘密と今後の展望について芸能記者に解説してもらった。
高石は2014年、エイベックス主催のキッズコンテストで入賞したことをきっかけに芸能界入り。2016年にダンスボーカルグループのメンバーとしてデビューし、グループ卒業後の2019年から女優として本格始動した。
2021年に『ベイビーわるきゅーれ』で映画初主演を果たしてから知名度が大きく上昇したが、それでも「知る人ぞ知る」という存在だった。しかし、2025年度後期のNHK朝の連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインに抜擢されたことで一躍時の人に。
『ばけばけ』のヒロイン役は、2892人の応募者の中からオーディションで決定。近年の朝ドラは橋本環奈や伊藤沙莉、今田美桜ら、すでに売れっ子になっている有名女優がヒロインに選ばれる傾向があったが、高石の場合はそれほどの知名度があるわけではなく、久々に「朝ドラから大ブレイク」というシンデレラストーリーが期待される。
世間の注目度も高まっており、2024年末にランキングサイト「ランキングー!」が発表した『2025「ネクストブレイク若手女優」総ざらい!注目ランキング』では、河合優実や田牧そらなどを抑えて、高石が1位に選ばれた。
芝居の実力で勝負するタイプ
高石への期待の大きさの理由と業界内での評価について、豊富な取材経験と業界知識を持つ芸能記者はこう解説する。
「高石はダンスボーカルグループ『α-X’s(アクロス)』のメンバーとして活動後、2019年4月より女優として本格的に活動を始めました。物心ついたときから女優を目指していただけあって、芝居に対する情熱は高く、すぐに2.5次元系の舞台で『おそ松さん on STAGE 〜SIX MEN’S SHOW TIME 3〜』の橋本にゃー役、『鬼滅の刃』の竈門禰豆子役、『Fate/Grand Order THE STAGE -冠位時間神殿ソロモン-』の藤丸立香役などの演技が一部で評判になりました。
その後は舞台から映像作品メインにシフトチェンジし、2021年に出演した映画『ある用務員』が契機に。同作と同じ阪元裕吾監督の『ベイビーわるきゅーれ』で伊澤彩織とW主演を務め、じわじわと評価を高めていきました。長いダンス歴とα-X’sでの経験で鍛え上げた身体能力の高さ、どんなキャラクターにも憑依できる柔軟性など、ルックスの良さに依拠せず、芝居の実力で勝負しているところに好感が持てます」
『ばけばけ』は国民的女優への第一歩
2025年1月19日にスタートする松坂桃李主演のTBS系日曜劇場『御上先生』に生徒役でレギュラー出演することも決定。注目の学園ドラマの生徒役から朝ドラヒロインへ……という流れは「ブレイクしないほうがおかしい」と思える状況だ。
「ブレイク確実」の呼び声が高まっている高石の今後を、前出の記者はこう展望する。
「高石が演じる2025年度後期の朝ドラ『ばけばけ』のヒロイン・松野トキは、松江の没落士族の娘でラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の妻・小泉セツがモデル。実在の人物を演じる朝ドラは成功するパターンが多く、脚本を担当するふじきみつ彦氏も『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』をはじめ、NHKでの仕事が多いので、朝ドラとの相性がよさそうです。
朝ドラ効果でますます高石の人気は高まり、老若男女から愛される国民的女優への第一歩になるのは間違いない。注目度を上げたのがコアな映画ファンから評価の高い『ベイビーわるきゅーれ』シリーズだったのも大きな強みで、若者人気を狙ったキラキラ映画などで消費される心配はなさそう。今後も質の高い作品選びが女優としての評価を大きく左右するでしょう」(同)