中居問題で名前が上がったとんねるず・石橋貴明、活動休止→復帰後の地上波出演はどうなる?

4月3日に食道がんの治療のため芸能活動の休止を発表したとんねるずの石橋貴明だが、ここに来て芸能界を引退した元タレントの中居正広氏による元フジテレビ女性アナウンサーに対する性暴力に端を発した問題を巡って注目を集めている。
石橋貴明の所属事務所は今月9日、フジの問題を調査する第三者委員会からヒアリングの打診があったことを明かしたのだ。
事の発端は同日に「週刊文春」(文藝春秋)の電子版が報じた記事だった。
3月31日に公表された第三者委員会の調査報告書では「重要な類似事案」の一つとして、フジの女性社員が10年以上前に男性社員から呼び出されて「有力な番組出演者」との会食に参加したが、途中で2人きりにさせられたうえ、別の店に移動後この有力な番組出演者は下半身を露出し、危険を感じた女性社員はその場から立ち去ったといった事案が記載されていた。
記事ではこの「有力な番組出演者」が石橋であったと報道。
元々、中居氏に元フジテレビの女性アナウンサーを紹介したフジ社員A氏と石橋は2014年3月に終了した同局の『笑っていいとも!』で接点があり、このA氏が石橋に女性社員をアテンドしていたと見られている。
これを受け、石橋の所属事務所はセクハラの有無は「わからない」とし、第三者委員会の調査に関しては「病気療養の準備のため対応できなかった」と説明しているが……テレビ局関係者は語る。
「とんねるずといえば、フジの港浩一前社長が“育ての親”とも言われており、渦中のA氏は港前社長の子飼いとして知られている。そうしたことからも、石橋とA氏との間に接点があり、食事に行く流れになったとしても不思議ではないでしょう」
委員会の報告書には引退した中居氏のほか、同じく「有力な番組出演者」とされるタレントのU氏が参加した“スイートルームの会”についての記載もあり、U氏の正体も取り沙汰されているが、さらにここに来て石橋の名前まで浮上したことで、再び世間をざわつかせている。
芸能ジャーナリストの竹下光氏はこう話す。
「石橋さんといえば若い頃はヤンチャなイメージもありましたが、年齢を重ねたこともあってか近年は性格もだいぶ丸くなっている印象ですし、テレビの露出こそ減っていますが自身のYouTubeチャンネルの企画などの影響もあって好感度はアップしていましたからね。それだけに、10年以上前の過去の出来事とはいえ、第三者委員会の調査報告書にある『重要な類似事案』の当事者であることが確定した場合、タレントイメージの悪化は避けられないでしょう」
今後、食道がんの治療を終えて芸能活動を再開したとしても厳しい逆風が待ち受けていそうだが、スポーツ紙の放送担当記者も同意する。
「石橋さんはここ数年、年に1、2回のペースでフジのバラエティー特番『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』に出演していますが、同番組は今回の問題を想起させるフジと石橋さんの“タッグ”ということで、今後は番組の企画自体が立ち消えになり、二度と放送されることはないかもしれません。また、他のテレビ局についてもコンプライアンスや視聴者の目を意識して、石橋さんの番組起用にはかなり慎重になりそうです。テレビ朝日で毎年正月シーズンに放送されている恒例のスポーツバラエティー番組『とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』にも影響は出そうですね」
中居氏とフジの問題は今後もまだまだ芸能界に大きな波紋を広げそうである。
(取材・文=サイゾーオンライン編集部)