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週刊誌スクープ大賞

中居正広問題、フジテレビ「10時間超会見」でも晴れぬ疑惑 “ドン”日枝久氏は何を思う?

 悠仁さんとしては、一度は家を離れて自由なキャンパスライフを謳歌したいと思っているのではと、推測されているようだが、果たしてどうなりますか。

 私は、最初は学生生活に慣れるために寮生活をして、それから、一戸建ての家での暮らしを始めるというのがいいと思うのだが、尊き方たちの考えは、下々にはわかりかねますな。

 いや~あ、さすがトランプというか、就任前に予想していたより、はるかにその上をいくハチャメチャぶりである。

 大統領就任直後に多くの大統領令に署名した。不法移民の大量強制送還、議事堂襲撃事件の実行犯たちに恩赦、WHOやパリ協定からの脱退、多様性政策の廃止などがそれだが、不法移民や関税をかけるというのはまだ先延ばしのようだが、後は次々に実行している。

 パリ協定は、世界共通の長期目標として産業革命以前と比べて世界の平均気温上昇を2℃未満に抑えることを目指している。だが、トランプはそんなこと知ったこっちゃないと一顧だにしない。

 トランプはゴルフ以外、外の空気を吸うことなどないのだろう。夏冬に一度でも外に出てみれば、アメリカも温暖化が進み、このまま放置すれば大変なことになるということが少しは理解できるだろうに。

 その上今度は、「トランプ米大統領は25日、パレスチナ自治区ガザに住む市民の受け入れをヨルダンに要請したことを明らかにした。エジプトにも今後、受け入れを求めるという。真意は不明だが、パレスチナ側はこれを非難しており、アラブ諸国からも大きな反発が出そうだ」(朝日新聞Digital1月27日 5時00分)

 あまりにも露骨なイスラエル寄りの発言である。

 トランプのいいっぱなしの暴言には慣れているつもりだが、これは全くおかしい。これではイスラエルと中東地域の紛争は終わらず、かえって拡大し、戦争へと発展するかもしれない。

 危険過ぎる発言ばかりのトランプの口をふさぐ奴は出てこないのか。トランプは口から出まかせをいうたびに、世界中に暗殺者の数を増やしていると思う。

 だが、そんなトランプを利用して一儲けしたい人間は、この株を買うといいと現代が勧めている。

 現代によれば、パリ協定から脱退して、石炭をどんどん掘れといっているのだから、バイデン時代に禁止されていたアラスカやアメリカ沿岸での石油採掘、連邦政府所有地での新たな化石燃料採掘許可が含まれると考えられるという。

 松井証券の米国株アナリストの大山李之がこう解説している。

 投資先銘柄としては、ETF(上場投資信託)のMLPAがおすすめだという。こうしたインフラ投資の恩恵を受けるエネルギー関連産業を主な投資先としているため、約7%という高い配当利回りも魅力だというのである。

 具体的な銘柄としては、米国最大の発電事業者で21基の原子炉を所有しているコンステレーション・エナジーや独立系原子力発電企業のビストラが期待できるそうだ。

 そのほか、EVは下火だが、まだまだテスラは買いだそうだ。そのほかにはパランティア・テクノロジーズというビッグデータを手掛けるテック企業で、国防総省とも連携しているそうだ。

 トランプ銘柄もいいが、いつどうなるかわからない政権だから、深入りはやめといた方がいいと思うのだが。

 さて、NHK党とかいう訳のわからない(できた当初はそれなりの理由はあったのだが)党の党首・立花孝志という人間をどうにかできないものだろうか。

 どこの誰から聞いたのかわからない情報を、さも事実のようにしゃべり、それが全くのガセだったことが判明しても、「謝罪します」のひと言で終わらせてしまう。

 ごめんで済むなら警察はいらない。今回、立花のガセ情報と執拗な追いかけに精神を壊され、自死を選んでしまった兵庫県議が出てしまったのだ。

 竹内英明県議、享年50。県議会で斎藤元彦の数々の疑惑を鋭く追及していた。元県民局長(自死)が斎藤県政の問題点を告発する文書を出したことに端を発した「百条委員会」でも委員を務めていた。

 だが、斎藤が再選を果たした日の翌日、議員辞職した。

 文春によれば、辞職の最大のきっかけは知事選中、NHK党の立花が、百条委員会の委員長や県議、それに竹内を激しく追及していたことにあったというのである。

 立花は演説でこんなことをいっていたという。

「事務所に行っても会えないんで、皆さん是非、○○(誌面では実名)見かけたとか、竹内見かけたとか、○○(同)見かけたっていったら、ツイッターとかでダーッと書いてください。僕追いかけに行きますから」

 聞いていた聴衆から拍手があったというが、こんな人間のいうことを真に受けていた人間のほうに問題があると思うのだが。

 辞職したのは、そうした立花や付和雷同した人間たちから、妻や幼子を守ろうとしたためだったという。

 さらに立花は、竹内の死が明らかになった後にもSNSにこう投稿していたという。

「竹内元県議は、昨年9月頃から兵庫県警からの継続的な任意の取り調べを受けていました。こんな事なら、逮捕してあげた方が良かったのに」

 文春が立花に「この言説に根拠はあるのか?」と問うと、はっきりした情報源はいえなかった。

 さらに異例なことに、兵庫県議会の警察常任委員会で、兵庫県警の村井紀之本部長が、竹内についてこう言及したのだ。

「(竹内氏を)被疑者として任意の取り調べをしたことはありません。まして逮捕するという話は全くございません。全くの事実無根であり、明白な虚偽がSNSで拡散されているのは、極めて遺憾だと思います」

 これに慌てた立花は謝罪したが、謝って済む問題ではないだろう。SNSを使って虚偽の発言をしたり、それに付和雷同した人間も処罰の対象にすべきではないか。

 もはや、SNSはデマを振りまく悪質な発信源になり、何らかのペナルティを課すべきだという声が世界中で叫ばれている。

 表現の自由との兼ね合いが問題にはなるが、週刊誌でも間違った情報を漏洩したら、訴訟を起こされ、賠償金を払わされる。

 同じように、SNS上でも、虚偽のことを呟き、相手に不利益を与えたならば、ペナルティを課すべきなのは世界の流れだろう。

 立花は責任をとってNHK党を解散し、一生、一人の人間を死に追いやった責任を負い続けるべきだと思う。

 ところで、タレントの橋本環奈(25)という女性は、文春の報じていることの何分の一が事実だとしたら、あまり人間的には褒められた女優ではないようだ。

 文春によれば、橋本が現在の事務所と専属契約を結んだのは2019年、20歳のときのことだという。それから5年余で少なくとも8人の現場マネージャーが退職していた。

 今回はその一人であるXが、重い口を開いたという。

「求人サイトでマネージャー募集をみて応募し正社員として採用された。橋本さんの送迎と現場付き添いを担当しました」

 だが、橋本とは直接言葉を交わす機会がないほどの上下関係があったという。意思疎通は、

「歩いて目的地まで先導していた時、橋本さんがついてきているか、後ろを振り返ったら『何見てんだよ』と怒られたことがありました。直接連絡するのはNG。橋本さんからの指示は、社長やチーフマネージャーも入るグループLINE上で行われました」(X)

 これではマネージャーではなく単なる付き人ではないか。

 映画の撮影で橋本が茨城県北部でホテルに泊まっていたが、備え付けのドライヤーの風量が少ないと、環奈は「マネージャーに都内の自宅までドライヤーを取りに行かせた」という。往復200キロにもなるというのに。

 Xはさらにこういう。

「ドリンクを渡す時やベンチコートをかける時、車のドアを開ける時……。これらが彼女の求めるタイミングと少しでも違えば、舌打ちされたりして露骨に機嫌が悪くなる。『ふざけんじゃねぇ』などの苛烈な言葉を浴びせられたことも少なくなかった」

 橋本というのはどういう育てられ方をしたのだろう。親の顔が見たい。

 こうした報道で、朝ドラ『おむすび』の視聴率に影響が出ると考えたのだろう。NHKは自局の番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』で橋本を取り上げ、文春報道で悩む彼女の苦悩に寄り添い、出演している子どもたちと一緒に遊び語らう姿をカメラに収め、放送した。

 今回も、橋本の所属する事務所の伊藤功社長は、文春報道をほとんどを否定した。だが、人の口には戸は立てられないという諺通り、少しでも当てはまることがあれば、橋本という女優は人気を失っていくだろう。

『おむすび』の視聴率が低迷し、歴代ワーストを記録しそうだという。視聴者も彼女の本性を嗅ぎ付けているのではないのか。

 橋本は、女優である前に一人の人間であることを頭に叩き込んだほがいいのではないか。

 お次は、昨年、横浜DeNAベイスターズを26年ぶりの日本一に導いたといわれる、エースで左腕の東克樹(29)が、自主トレを励んでいる名古屋で不倫をしていたと文春が報じている。

 文春オンライン(1月22日)から引用してみる。

《愛工大名電、立命館大学を経て、2018年、ドラフト1位でベイスターズに入団した東。ルーキーイヤーに11勝を挙げ、新人王を獲得。2023年には16勝で最多勝投手の栄冠に輝いた。24年シーズンは12球団最多の183イニングを投げ切り、防御率2.16、13の白星を挙げた。
「身長170cmと野球選手としては小柄だが、150kmを超えるストレートと多彩な変化球が武器。三浦大輔監督からも絶対的な信頼を寄せられており、今オフには、昨年から倍増となる2億1000万円で契約更改した。名実ともにハマのエースで、将来はメジャー進出、侍JAPAN選出も囁かれる本格派ピッチャーです」(スポーツ紙記者)
 プライベートでは、2020年に結婚し、長女も授かった。妻について詳細は明かしていないが、インタビューで「家族に支えられている」と話すことも少なくない。
 そんな東は例年、シーズンオフには慣れ親しんだ名古屋の地で自主トレに励んでいる。今オフは、「無休で自主トレを行う」と宣言し、12月から名古屋入り。スポーツ紙の取材には、家族について、次のように“直球愛”を明かしていた。
「家族を横浜に置いて名古屋で自主トレをするので、会えない日が非常に多い。できるだけビデオ通話をして、子供が寂しくないようにしたい」》

 だが、1月17日、名古屋のホテルで東が“不倫密会”をしていた。その相手はセクシー女優の末広純だったというである。

 末広は2022年にアダルトビデオメーカー・マドンナの専属女優としてデビューし、多くの作品に出演しているという。

「広末涼子に似ていることから末広という芸名がついた。昨年にABEMAの番組に出演した際にも広末似とネットで話題になりました。作品は常に売り上げランキング上位に入る人気で、近年ではネット番組への出演などアダルト以外の仕事も増えている」(ネット番組関係者)

 また末広は“ベイスターズ女子”としても知られるそうだ。シーズン中は頻繁に横浜スタジアムに通い、ベイスターズのユニフォームを着て観戦する様子を、SNSなどで頻繁にアップしているという。

「末広は、元々宮﨑敏郎や牧秀悟が“推し”であることを公言していた。ですが、昨年の夏くらいから急に東のユニフォームやリストバンドなどのグッズをつけた写真をSNSにアップする“匂わせ”を始めたんです」(末広の知人)

 末広のSNSを確認すると東のグッズを身に着けた自撮り写真が“連投”されていたそうだ。東が29歳の誕生日を迎えた昨年11月29日の2日後の12月1日には、Xに、《推しのお祝いしてきた!》という文とともに、東の顔写真と「お誕生日おめでとう」という文字が載った団扇を持った自撮り写真がアップされていた(現在は削除済み)という。

 動かぬ証拠を握られた東は、文春の直撃に対してどう答えたのか。

――末広純さんとお食事をされていましたよね?

「仲の良い友達なんで」

――ホテルに一緒に泊まるようなお友達なのですか?

「あぁ~」

――末広さんと不倫を?

「はい……」

 文春に対して「途中降板」することなく1時間にわたって東は答えたという。

 人間的にもなかなかの逸材ではないか。

 1月23日に東は自身のインスタグラムを更新して、今回の不倫騒動について、以下のように説明したそうである。

〈先般の週刊誌の報道について、私の軽率な行動によりファンの皆様、球団関係者の皆様、いつも支えてくれている家族を裏切ってしまったこと、深くお詫び申し上げます。
妻にはすぐに謝罪し、叱責を受けました。たくさん話し合いをして、このような僕をもう一度支えてくれると言ってくれた妻には頭が上がりません。
今回のことを深く反省し、一から信頼を築き直せるよう精一杯野球と家族に向き合って参ります〉

 爽やか不倫といってはいい過ぎだろうが、この東という投手、応援したくなってきたな。
お次はFRIDAYから。

 ジャニーズ事務所が解体され、『STARTO ENTERTAINMENT』になった。その代表取締役CEOになった福田淳(59)が美女と“不倫旅行?”していたと報じている。

《’24年のクリスマス当日、羽田空港の国際線ターミナルは外国人の旅行客で溢れ返っていた。午後3時過ぎ、ひときわ目をひく金髪でオールバックの中年男性が到着口から姿を現した。その男性の傍らには、長身で上戸彩似の美女がピッタリと寄り添っている。タクシー乗り場に停車していた高級ワンボックスカーに乗り込むと、二人は空港を後にしたのだった――》(FRIDAYDigital01月22日)

 福田は辣腕経営者として多忙な日々を送り、最近は私生活も充実しているようだが――。福田を知る芸能関係者は「既婚者なのに少し脇が甘いのでは」と眉をひそめているようだ。

《「空港で福田氏が堂々と一緒にいた女性は、奥さんではなく、二回り年下で30代半ばのAさんですよ。昨年末には二人で1週間ほどハワイ旅行に出かけていたそうです」
冒頭の場面は、福田氏とAさんがハワイから帰国した時の様子だ。羽田空港を出て高級寿司店で食事を楽しんだ後、二人を乗せた車は比較的静かな大通りで停車。このままお別れかと思った次の瞬間、福田氏はAさんに顔を近づけ、5回にわたる連続キスとハグを路上で交わし始めた――》(同)

 FRIDAYがスタート社を通じて福田に取材を申し込んだところ、以下のように回答があったという。

「(Aさんとは)数年前からの友人ですが、昨年12月頃からお付き合いさせて頂いております」

 また、福田氏が既婚者であることについては、以下のようにコメントしたそうだ。

「婚姻関係にある方とは10年以上会っておらず、離婚調停を経て婚姻費用分担調停も成立しています。事情があり正式な届けはできておりませんが、離婚の合意は頂けております。別れる事になりましたが自分にとって、とても大切な方なのでこれ以上の詮索はお控え下さると幸いです。現在交際しているお相手もそのような背景を充分理解してくれた上で真剣な交際に至っております」

 どうやら福田CEOには複雑な家庭事情があるようだ。

 さて、今週も話題は中居正広事件である。中居は突然、1月23日にファンクラブサイトで「引退」を表明した。

「私、中居正広は本日をもって芸能活動を引退いたします。これで、あらゆる責任を果たしたとは全く思っておりません。今後も、様々な問題に対して真摯に向き合い、誠意をもって対応して参ります。全責任は私個人にあります。改めて、相手さまに対して心より謝罪申し上げます」

 そして「こんなお別れで、本当に、本当に、ごめんなさい。さようなら…」と結んだ。
何十年にもわたってテレビ界の寵児だった男は、身から出た錆とはいえ、寂しく表舞台から姿を消すことになった。

「会見をしてから引退するべきだ」という声もあるが、私は、今の彼にそれを要求するのは酷だと思う。

 中居が引退表明したことで、中居とX子の性的トラブルのお膳立てをした編成幹部を匿い、その直後にX子から一部始終を聞きをながら何もしなかっただけではなく、中居を番組で使い続けていたフジテレビに対する批判が巻き起こり、CMを提供しているスポンサー企業が次々に離れるという緊急事態になった。
今週の文春でX子は、昨年8月下旬にフジ関連の仕事から離れる決意をし、港社長に挨拶に行った時のことをこう語っている。
「湊さんはトラブルについては一切会話に出さずに上機嫌で笑顔を浮かべて、五輪視察で訪れたパリの話ばかりしてきました。『この人は私が抱えるトラブルを知っているのか、知らないのか。どういう気持ちでいるんだろう』って。そして、最後まで謝罪はなかった」
フジテレビの準キー局、カンテレの大多亮社長(66)は1月22日、大阪市北区の同局で新年社長会見を行い、こう語っているのだ。
「この事件が起きてから、ま、ほどなくして私の元に報告が上がっております。(中略)大変重い案件でありますので、これは社長には上げないといけない。あの、僕までで止めとくこともですね、考えられなくもないですけど…知ってる人が増えるということは避けた方がいいのかというような考えもありましたが、私の判断で港社長に上げた。その日のうちに上げたような記憶があります」(SponichiAnnex 1/22(水) 16:49)

 港社長を含めたフジ上層部のコンプライアンスは全く機能していなかったといっていいだろう。

 X子もこういっている。

「編成幹部のAさんに呼ばれた会では、彼や彼の部下が私たち女性陣にお酒や料理を用意して『(タレントの)横に座ってお相手をして』と指示します。キャバクラのホステスと黒服みたいな役割。こんなことをするために、この世界に入ったのかと悔しくなりました。たくさんの女性アナがこんな会に参加させられていたのに、港さんは……。このまま不透明な調査委員会に任せて、全てが明らかになるとは到底思えません」

 さらに文春は同号の中で、港社長が2014年7月に、約30歳下の銀座のクラブの女性と伊豆の温泉旅館に「不倫旅行」をしていたことにも触れている。

 文春のスクープだった。そんな港社長の持論は「遊んでいる人は優秀である」というものだという。そういえば、だいぶ前のフジのキャッチフレーズに、「楽しくなければテレビじゃない」というのがあった。

 フジの幹部や接待された有名タレント、芸能プロのトップには楽しいかもしれないが、接待役に指名され、時には性的な奉仕までさせられたフジの女性職員たちにとってフジは、女性蔑視、非人道的な会社だといってもいいはずだ。

 ポストでX子が港の「誕生会」にも出席させられたと話している。

「私は港社長とはほぼ初対面なので、『なんで私が?』とは思いましたが、Aさんに言われて参加させられました。会見で港社長は『飲み会参加は自由』と仰っていました。ですが、偉い人との飲み会を若手社員が断れるわけないじゃないですか。今のように不透明なまま調査をしても、フジの実態が明らかになるのかは疑問です」

 新潮は、20年近くフジの正社員として過ごした吉岡京子(仮名)の証言が掲載されている。そこで彼女は、こういう合言葉が使われていたと話している。

「それは、“フジの常識は世の中の非常識”というものです。あと、セクハラが世の中で問題になり始めた時も“セクハラとか言ったらウチの社員はみんな逮捕だ”と冗談めかして語られていました」

 そして自身のセクハラ被害も語っている。

「今はもうフジを辞めている大物プロデューサーの自宅で行われた誕生会に呼ばれた時、だんだんそのプロデューサーが酔っ払ってきて、体中をベタベタと触られて動けなくなってしまったことがありました。その場にいたタレントさんたちもちょっと引いていました」

 さらにこうもいっている。

「ある時、編成局の女性がこう言っていたのです。“私の友達がAさんと仲良くなったんだけど、22階のイベントスペース『フォーラム』の横にある多目的トイレに連れ込まれてキスされた。それだけじゃなくて抱きつかれたり股間に手を押し付けられたりもした”と。その子は周りに“絶対許さない”と話していたそうです」

 京子は、「フジテレビは私にとってはすごく憧れの大きい会社で、やっと入ることができた。そう思ったのに、体をベタベタ触られたり、“舐めるな”と言う言葉が飛んできたり、全てをひっくり返されたというか、裏切られた思いです。今回の件の被害者の女性も言っていますが、私の人生ももう戻ってくることはないんですよ」と、憤慨している。

 フジテレビに出ている識者や芸人たちからも批判が相次いでいる。

 中居と親しかった社会学者の古市憲寿はフジテレビの『めざまし8』でこう語った。

《古市氏は「カメラも入ったこともあって大多社長なりに今言えることを、できる範囲でされたのかなという気もするんです」とコメント。続けて「ただ、このフジテレビの問題ってそのレベルではないと思っていて、もう企業としての体をなしてないと思うんですよ。普通の企業ならあり得ないことが起こっている」と指摘した。
そして「これがなんでかって言うと、別にもうフジテレビで出れなくなってもいいから言うんですけど」と切り出し、「フジサンケイグループ代表の日枝さんを中心とする経営陣に1回全部どいてもらわないとこの問題は収束しないと思う。いろんな意見があると思うんですけど、普通に考えてこういう影響力のある企業として87歳の方が数十年にわたって権力を持ち、いまだに人事権とか影響力を持つ状況っていうのはおかしいと思う」と持論を展開》(SponichiAnnex 1/23)

 爆笑問題の太田光も1月26日のTBS系『サンデージャポン』でこういった。

《太田は当時のフジテレビ専務取締役だった関西テレビの大多亮社長の会見に触れると「中居くんを守ろうとしたつもりは一切ないというけど、彼を起用し続けたなら今フジテレビは中居くんも守るべきだと思うんだよね」と持論を展開した。
また、「僕らも彼と同じくらいテレビでやってていくつか経験してるのは、こういう不祥事が起きた時にタレント切ってそれで終わり。手のひら返しをします」と続けると「中居くんは少なくともフジに責任はない、全部自分の責任ですと言ったじゃないですか。彼は彼なりにフジテレビを守ろうとしてるように僕には見えるんです。だとしたら使い続けたフジテレビも中居くんを守る責任はあると思う」と指摘した。》(東スポWEBより)

 最初の閉ざされた会見で猛烈な批判を浴びた港社長は、1月27日夕方から出直し会見を開いた。果たしてそこで今回の事件の真実は語られたのだろうか。

 会見は10時間以上に及んだが、フジテレビは定時の番組をすっ飛ばして会見を放送し続けたのは“快挙”であった。

 また、ユニークだったのは、被害女性のプライバシー保護ということで、実際の放送している時間ではなく10分間delay、遅らせて放送したことである。質問者がX子の実名や、フジ編成幹部のAの実名を漏らしてしまった時、それを隠す時間を確保したことだ。

 フリージャーナリストやネットメディアを含めて400人以上が集まったようだ。会見の初めに、今回の騒動の責任をとって港浩一社長と嘉納修治会長の辞任が発表された。

 だが、長時間にわたり、挙手した人間の質問にはすべて答えるというフジ側の姿勢や覚悟はうかがえたが、予想通り、フジ側は被害女性のプライバシー保護を楯にして、事件が起こって被害女性がフジの上司に相談した内容や中居とのトラブルの真相などの核心については、一切、ひな壇の人間たちは答えることはなかった。

 だが、不自然だったのは、中居と当該の女性との間に何らかのトラブルがあったことは認めているが、女性が文春などで話している編成幹部Aのこの件への関与については、港社長が全否定したことである。

 2023年の6月にX子がなぜ、中居の部屋に行ったのかが説明できないのではないか。それ以前の中居の飲み会へのAの関与は港社長も認めているのに、その日だけAは関与していなかったといえるのか。

 この期に及んで社員のAを守っているのではないのだろうが、何やら不可解で、納得しがたい。

 トラブル後、中居から説明があったが、中居側は「同意があった」と話していたという。女性側のいい分とは違っていたはずだが、それ以上、港社長たちはこの問題を追及せず、女性のプライバシー保護や容態だけを考えていたというのも納得しがたい。

 9000万円という莫大な解決金を中居がX子に払ったということをフジは把握していたのか、していなかったのか。

 中居がX子の同意なしに性行為に及んだとすれば、レイプということになり、自社(とはいってはいないが)の社員が被害を受けたのだから、刑事告訴することも考えられたはずだが、何もしていなかった。彼女が嫌がったのかも知れないが、ただ彼女のプライバシー保護目的ではなく、中居という視聴率をとれるタレントを取ったといわれても致し方ないはずだ。

 質問する側の拙劣さも目立った。日枝久相談役がなぜここへ出てこないのか、なぜトラブルがあったにもかかわらず中居を使い続けたのか、フジには女子アナを接待役として使う風土があるのではないかなど、繰り返し同じ質問をし続けただけだった。

 唯一、この会見で明らかになったのは、日枝相談役がある時期にフジグループを離れるということだ。日枝にしても、これ以上しがみついていても仕方ない、潮時と考えているのだろう。

 被害女性のプライバシーに関わることについては答えられない、日弁連の方針に沿った第三者委員会に今回の問題を調査してもらうので、この問題には言及できないと、何重にも壁を作り、長時間に及んだにもかかわらず、今回の問題の核心は明らかにされることはなかった。

 この会見でフジの疑惑が晴れ、失った信頼が取り戻せるとはとても思えない。ただただ長かったということだけが後後まで語り続けられるのだろう。(文中敬称略)

(文=元木昌彦)

元木昌彦

編集者。「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

元木昌彦
最終更新:2025/01/28 18:00