中居正広、トラブル解決強調も「世間納得しない」とテレビ関係者 スポンサー次第で「強制引退」の危機
女性トラブルが報じられていた中居正広が9日、自身のホームページでコメントを発表。「トラブルがあったことは事実」と認めて謝罪する一方で、すでに示談が成立しているとして「芸能活動は支障なく続けられる」と活動継続を強調した。しかし、視聴者からの反発は強く、出演番組が相次ぎ差し替えになるなど「地上波NG」に発展しかねない状況となっている。
番組の打ち切りや地上波からの長期離脱となる可能性もありそうだが、その鍵を握るテレビ業界はどのように受け止めているのか。テレビ局関係者に見解を聞いた。
「トラブル解決済み」を強調
昨年末、中居は一部週刊誌で女性との性的なトラブルがあり、示談金として約9000万円もの大金を支払ったと報じられた。報道によると、フジテレビ社員を交えた3人での会食が予定されていたが、直前にフジ社員が「ドタキャン」になり、中居と女性の2人きりの場でトラブルが起きたという(フジテレビは当該社員の関与を否定)。
今年に入ってから事態が大きく動き、今月7日に放送された『ザ!世界仰天ニュース4時間SP』(日本テレビ系)はMCでありながら中居の出演シーンが全カットに。フジテレビ系『だれかtoなかい』やテレビ朝日系『中居正広の土曜日な会』は当面休止となり、TBS系『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』『THE MC3』も次回放送の見合わせが決まった。
出演CMが公開停止になるなどの影響も出ているなか、中居は9日にコメントを発表。「トラブルがあったことは事実です」と認める一方、「双方の代理人を通じて示談が成立し、解決していることも事実です」とし、さらに「一部報道にあるような手を上げる等の暴力は一切ございません」と説明した。
そのうえで「示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」として、引退や休業を否定。変わらず活動を継続する意向を示した。
しかし、芸能人はイメージが大事。約9000万円もの解決金を要するような性的トラブルを起こしたことが事実なら、示談が済んでいるとしても、イメージの悪化は避けられない。今までのように「明るく楽しい中居くん」としてテレビ出演を続けることに視聴者から疑問の声が上がるのは必至だろう。スポンサーが中居の起用を拒絶すれば、春の改編期を待たずして番組が打ち切りになり、本人の意向とは関係なしに「強制引退」状態になる恐れもある。
中居が地上波から消える可能性
実際、番組が打ち切りになる可能性はあるのか。テレビ業界関係者はこう語る。
「中居さんはどの番組でもスタッフとの関係がとてもいいと聞いています。なので、それぞれの番組側にどのように事情を説明しているのかにもよりますが、基本的にすぐに打ち切りになるというのは考えづらいと思います。
ですが、やはりテレビではスポンサーの意向が最重要となります。世の中の反応などを見つつ、スポンサーがどう判断するか。その判断次第では、一転して番組が打ち切りになることも十分に考えられます」
番組の命運はスポンサー次第となる様子。さらにダウンタウンの松本人志のように、中居が地上波から長期離脱となることもあり得るようだ。
「発表されたコメントは『女性とは示談済みで芸能活動に支障はない』という趣旨でしたが、果たしてあのコメントで世間やスポンサーが納得するかどうか。正直なところ、これでこの問題が解決になるとは思えません。各テレビ局、ラジオ局は番組をどうするか、まだまだ悩みどころ。
現状報道されている内容からして視聴者がとても嫌うタイプのトラブルですので、テレビやラジオへの出演再開は簡単ではないと思います。今後の展開次第では、起用できる局がなくなり、中居さんが表舞台から長期離脱となることも考えられます」(同)
あのコメントでは誰も納得しないだろう、というのが業界内の見方のようだ。記者会見を開くことが有効に思えるが、松本の騒動と同様、示談しているので詳細を口外できないという問題があり、会見は難しいとみられる。そうなると視聴者のモヤモヤを晴らすことはできず、影響の長期化や地上波からの離脱が現実味を帯びてきそうだ。
(文=佐藤勇馬)