元フジの局アナが告発した中居騒動の背景にある“悪しき慣習”の信ぴょう性
中居正広が、フジテレビの局員が設定したとされる食事会で芸能関係者の女性との間に深刻なトラブルが発生し、9000万円もの高額な解決金を支払っていたことが、昨年末に「女性セブン」(小学館)と「週刊文春」(文藝春秋)に立て続けに報じられて話題だが、中居の仕事にも大きな影響が出ている。
今年に入り、中居が出演していたソフトバンクと“スキマバイト”の募集サービス・タイミーのCM動画が公式サイトやYouTubeなどから削除された。
また、今月10日に放送予定だった、TBS系バラエティー番組『中居正広の金曜日のスマイルたちへ 新春SP』は映画『花束みたいな恋をした』に差し替えに。
同局の『THE MC3』は新年1回目の放送中止が決定。
同月11日放送予定だったテレビ朝日系『中居正広の土曜日な会』は『激レアさんを連れてきた。傑作選』に変更となった。
芸能ジャーナリストの竹下光氏はこう話す。
「文春が報じた中居さんの騒動については爆笑問題の太田光さんが元旦の特番『新春! 爆笑ヒットパレード2025』の生放送中にネタにして話題となりました。中居さんは公式に“騒動”を認め、謝罪をしましたが、一部のニュース番組が事件を報じたものの、その出演番組が次々と差し替えや放送中止になっているのは視聴者にとっても少なからず違和感をおぼえざるを得ませんよね」
文春の記事で、渦中の食事会を設定したとされる局員が在籍するフジは、先月末に公式サイトで《内容については事実でないことが含まれており、記事中にある食事会に関しても、当該社員は会の設定を含め一切関与しておりません》などと報道を否定している。
だがその一方、中居がMCを務める同局系のバラエティー番組『だれかtoなかい』の12日放送は差し替えとなり、同局の公式サイトの番組表では《調整中》となっていることが明らかになった。
「フジは自社社員の関与を否定したものの、中居のトラブルと解決金の支払いを中居の弁護士が認めてしまっているため、もはや、番組を提供するCMスポンサーが付かず、中居がMCを務める番組の継続が難しい状態になってしまった。なので、今後も各番組がなし崩し的に打ち切りになってしまう可能性が高いだろう」(テレビ局関係者)
中居が解決金を支払った被害女性については、文春による“第二弾”も報じられ、記事では被害女性がテレビ局勤務時に相談していたとされる同局の女性アナウンサーの名前も記載されるなど、ますます騒動は広がりを見せている。
ここに来て、フジの局員が女子アナや女性局員大物タレントやプロスポーツ選手、CMスポンサーの酒席に呼んで接待させる“悪しき慣習”も注目を集めているが、その実態を赤裸々に告発したのが、1999年にフジに入社し、12年6月の退社後はフリーで活動する長谷川豊アナだ。
昨年12月27日にニュースサイト『ピンズバNEWS』に掲載された記事で長谷川アナは、《何十年も前から、ごく当たり前に行なわれてきたのは事実》と接待の事実をあっさり認めた。
さらに、《以前はいきなり2人きりにされることはなかった記憶があります。盛り上げ要員として女子アナも何人かで行って、そのなかの“おかみさん”的な役割の女子アナが、若手アナとタレントとの距離感をコントロールしてあげるのが通例でした》と具体的なエピソードを証言したのだ。
「長谷川さんは『ピンズバNEWS』の記事の中で、自身も局アナ時代にスポンサーである女性社長との会食に接待要員として呼ばれ、無理やり胸を触らされたことがあることを告白。『FLASH』の取材にも応じ、古巣のフジがHP上で発表した文春の記事を否定する声明に対して問題提起をしています。“フジの悪しき慣習”についてはさまざまな噂がありますが、やはり実際にフジで働いていたOBの発言は重いですよね」(スポーツ紙の記者)
そんな中、フジの女子アナたちの過去の熱愛報道への関心も高まっているという。
「現役&OGを含めて、フジの女子アナの中には中居さんとや有名プロ野球選手、人気芸能人らとの熱愛が取り沙汰された人も多いですからね。そうしたカップルの中には『“食事会”をキッカケに交際に発展した』と報じられたケースも多く、これが『局員による接待のための食事会だったのでは?』と最注目されているんです」(前出のスポーツ紙記者)
民放各局は中居サイドに聞き取り調査を開始したというが……。フジは“中居降ろし”で事を済ませようとしているようだが、まだまだ事態の収束までには時間がかかりそうだ。
(取材・文=サイゾーオンライン編集部)