咲村良子プロレス挑戦記05 三連休はシングル三連戦
咲村良子連載コラム第5回
「ヴィランの花道 ~咲き乱れ 散りゆくままに~」
すっかりプロレスラーになった咲村良子です。
怒涛のデビューから年末年始のビッグマッチを怪我なく無事乗り切りました。
そして今、大阪-京都-名古屋の三連戦に挑むべくバスに揺られています。
練習することもできず日々は進み、試合に追われて余裕のない状態が続く。デビュー前の緊張より自分の技術への信頼のなさを感じているというのが率直な今の気持ちではあります。
だからって逃げたりしない。
ここまで来てまた何もない、何もできない新人になった“咲村良子”。
プロレスに丸裸にされたことで本当の自分を改めて感じていたりもします。
ぶっちゃけ私の職業はグラドルでもアイドルでもなければ、社長でもプロレスラーでもありません。そんな大層な肩書きをいただけるほどのものはないんです。
私の職業は咲村良子そのもの。それ以上でも以下でもない。
プロレスという特殊な業界、狭い独特の世界を通して、原点に立ち返っている、そんな感じです。
やっぱり私は私でしかなかった。
おそらくプロレスラーとしてデビュー戦で見せた顔は観客の皆さんにとっては初めて見る咲村だったと思うけど、私にとっては馴染み深い自分がいただけでした。
取材などでグラビアとプロレスのどっちを優先していくのか、とよく聞かれます。私にとってはどっちがどっちもないのよ。
そこに区別はなく、自分がやると決めたこと、また求められることを仕事としてまっとうしていくだけです。
お客さんがお金を払ってくれて、たくさんのスタッフや関係者がいて、私はお金を受け取る。それだけのこと。
そのことに誇りを持って“咲村良子”をやってきたんですよ。
プロレスも他も、私が培ってきた全力のプロ意識で望みます。やると言ったら腹を括る。
この3日間、シングル三連戦。
そうそうたる先輩方に食ってかかってやりますよ。
全員から白星ぶんどる覚悟は決まってます。
お三方、首洗って待ってろや。
(文=咲村良子)
咲村良子マリーゴールド戦記V
咲村良子は年末のデビュー戦から年越し新人王トーナメント、そして大田区総合体育館で行われた新春興行と、怒涛の年末年始を経験。その上、年明け早々の三連休には、大阪、京都、名古屋でまたも怒涛の三連戦をとなる。
ちょうどこの記事が配信されるころ(1月11日13時)は、大阪でハミングバード選手と対峙していることだろう。
軽やかな身のこなしでリングを舞うハミングバードに咲村がどう挑むのか。
そして翌日には京都で翔月なつみ選手と対戦。さらに祝日の月曜には、名古屋で松井珠紗選手と相まみえる。
勝ちに飢える咲村良子が、どんな三連戦を経験するのか。何を得て、何を失うのか、次回のコラムでじっくりと胸の内を語っていただきたい。
【マリーゴールド三連休三大会と咲村良子の対戦相手】
1月11日(土)大阪176BOX
開場12:15PM/試合開始1:00PM
VS ハミングバード
1月12日(日)京都KBSホール
開場12:15PM/試合開始1:00PM
VS 翔月なつみ
1月13日(月・祝)中日ホール
開場1:15PM/試合開始2:00PM
VS 松井珠紗