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中居正広問題、フジの「スイートルーム38万円経費精算」は氷山の一角…“不正経費”横行する業界の闇

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フジテレビ(写真:サイゾー)

 元タレントの中居正広氏の女性トラブルに端を発するフジテレビの問題で、3月31日に第三者委員会による調査報告書が公開され、幹部らが出席する会見が開かれた。トラブルが「業務の延長線上におけるもの」と結論付けられ、フジテレビの「上納文化」が明確化される結果になった。その象徴ともいえるが、高級ホテルのスイートルームで行なわれた飲み会の代金約38万円がフジ幹部社員によって「番組のロケ等施設使用料」として経費精算され、フジテレビが支払っていたことだ。

 これは「会社ぐるみ」を意味するものなのか、フジテレビ以外でもこのような「不正経費」は横行しているのか。在京テレビ局の関係者にその実態を聞いた。

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「不適切な経費申請」とフジ社長認める

 報告書によると、2021年冬に中居氏の意向を受けたフジ編成幹部が都内の外資系ホテルのスイートルームでの飲み会を企画。中居氏や番組出演者の「別のタレント」を中心に、複数の女性アナウンサーらが参加し、中居氏とトラブルになった被害女性も呼ばれていた。

 この時の費用は「38万1365円」だったというが、フジ編成幹部は「番組のロケ等施設使用料」の名目で経費として申請。これが承認されてフジテレビが支払っていた。会見では、フジテレビの清水賢治社長が「実態は報告書の通り、タレントとの飲食会合だった。名目上は不適切な経費申請だったと判断している」と認め、返金請求も含めて厳正に対処する考えを示した。

 また、中居氏や被害女性、編成幹部らが2023年5月にすし店を訪れた際の代金約1万5000円も「番組企画の打ち合わせ」の名目で経費として精算されたことが明らかになっている。このような不適切な経費精算が日常的に行われていたのではないかとも思えてくる状況だ。

不適切経費「全局である」と関係者証言

 この件について、1日放送のテレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー』では、元同局社員でコメンテーターの玉川徹氏が「スイートルーム38万円? でも、ロケに使われたかは番組を見ていたら分かるじゃないですか」「なんだあの38万円って。(会社は)それくらいのチェックはしますよ、いくらなんでも。だから結局(フジテレビ側が)黙認していたということでいいと思いますね」と切り捨てた。

 ネット上でも「一般企業だったら絶対経費として通らない」「テレビ業界の異常性を感じる」「フジだけがおかしいのか、他も同じなのか」といった声が上がっているが、実際のところ、テレビ業界では不適切な経費申請が横行しているのだろうか。在京テレビ局の関係者はこう証言する。

「今回のような経費の使われ方、処理のされ方、はっきり言って全局でありますよ。目的は『気持ちよく仕事をしていただこう』というおもてなしであったり、『ウチはあなたをとても大事に扱っています』というアピールであったり。いくらでもあります。とくに売れっ子タレント、ドル箱番組に対しての気遣いはすごいです。

 時には『今回ちょっと(タレントの接待に)使い過ぎたかな』なんてプロデューサーが反省を口にしていることもありますが、大きな仕事であればやむを得ないという風潮があります。ただし、令和になってからは以前より厳しくはなっています。しかし、正直なところ清算を複数回に分けるなどの小細工をすればどうにでもなるでしょうから、いまだに不適切な経費の使われ方は横行しているのが実情です」

「会社ぐるみ」だったのか?

 こうした飲食代などが経費になったということは「トラブルは業務の延長線上」ということを証明する大きな要因になるが、同時に先述の玉川氏が指摘したように「フジテレビは不正な経費使用を黙認していたのでは」との疑いが浮かび上がる。そうなれば、トラブルは「会社ぐるみ」だったと見られても仕方ない部分がある。

 この「会社ぐるみ」疑惑について、前述のテレビ局関係者はこう指摘する。

「不適切な経費を黙認していたから、こういうことが起きたわけですよね。これまでのタレント接待の積み重ねの歴史があるため、局側もそれを突っぱねたくてもできなくなっていた。結果、会社ぐるみになってしまったわけです。バラエティ系はとくにですが、今回のような“人気タレントにべったり”の幹部は全局にいますから、決してフジが特殊なわけではなく、どこの局も大なり小なり同じようなことをやっていますよ」

 一連のフジテレビ問題の根幹といってもいい「38万円スイートルーム飲み会」の経費精算は世間を驚かせたが、テレビ業界においては「氷山の一角」でしかないようだ。

(文=佐藤勇馬)

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佐藤勇馬

1978年生まれ。新潟県出身。SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。著書に『ケータイ廃人』『新潟あるある』がある。

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最終更新:2025/04/05 09:00