中居&フジ騒動で過去のトラブルも再燃、変わる芸能界と生き残るタレント
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中居正広氏の深刻なトラブルに端を発した騒動は、フジテレビも巻き込みいまだ沈静化の兆しすら見せていない。
ここに来て中居氏が被害女性と出会ったとされる、2023年5月に中居氏の自宅で開催されたバーベキューパーティーに参加していたタレント・ヒロミが1月28日放送の『DayDay.』(日本テレビ系)で当日の様子について説明。
また、同じく参加者の落語家・笑福亭鶴瓶が出演していた大手回転寿司チェーン「スシロー」の公式サイトから、その写真が削除されるなどの影響も出ている(その後、広告は復活)。
そんな中、2月1日に公開された実業家・堀江貴文氏の公式YouTubeチャンネルの動画ではゲスト出演した元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏がフジテレビに“上納文化”はあったと公言。
さらに長谷川氏はフジ在籍時、元フジの先輩アナである笠井信輔アナと現在も同局に在籍している佐々木恭子アナと某タレントと食事に行ったところ、食事後に笠井アナ佐々木アナから『そういうものだから』、『お夕食代だね』と言われて先に行かれてしまい、残ったタレントと2人でエレベーターに乗った際にキスされるなどの性被害にあったと証言している。
この動画がアップされた翌2日には笠井アナがブログを更新し、この証言を否定。
すると、長谷川氏がSNSで「忘れてらっしゃるのは笠井さんと恭子さんの方ですよー」「そもそも20年近く前の話なんてどうでもいいんですけど、要は『やった方ってこんなに忘れてる』ってことなんだと思うんですね」などとすぐに反論し、泥仕合の様相を呈している。
また、1月25日にはフジテレビの重鎮的な存在だったという人物からセクハラ発言を受けたり、キスを要求され、実際にキスをしたり体を触られたことがあったと告発していたYouTuberの青木歌音さんが、Xに「芸人さんと食事後、断ったのに腕を掴まれホテルに強制連行。最後の手前で本気で抵抗したら不機嫌になり『帰るわ』って言われ解放された」などと投稿。
これに対してお笑いコンビ・TKOの木下隆行が同月30日にYouTubeチャンネルで「15年5月に番組で出会い食事に誘った。ホテルに誘ったのも事実」などと認めて謝罪、こちらも話題になっている。
「木下さんは謝罪する一方、強制ではなく青木さんに対して好意があったと反論。しかし、青木さんは同月31日にXにて、望まない性行為はさせられたと逆反論しました」(スポーツ紙の芸能担当記者)
この騒動の影響か、日本テレビは2月2日に放送した『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』での木下の出演部分をカットして放送するなどの影響を及ぼしているが……。
芸能ジャーナリストの竹下光氏は次のように語る。
「長谷川氏の件は約20年前、青木さんの件は約10年前の話ですが、インターネットやSNS上では“加害者”サイドに対してかなり厳しい意見も見受けられます。当然のことながら性加害は断じて許されることではなく、“過去の話”で済まされるものではありません。とはいえ、TBSドラマ『不適切にもほどがある!』じゃないですけど、コンプライアンスが緩かった昔の芸能界、映画業界、テレビ業界、音楽業界などでは今では考えられないようなパワハラやセクハラなどがまかり通っていたのも事実ですからね。とくに情報番組やバラエティー番組なんかで現在MCを務めているようなお笑い芸人の中には、若い頃に派手に遊んでいた者も少なくないですし。そうした昔のスキャンダルまで掘り起こされる流れが加速すると、芸能界自体の有り様が一気に変わることになるかもしれませんね。実際、中居氏やフジの騒動のトバッチリに戦々恐々としている芸人も多いようです」
実際、すでに水面下でこんな話も出ているという。
「新番組に関するキャスティング会議ではリスク回避の流れから、若手時代に派手に女遊びをしていた噂がある人気の吉本芸人たちよりも、遅咲きの苦労人でそうしたにおいの薄いサンドウィッチマンや若い頃から女性スキャンダルとは無縁の爆笑問題、ヒコロヒーをはじめとした女芸人なんかを推す動きもここに来て見受けられます」(バラエティー番組を手掛ける放送作家)
中居氏とフジの騒動は今後も芸能界に波紋を広げそうだ。
(取材・文=サイゾーオンライ編集部)