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芳根京子、YouTubeで密かに発揮される魅力と地に足のついた存在感で“地上波ドラマの女王”となるか

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芳根京子(写真:Getty Imagesより)

 TBS系火曜ドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』で主演を務める芳根京子が、今の時代を映す等身大の魅力で高い評価を得ているようだ。

当時の戸田恵梨香がやっぱり…

 同ドラマは、救命救急センターに配属された1年目の研修医・若月まどか(芳根)が先輩ドクターからの指導を受けながら、同期の研修医たちとともに成長していく姿を描く医療群像劇だ。

 若いドクターの青春ドラマは世界中で多数扱われ、救命救急センターが舞台になるドラマとしては1994年から2009年までアメリカのNBCで放送された『ER緊急救命室』をはじめ、日本でもフジテレビ系『救命病棟24時』シリーズなど名作も多い。

 そうしたなかで、『まどか26歳、研修医やってます!』は、水谷緑による同名コミックエッセイを原作に、比較的コミカルなタッチで医療の現場が描かれている。

「忙しい研修医がプライベートに時間を割けず、恋愛が上手くいかないとか、変わり者のドクターがいるなど、“医療ドラマあるある”のオンパレード。決して新しい要素が多いわけではありませんが、だからこそ安心して楽しめるとも言えるでしょう」(テレビ誌ライター)

YouTubeで見せる「自然体」な魅力に絶賛続出

 そんな『まどか26歳、研修医やってます!』の主演を務める芳根京子は、YouTubeチャンネル『芳根京子の〈生〉旅』で見せるナチュラルな姿も話題だ。

 JR東日本が手掛けるこのチャンネルは、「リアルな芳根京子が、リアルな姿のまま、リアルに旅をする。」というコンセプトのもと、芳根本人が各地を旅して、自撮りで動画を撮影するもの。明るく元気でテンションが高い芳根が1人で各地の観光名所を巡ったり、ご当地グルメを堪能したりする内容だ。

 何か大きなハプニングがあったり、特別な企画があったりするわけではないが、あくまでも自然体の芳根の姿に、コメント欄は、〈何やっても可愛いな芳根さん〉、〈なんて濁りのない笑顔!〉、〈相変わらずの食べっぷりに癒されます〉など、絶賛の投稿で溢れている。

「まったく派手でもないし、下手をすればかなり地味になりそうなものですが、芳根さんの明るさのおかげで多幸感のある番組になっています。まるで親のような目線で芳根さんを見守っているコメントも多いですね。このチャンネルを見て、芳根さんのことが好きになったという人も多いのでは」(同)

俳優・芳根京子がもつ、淡々とした「リアル」

 そんな芳根が演じる研修医・まどかは、ドラマ公式サイトで“イマドキ研修医”と紹介されている。何が“イマドキ”なのかというと――

 コラムニストでドラマ評論家の吉田潮さんは、まどかについて「暑苦しい正義感がなく、がむしゃら、負けず嫌い、跡継ぎの重圧といった言葉とも無縁。作り物の“ドラマの主人公”ではなく、“リアルって案外こうだよね”という説得力がある」と評する。しゃにむに頑張ることだけがよしとされない令和において、医師の卵であるまどかの視点は、「もがく」というより「戸惑う」がしっくりくる。

「まどかは、自分が何もできないことに打ちのめされ、逡巡と戸惑いを抱えながら自分なりに取捨選択をして、確実に成長していく。派手に何かを声高に叫ぶことはないけれど、“いい子ちゃん”でもなく、疑問があれば『それってこういうことでしょうか?』と素直に口にする。

 そして芳根さんは、そういう“芯の強い自分がありながら、どこか淡々としていてしなやかに合理的な判断を下す”役どころが本当にうまい俳優です。派手さはないけど堅実で、会社のイメージでいえば“花形”ではなく、全体を支える総務、経理っぽい感じ」(同)

 芳根はかつて「woman-type」のインタビューで、役柄は“来るもの拒まず”だというスタンスを明かしていたが、それはつまり間口が広く、どんな役にもシンクロするということでもある。

「芳根さんは落ち込んだりはりきったりする感情の見せ方のバランスが絶妙で、キャラクターの心情をすっと視聴者の心に届ける力がある。制作陣が彼女に託したいと思わせる安心感、信頼感があるので、これからのドラマ界ではますます重宝されるのではないかと思います」(同)

 まどかの設定は26歳、現在、芳根は27歳、2月28日には誕生日を迎え28歳となる。まさに今を生きる20代として、あたふたしながらもしっかりと自分の足で立つまどかの生き方は、多くの人に響きそうだ。

松たか子、タイムトラベル

(取材・文=サイゾーオンライン編集部)

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最終更新:2025/02/27 12:00