紅羽祐美「危険美」怒涛の撮影と衝撃の誤算
![紅羽祐美「危険美」誕生秘話の画像1](/wp-content/uploads/2025/01/2025-0110-cyzoonline-column-kurehayumi-pic01.jpg)
紅羽祐美のファースト写真集「危険美」は、2023年3月30日に発売された。
「令和のM字クイーン」の異名を取る紅羽祐美は、刺激的なグラビアで知られるタレント。目鼻立ちのはっきりした美貌と透明感抜群の真っ白な素肌が印象的で、天真爛漫なキャラでも愛されるグラビアアイドルだ。
そんな紅羽祐美のファースト写真集を手掛けた編集者が、怒涛の勢いで制作された本作を振り返る。
【紅羽祐美】
令和のM字クイーン。1st写真集「危険美」はマジ危険/身長:163センチ/スリーサイズ:B86(F)・W56・H80(cm)/星座:天秤座/特技:体が柔らかいこと/趣味:ジム、スポーツ/公式X@kure_yumi/Instagram:kure_yumi
秘蔵の危険美
紅羽祐美と出会ったのは2022年暮れのこと。馴染みの事務所マネージャーから「紹介したいタレントがいる」と席を設けてもらい、面談のようなカタチで顔を合わせた。
そのころすでに彼女は「M字」でバズりまくっており、SNS人気は抜群。毎日のようにどこかのニュースサイトが彼女を取り上げ、Twitter(現X)で話題を呼んでいた。
当然、編集者も紅羽祐美の存在は知っており、話題の美女に会えるというミーハーな思いもありつつ、本人との対面を果たしたのだった。
第一印象は上品で綺麗な人という感じ。話すとサバサバしたキャラクターが垣間見え、豪快な笑顔にも好感を持った。
そして何よりどこからから溢れるような色香に心を奪われた。
そこでピンと来たのが、かねてより自分の中で温めていた「危険美」という企画。危険な色気を漂わせる美女の危険な艶姿を危険なシチュエーションで表現したいと考えていた写真集企画だ。
話は少しそれるが、編集者というのは自分の企画を日頃から心に秘めているもの。かくいう私もキャッチコピー的なタイトルだけのプランを含めると、常に複数個持っていたりする。
そんな常備企画の中にあったのが「危険美」というわけ。半分ダジャレのタイトルだが、字面もシャープで、妖しい雰囲気を感じさせる語感が気に入っていた。
この危険美という企画に紅羽祐美というタレントがマッチしていると直感。当時は会社側からも写真集の制作を推されていたこともあり、初対面にして紅羽祐美のファースト写真集を手掛けることに決めたのだった。
▼危険美三部作▼
紅羽祐美写真集『危険美』
紅羽祐美デジタル写真集『危険美 Master of M』
紅羽祐美エヌジー写真集
危険美誕生
そこから怒涛の制作へ。もともと危険美は新宿を舞台にした作品にしたく、まずはロケーションを具体化していく。ストーリーとしては、夜の街を彷徨う美女が不意に出会った男と危険な一夜を過ごすという流れで、それに沿うようなシチュエーションを固めた。
まず抑えたのは代々木のマンション。ここで夜と朝のシーンを狙う。撮りたかったのは、広角レンズを使った迫力のあるM字ショットとネクタイでMの文字を描いたバストアップ。それからさまざまなM字カットを散りばめつつ、危険な香りを漂わせたいと頭を悩ませた。
そして屋外の撮影スポットを探しに新宿へ。新宿署で可能な撮影許可を取りつつ、ゲリラも視野に入れていく。歌舞伎町などの繁華街のほか、薄暗い路地裏など、カメラマンと一緒に歩き回ってロケーションを探った。
撮影当日は早朝から休む間もなくシャッターを切りまくる。もちろん衣装やメイクも変えつつ、ところせましとマンションの一室で手を変え品を変えカメラを変えレンズを変えて撮りまくった。
残念だったのは、夕暮れのカットがうまく撮れなかったこと。高層階のマンションということでベランダからは夕日が見える位置だったが、その日は厚い雲が立ち込めて全くと言っていいほど太陽が顔を出してくれなかったのだ。
しかし、その曇天も危険美らしい妖しげな雰囲気を盛り上げると切り替え、バックに暗雲が広がるカットを狙う。そして用意したネクタイを使って、M字カットを撮影。ここで表紙にも使った写真が撮れ、ひとまず峠を越えた感が出た。
小休憩を挟んで、いざ屋外へ。事前にリサーチしていたスポットを巡り、危険美のイメージに合わせて紅羽祐美を切り取る。小雨が降る中の撮影となったが、その濡れ感もまた作品の雰囲気作りに一役買ってくれたと思う。
![紅羽祐美「危険美」誕生秘話の画像2](/wp-content/uploads/2025/01/2025-0110-cyzoonline-column-kurehayumi-pic02.jpg)
撮影が終わったのは夜の11時すぎ。朝から一気呵成の撮影で、くたくたの状態でゴミをまとめて会社に戻った記憶がある。
その撮影が1月半ばのこと。それから3月30日の発売日に向けて制作を進める。なぜ3月30日にしたのかというと、3を横にするとM字のMに見えるなるなぁ、なんて思いついたからだった。
誤算
この作品のウリはやはりM字カットだが、そのM字をさらに強めるために生ヒップという強力なカットにも挑戦した。それはシャワーシーンなどで狙い、血管の浮き上がる透明な素肌を生々しく写させてもらったのだ。
販促としては、写真集本体とデジタル写真集2種を揃えて全三部作という売り方に挑戦したが…。
ここでとんでもない伏兵が現れた。2023年の3月、いわゆるAI写真集が世に出はじめてkindleのランキングが一気に塗り替えられたのだ!
kindleランキングといえば、トップ10に食い込めればそれなりの収益を見込めるものだが、ある日気づいたときにはトップ10どころか100位までがほとんどAI作品になっていた。
新作として出した「危険美」は蚊帳の外。それまでもデジタル写真集は出したことがあり、何度もkindleランキングTOPを獲ったことがあったが……。新作が圏外になることは想像だにしていなかった。完全な誤算というやつだ。
写真集本体、M字にスポットを当てたM字特化型デジタル写真集、M字ならぬNGということで本編未収録カットを集めたデジタル写真集の3作はいずれも1800円と、写真集としては低めの設定。それというのも、三作でひとつという売り方をしたかったからなのだ。
しかしデジタル写真集が大惨敗。新たに出てきたAI写真集の勢いが凄まじかったとはいえ、関係者に申し訳ないことをしたと猛反省した。
もちろん、いまもM字クイーンの1st写真集は張り切って販売中だ。けっこう高評価なので、ぜひkindleを覗いてほしい。
(文=サイゾーオンライン編集部)
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