岡田紗佳、暴言騒動でも「地位揺らがない」の指摘…背景に強気キャラと麻雀愛
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プロ雀士としても活躍するモデルの岡田紗佳が、麻雀プロリーグ「Mリーグ」の配信中に女性リポーターに対して暴言を吐いた騒動が拡大している。女性リポーターが番組を降板する事態に発展したことで、岡田に厳しい視線が集まっているのだ。岡田はメディア露出が増加していた矢先だっただけに、今後の活動への深刻な影響が危惧されている。
最近の芸能界では、フワちゃんなどのように一度の暴言や失言が命取りになるケースがあるが、岡田の今後はどうなるのか。豊富な業界知識を持つ芸能記者が解説する。
暴言騒動後、女性リポーターが降板
騒動の発端は、1月24日に行われた「Mリーグ」の生配信。公式リポーターを務めるフリーアナウンサーの伊藤友里がインタビューしていたところ、別室でそれを見ていた岡田が伊藤に対して「ハキハキしゃべれんかねえ、麻雀のことわからんくせに」とつぶやき、視聴者から「不適切発言」「暴言」だとして批判が殺到した。
これを受けて、岡田は自身のXで「全部私が悪いです。不快に思った全ての方、本当にすみませんでした。反省します」「本人(伊藤)はXをやっていないので、後日直接謝罪致します」などと謝罪。騒動はそれで終わらず、伊藤は体調不良で番組を欠席した末、今月15日に自身のInstagramで「体調の回復の見通しがたたないため一旦番組を降板したいと申し出、受け入れていただきました」として降板を発表した。
伊藤が番組を降板したことで「取り返しのつかないことをした」という印象が強まり、岡田への批判が拡大。その一方、岡田が抜群の美貌と「役満ボディ」と称されるプロポーションの持ち主であるからか、男性ファンを中心に擁護の声も少なからず上がっている。
Mリーグ人気の立役者
いまだ騒動は収束する気配がないが、岡田の評判や人柄について芸能記者はこう証言する。
「もともと日本生まれの岡田ですが、中国人の母から中国語を覚えてくるようにと言われ、6歳で母の出身地である上海に単身で渡り、現地で雀荘を経営する祖母と二人暮らしをしながら朝から夜遅くまで勉強漬けの日々を送った。早くから厳しい環境に置かれたことで、自立心や向上心が鍛えられたそうです。中学生になると帰国し、日本の文化に馴染むための努力をする一方、芸能界を志すも、母からの反対に遭った。それでも夢を諦めず、学業と両立していれば文句がないだろうと、猛勉強して青山学院高等部に入学。高校在学中の2011年に『第43回non-noモデルオーディション』でグランプリを受賞し、同誌の専属モデルになったという苦労人です。
モデルとして身長170cmのスラリとしたスタイルで同性の支持を集める一方、早くからグラビアにも進出。さらに日本テレビ系バラエティ『ネプ&イモトの世界番付』で、大勢の外国人タレントが集結する中、岡田は中国代表として出演。自分の意見を忌憚なく言える冗舌ぶりを発揮し、このころからバラエティでも頭角を現し始めました。芸能活動と並行して、内部進学した青山学院大学国際政治経済学部を4年でしっかり卒業したところからもストイックさが感じられる。そのように学生時代から、ルックスだけに依拠しない強い個性と確固たる意志が完成されていた」
プロ雀士としても、岡田が築いてきた実績は大きい。
「祖母が雀荘経営、両親が麻雀好きと、小さいころから麻雀が身近にあった岡田だが、ちゃんと麻雀を覚えたのは大学時代だったそうです。モデルが麻雀をやることに異を唱える声も周囲にあったそうだが、岡田は麻雀にのめり込み、2017年4月に日本プロ麻雀連盟所属の女流プロ雀士となった。それまで知る人ぞ知る存在だったが、プロ雀士になったことで知名度が大きくアップしました。
さらに2019年には、前年に発足したばかりのMリーグで、新規加入の『KADOKAWAサクラナイツ』からドラフト指名されてMリーガーに。当初は女性がMリーガーになること、しかもグラビア活動をしていることに対して否定的な意見があったが、岡田は勉強会にも積極的に参加しながら試合で結果を残し、実力で麻雀ファンに認められた。当初は今ひとつ世間からの評価が定まっていなかったMリーグを人気コンテンツに成長させた立役者の一人といっても過言ではない」
芸能記者「地位は揺らがない」
岡田はテレビの生対局中に「幻の役満」と称される超難関役の九蓮宝燈を達成し、2022年の麻雀最強戦Mリーグスペシャルマッチでは激レアな国士無双13面待ちであがって話題を呼ぶなど、運にも恵まれている。
最近はバラエティなどでも露出が増加し、タレントとして本格ブレイクの兆しとなっていたのだが、今回の騒動でファン離れが起きてしまえば大ブレーキとなる。しかし、前出の芸能記者はその心配はないと指摘する。
「不適切発言でバッシングを受けている岡田だが、もともとMリーグでは、いつ炎上してもおかしくない過激な発言がよくあり、女性Mリーガーが増えていく中で、個性を出すためにあえて女王様キャラを演じている部分もあるのでしょう。Mリーグファンは、そんな岡田のキャラに理解があるが、ここ数年はバラエティ進出が著しかったので一般層からの認知度が上がり、炎上が拡大した側面がある。しかし、それに対して岡田は言い訳を一切せず、すべて自分の責任だと潔く認めた。
しばらくはアンチからの批判が続くでしょうが、昨年から始めたYouTubeチャンネルは順調に登録者数と再生回数を伸ばし、3月に発売する写真集『嶺上開花』(宝島社)では30代になっても変わらぬ美ボディを披露して、男性ファンをさらに増やしそうな気配。『アッコにおまかせ!』『サンデージャポン』(共にTBS系)などの情報バラエティに出演したときのトーク力も誰もが認めるところで、今回の騒動で地位が揺らぐとは思えない。
何より麻雀愛は本物ですし、ことあるごとにチームメイトへのリスペクトを口にし、還暦を過ぎても麻雀プロを続けたいとまで公言している。ですから、Mリーグも麻雀ファンも今回の失言だけで彼女を見捨てるようなことはないでしょう」
岡田といえば、自身がリーチをかけた後に何を切るか悩んでいる対戦相手に「とっとと切りなさいよ」と言わんばかりの見下ろすような視線を投げかけ、その女王様のような態度が「上からサヤカ」と呼ばれて話題になった。以降は強気な女王様キャラが定着した感があり、それが言動にも影響している可能性がある。
それを踏まえると失言は「キャラクターに寄せた結果」だと擁護することもできそうだが、伊藤が降板となったことで事態がこじれているのだろう。「言い訳しない」という道を選んだことについては賛否ありそうだが、このままブレずに強気キャラを貫いていくのだろうか。
(文=佐藤勇馬)
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