「timelesz project」1番人気・浜川路己、まさかの落選で思い起こされる人気オーディション番組
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アイドルグループtimeleszの新メンバーを決めるオーディション「timelesz project」の最終審査が終わり8人の候補者の中から5人が合格、佐藤勝利、菊池風磨、松島聡とともにデビューメンバーとなることが発表された。
timeleszの既存メンバーは菊池、佐藤、松島の3人。旧ジャニーズ事務所で結成されたグループSexy Zoneから昨年4月にグループ名を改名した。
新たなグループ名となったと同時に一般人を対象に新メンバーオーディション「timelesz project -AUDITION-」を実施することがあわせて発表された。
また、オーディションの模様はNetflixで『timelesz project -AUDITION-』(タイプロ)として密着され、配信されるたびにXでトレンド入りするなどネットを中心に大きな反響を呼んだ。
そんな中、最終審査直前の評価で1位に輝いていた浜川路己(はまかわ・ろい)が落選となり、ファンの間で波紋を呼んでいる。
女性誌ライターは明かす。
「浜川はオーディションを通じてスキルアップし、持ち前の華やかさと人を惹きつける魅力で注目を集めていました。チームとの結束を深め、感情を素直に表現する姿勢も印象的で、合格を確信していた視聴者も多かった。しかし、まさかの落選にネット上では『なぜロイが落ちたのか?』といった疑問の声が相次いでいます」
浜川本人はオーディション終了後の2月16日、自身のインスタグラムで直筆の手紙を公開。
「timeleszの一員として活躍するという夢は叶いませんでしたが、最後に御三方にかけて頂いた言葉と応援してくださった皆様の言葉をお守りに新生浜川路己として前に進み続けたいと思います!」と悔しさをにじませながらも前向きにコメントしている。
浜川の落選理由について、芸能プロダクションのマネージャーは「彼の個性がグループのバランスに合わなかったのではないか」と分析する。
「グループアイドルはメンバー同士の相性やバランスが重要であり、華やかすぎる存在はかえって調和を乱してしまう。『タイプロ』で見ていた限り、浜川のカリスマ性はずば抜けていて、多くの視聴者が彼を“タイプロの主人公”と見ていたはず。逆に華があり過ぎて、グループというよりソロ向きの資質が強かった印象です。佐藤が『いつかロイをプロデュースしたい』と語ったことからも、これから独自の活躍の場が用意される可能性は十分ありそうです」
実際、過去にはかつてオーディション番組の落選者がその後に大ブレイクしたケースはあった。
その代表例が後にEXILEのボーカルとして活躍するATSUSHIだろう。
ATSUSHI は2000年にテレビ東京系『ASAYAN』で開催された男性ボーカリストオーディションに参加。最終候補の5人に残ったものの、結果的に堂珍嘉邦と川畑要が勝ち残り、CHEMISTRYを結成してデビューを果たしている。
「当時からATSUSHIの歌唱力には目を見張るものがありましたが、このオーディションが“ボーカルデュオ”発掘を目的としていたことから、ATSUSHIは高い実力を持ちながらもコンセプトに合わないために落選となりました。しかし、その後にJ Soul Brothers(現EXILE)に加入。結果的にはCHEMISTRY以上の成功を収めることとなりました。大規模オーディションでは、平均点の高い人物が選ばれやすい傾向があり、伸びしろのある人材は別の場所で大きく開花することがありますからね」(音楽業界関係者)
浜川もATSUSHIと同様にオーディションのコンセプトと合わなかっただけで、次の展開が発表されれば話題沸騰となる可能性はかなり高そうだ。
こうした状況について、芸能ジャーナリストの平田昇二氏は次のように語る。
「『ASAYAN』では『シャ乱Qロックボーカリストオーディション』の落選者から選抜された5人により結成されたモーニング娘。が国民的アイドルグループとなってブレークした例もありますし。沢口靖子や長澤まさみらを輩出した『東宝シンデレラ』オーディションでグランプリを逃した斉藤由貴さん、上白石萌音さん、浜辺美波さん、『全日本国民的美少女コンテスト』でグランプリを逃した米倉涼子さん、上戸彩さんなども後に大成していますからね。とくにインターネットやSNSが普及した今の時代はメディアなどを通さずに自身の活動をアピールできたりもしますし、『タイプロ』でこれだけ輝きを放った浜川さんと仕事をともにしたいと思う芸能関係者も多いでしょう」
浜川がこの挫折をバネにどんな“下剋上”を成し遂げてくれるのか今後の動向に要注目である。
(取材・文=サイゾーオンライン編集部)