CYZO ONLINE > 芸能ニュース > 浅原凜(Peel the Apple)インタビュー

浅原凜(Peel the Apple)インタビュー「かわいいだけじゃ駄目だから、自分らしさを探す旅の途中です」

浅原凜(Peel the Apple)インタビュー「かわいいだけじゃ駄目だから、自分らしさを探す旅の途中です」の画像1
浅原凜/撮影=たむらとも/ヘアメイク=哘絵美子/スタイリング=八杉直美

 人気アイドルグループ「Peel the Apple」のセンター兼2代目リーダーとして活躍する浅原凜が1st 写真集『凜』(扶桑社)を発売した。宮古島を舞台に、これが初めてのグラビアとは思えないほど解放感に溢れた水着での撮影や、ランジェリーカットにも挑戦している彼女に、これまでのキャリアや、写真集撮影のエピソードなどを中心に話を聞いた。

 

浅原凜(Peel the Apple)インタビュー「かわいいだけじゃ駄目だから、自分らしさを探す旅の途中です」の画像2
浅原凜 1st 写真集『凜』
絶賛発売中!
撮影:藤本和典
定価(税込):3,300 円
出版社:扶桑社

Amazonでの購入はこちらから

【浅原凜(あさはら・りん)】
2002年7月28日生まれ。静岡県出身。2020年7月、アイドルグループ「Peel the Apple」の結成メンバーに。グループのセンターとして活動する。スカイブルー担当。今年から2代目リーダーに就任。特技はダンス。趣味はカメラ。

X:https://x.com/PtA_rin
Instagram:https://www.instagram.com/rinogsd728/

浅原凜(Peel the Apple)インタビュー「かわいいだけじゃ駄目だから、自分らしさを探す旅の途中です」の画像3
浅原凜/撮影=たむらとも/ヘアメイク=哘絵美子/スタイリング=八杉直美

小学1年生のときにキッズモデルとしてキャリアをスタート

──これまでのキャリアを振り返っていただきたいんですが、この世界に入ったきっかけは?

浅原 小学1年生のときに、知り合いがキッズモデルをやっていて。それを見ていたら私もやりたくて、キッズブランドのカタログモデルのオーディションを受けたら合格しました。それをきっかけに、不定期ではあるんですが、ファッションショーに出たり、小学生雑誌のモデルを務めたりしていました。

──その時点で本格的に芸能活動をしたい気持ちは強かったんですか。

浅原 その頃は漠然とモデルになりたいなぐらいの気持ちでした。お仕事があるときは地元の静岡から通っていたので、東京に行く機会も多くて。お仕事終わりで原宿に遊びに行ったときにスカウトしてもらったのが今の事務所で、中学1年生のときに所属しました。

──それまでアイドルに興味は?

浅原 AKB48さん黄金時代だったので、友達と歌ったり、踊ったりはしていたんですが、自分がアイドルになりたいとは思ったことがなくて、事務所に入ったときもモデル志望でした。

──なぜアイドルの道に進んだのでしょうか。

浅原 静岡在住だったので、あまりオーディションに参加できなかったんですが、土日に行われる事務所のレッスンには通っていて。私が中学2年生になったタイミングで、事務所の子たちで「Shibu3 project(シブサンプロジェクト)」を結成することになって。事務所の先輩グループの「PASSPO☆」さんや「PALET」さんの曲をカバーさせてもらったり、「ニジマス(26時のマスカレイド)」さんのお手伝いをやったり。PALETさんやニジマスさんのオープニングアクトを任せてもらう機会も多くて、シブサンの活動を通してアイドルを知っていったんです。

──実地訓練みたいなものだったんですね。

浅原 間近で先輩たちを見ることで、お顔も衣装も可愛くて、歌もダンスも上手くて、曲も良くて、こんなに素敵なアイドルさんがいるんだと知っていくうちに、ニジマスさんの大ファンになりました。

浅原凜(Peel the Apple)インタビュー「かわいいだけじゃ駄目だから、自分らしさを探す旅の途中です」の画像4
浅原凜/撮影=たむらとも/ヘアメイク=哘絵美子/スタイリング=八杉直美

2代目リーダーに就任して、自分がしっかりしなきゃという気持ちが強くなった


──当時、シブサンのメンバーはライバルみたいな存在だったんですか?

浅原 ライバルみたいな意識は全くなかったです。同世代のかわいい子たちと一緒に活動できていること自体が楽しかったので、そこまで仕事感はなかったですし、学校みたいな感覚でした。

──ぴるあぽ(Peel the Apple)は、ニジマスの新メンバーオーディションのファイナリストによって2020年に結成されましたが、オーディションを受けたのはファンだったからですか?

浅原 私が高校2年生のときに新メンバーオーディションが開催されたんですが、お話しを聞いたときはニジマスさんが好き過ぎて、おこがましくて一緒のステージで隣に立てないと思って、受けるつもりもなかったんです。でも、そのときのマネージャーさんが「絶対に受けたほうがいい」と1時間にわたって説得しくれて、それで受けることになって今のぴるあぽがあるので、めちゃめちゃ感謝しています。

──シブサンとぴるあぽではアイドルへの向き合い方も変わりましたか?

浅原 人生をかけているという思いが強くなったので、ものすごく変わりました。

──ぴるあぽの活動を始めてから、個人的にターニングポイントになった出来事を一つ挙げるとしたら何でしょうか?

浅原 2020年に「NIG (NEXT IDOL GRANDPRIX)」というコンテストに出場したんです。アイドルグループがミクチャ (MIXCHANNEL)やSNSのリツイート数などで競い合って、優勝したら賞金1000万円や楽曲提供の権利などをいただけるんですが、そのときの経験が大きくて。そもそもぴるあぽはニジマスオーディションを経て集まったメンバーだし、グループ結成後もセンター争奪戦などがあって、個々で戦うことが多かったんです。NIGで初めてグループで団結しましたし、ファンの方も応援してくださったおかげで、優勝することができました。それによってグループの結束力もより高まりました。

──今年1月からぴるあぽは、新体制になり新しいスタートを切りました。

浅原 私が2代目リーダーになったし、新メンバーも二人(伊織ふう香、佐藤涼風)加入したので、大きな変化でした。みちゃん(松村美月)と(黒嵜)菜々子が昨年の12月31日で卒業するのは7月に発表されたので、そのぐらいから新体制について考え始め、私は運営さんと一緒に新メンバーを探すお手伝いもさせてもらったんです。だから新メンバーは自信を持って、「いい子です!」と言えるし、この8人なら、もっと上を目指せる自信もあります。

──責任重大ですね。

浅原 新メンバーの人生もかかっているし、自分たちの人生もかかっているし、リーダーだから一つひとつの発言や行動も大切になってくるし。いつか8人で武道館に立ちたいので、もっともっと頑張ります。

──新メンバーを選ぶときに重視したことはありますか。

浅原 みちゃんと菜々子の存在は本当に大きくて。みちゃんは初代リーダーでしたし、菜々子はソロでの仕事も多くて、ぴるあぽの看板として頑張ってくれていました。誰にも二人の代わりは務まらないから、新しいぴるあぽを見せられるような、これまでいなかったタイプの子を重視しました。

──リーダーになって意識も変わりましたか?

浅原 みんなに意見を言う立場ですし、頼られるリーダーになりたいから、自分がしっかりしなきゃなって気持ちが強くなりました。学生時代の私は日直すら嫌で、学級委員長なんて絶対になりたくなかったですし、誰かについてくタイプだったから、そこも大きな変化ですね。

──技術面のほかに、日本武道館に立つために必要なことは何だと考えていますか。

浅原 かわいいだけじゃ駄目というか……。かわいくて、歌とダンスが上手な子はたくさんいるじゃないですか。だから自分らしさが大事かなと思っていて、自分にしかない“何か”を探す旅の途中というか。みんなが自分らしさを見つけられて、それをSNSなどでも発信して。ちゃんと個性もあるけど、8人が一つになったときのライブはさらにすごいんだよというのを見せられるようになりたいです。

浅原凜(Peel the Apple)インタビュー「かわいいだけじゃ駄目だから、自分らしさを探す旅の途中です」の画像5
浅原凜/撮影=たむらとも/ヘアメイク=哘絵美子/スタイリング=八杉直美

最初から濡れ過ぎないようにするのが難しかった


──今年2月12日に1st 写真集『凜』を発売しました。宮古島で写真集を撮るのが夢だったそうですね。

浅原 ニジマスの吉井美優さんが1st写真集『Momentary』の撮影で宮古島に行っていて、ずっといいなと思っていたんです。私にとっては初めての写真集であり、初めての水着グラビアでもあったので、「空」「海」「フレッシュさ」と王道で撮りたかったので、「宮古島に行きたいです」とお願いしたら、叶えてくれました。

──写真集を出したい気持ちはありましたか。

浅原 ずっとありました。でもグラビアに挑戦したことがなかったので現実的ではなくて、まさかやると思っていなかったので、扶桑社さんから声がかかったときはびっくりしました。しかもデジタル写真集ではなくて、紙の本として残るのも嬉しかったです。

──普段から写真集を手に取ることは?

浅原 事務所に行ったときは先輩方の写真集を見させていただきますし、乃木坂46さんが大好きなので、たまに買っています。普段は愛でるために手に取るんですが、写真集が決まったときは、めっちゃ参考にしました。

──ご自身で、こういうことをやりたいみたいなリクエストもしたそうですね。

浅原 こういう感じで撮りたいとか、フィルムカメラで撮ってほしいとか、こういう衣装を着たいとか、自分で考えてお願いしました。いろんな意見を取り入れていただいて、ありがたかったです。

──衣装も浅原さんの意見が反映されているんですね。

浅原 かなり反映されています。お洋服を決めてもらう前に、「こういうふわふわな感じでいきたいです」とか、スタイリストさんに参考写真も送っていて。実際、集めていただいた衣装は自分好みのお洋服ばかりでした。

──写真集に向けてボディメイクはしましたか。

浅原 8時間は何を食べてもいいけど、その他の16時間は食べないという8時間ダイエットをしました。

──きつくなかったですか。

浅原 普段は大丈夫なんですが、起きている時間が長いときはきつかったです。だから8時間ダイエット期間中は、お腹が空くのを忘れるために、ほぼほぼ寝ていました(笑)。そもそも8時間ダイエットを選んだ理由は、日頃からライブで体力を使う上に夏は大量の汗をかくので、食事制限は良くないと思ったんです。塩分も大事ですからね。

──どのくらいの準備期間だったのでしょうか。

浅原 昨年9月の初めに撮影だったんですが、しっかりやったのは2週間前ぐらいからで、それでも効果がありました。あとエステに行って、リンパを流してもらったりもしました。

──どんな体型を目指したんですか。

浅原 ずっと運動部だったのもあるし、普段から踊ったり歌ったりで筋肉が付きやすいほうだから、マシュマロ系ではないなと思って、健康的な感じがいいのかなと。だから腹筋はあるけどバキバキ過ぎず、細過ぎず太過ぎずのバランスを目指しました。

──仕上がりを自己評価すると?

浅原 いいと思います(笑)。

──初グラビアの緊張や恥ずかしさはいかがでしたか。

浅原 恥ずかしかったですけど、カメラマンさんを始めスタッフさんはプロですから、そういう現場に慣れているじゃないですか。だから恥ずかしがっている暇はない、いい作品を作ろうと思って頑張りました。

──特に撮影で苦労したことは?

浅原 海やプールでの撮影が多かったんですが、1回濡れちゃうと、ずっと濡れたままで、すぐに砂とかも付いちゃうので、最初から濡れ過ぎないようにするのが難しかったです。あと写真集は流れが大切なので、歩くにしても、砂で転がるにしても、服を脱ぐにしても、めちゃめちゃ早いと指摘されることが多くて。動きをゆっくりにするのも苦労しました。

──素の表情も多いのも写真集ならではですよね。

浅原 ありのままの自分を撮ってもらうことを意識していて。やっぱりアイドルだとキメキメ、キュルキュル、キラキラが基本だから、写真集では「普通に宮古島を楽しんでいる私」がテーマの一つでした。

──特に印象的なロケーションはどこでしたか。

浅原 初めてヴィラに行ったんですが、プライベートビーチがあって、誰もいなくて開放感がありました。ちょうどプライベートビーチの撮影が夕陽の出るタイミングで、ものすごく綺麗で最高の仕上がりでした。

──お気に入りのカットを一つ挙げるとすると?

浅原 いっぱいあるんですが、今の気分で選ぶと、定番の泡風呂カットが大好きです。ボディーソープを1ボトル使い切って泡だらけにして楽しかったです。

──初めて完成した写真集を見たときは、どんな感想を持ちましたか。

浅原 「こんな表情できるんだ」と自分でも発見がありました。あと再び宮古島に行きたくなりました(笑)。

──最後に改めて写真集の見どころをお聞かせください。

浅原 ありのままの浅原凜が詰まっています。私の利き顔は左なんですが、右から撮られているカットも多くて、どう思われるか不安なところもあります。そんな、ありのままの私を愛してもらえたら嬉しいです!

(取材・文=猪口貴裕/撮影=たむらとも/ヘアメイク=哘絵美子/スタイリング=八杉直美)

【毎熊克哉インタビュー】人の心の内側を探っていくヒューマンな映画『初級演技レッスン』

【大久保桜子インタビュー】自身のウィキ情報に(笑)根暗イメージの真相は?

猪口貴裕

出版社勤務を経て、フリーの編集・ライターに。雑誌・WEB媒体で、映画・ドラマ・音楽・声優・お笑いなどのインタビュー記事を中心に執筆。芸能・エンタメ系のサイトやアイドル誌の編集にも携わる。

最終更新:2025/03/01 14:00