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平手友梨奈“投げ銭ライブ”開催の思惑…松本人志「日本武道館大赤字ライブ」の“二の舞いにはならない”戦略

平手友梨奈投げ銭ライブ開催の思惑…松本人志「日本武道館大赤字ライブ」の二の舞いにはならない戦略の画像1
平手友梨奈と松本人志(写真:サイゾー)

 平手友梨奈のソロとして初のワンマンライブ『平手友梨奈 1st LIVE “零”』が、8月21日にZepp DiverCityにて行われる。前売りチケットの価格は0円(ドリンク代別)。終演後に“投げ銭”が行われるという斬新なシステムが話題だ。

平手「投げ銭ライブ」で思い出す松本人志の“伝説ライブ”

 無料ライブを開催するアーティストは少なくないが、投げ銭ライブはかなり珍しい。古い話だが、1995年にはダウンタウンの松本人志が日本武道館にて『松風’95』というライブを開催したことがある。松本が「写真で一言」をやり続ける内容で、観客は終演後に自身の判断でチケット料金を支払う形式をとった。ただし1円も払わずタダで鑑賞して帰った観客もいたため、大きな赤字になったことで有名だ。

 当然平手の初ソロライブも大赤字になる懸念はあるが、エンタメウォッチャーの大塚ナギサ氏は「案外赤字にはならないのでは」と見る。なぜか。

「平手さんのライブは所属事務所・クラウドナインの公式アプリのプレミアム会員向けに先行予約の受付が始まっています。プレミアム会員は月額1000円の有料コンテンツで、つまり“熱心なファン”が平手さんのライブに足を運ぶことになる。

 Zepp DiverCityのキャパシティーはフルで2000人くらい。このくらいのキャパなら、余裕で熱心なファンのみで埋まるでしょう。裏を返せば、そこまで興味がないけど“タダだから行ってみよう”という観客は、かなり少ないということです。『松風’95』は日本武道館と1万人規模ですし、松本さんのほうが圧倒的にファンの裾野が広い。 “チケット代が0円だから来た”という観客も相当数いたはずで、だから結果的に赤字になってしまったと。平手さんのライブの場合、コアなファンばかりなので、そもそもそれなりのお金を支払うつもりで行く人がほとんどでしょう。普通に販売するよりも多くの金額が集まる可能性すらあると思います」

 2015年に欅坂46の初期メンバーとなり、2016年の1stシングル「サイレントマジョリティー」ではセンターを務めた平手。その後俳優としても積極的に活動したが、2020年1月にグループを脱退。2022年12月には韓国の芸能事務所HYBEの日本支社であるHYBE JAPAN傘下のNAECOに移籍した。BTSらが所属するHYBE傘下の事務所に移ったことで、グローバルな音楽活動を期待されていたが、CMや俳優としての仕事はあったものの、音楽活動は必ずしも活発ではなかった。

 2024年8月にNAECOとの専属契約が終了し、Adoなどが所属するクラウドナインの所属となると、同年10月に「bleeding love」、同年12月に「ALL I WANT」、2025年3月に「イニミニマイニモ」と3曲の配信シングルをリリースし、一気に音楽活動を活発化。さらに4月29日に行われた『JAPAN JAM 2025』には、ソロアーティストとして初のフェス出演を果たした。

 平手ほどの知名度や話題性があれば、初のソロワンマンライブをアリーナクラスで開催するという選択肢もあったはずだが……。

「ソロになってからの平手さんは、必ずしも音楽活動が順調というわけではなく、アリーナクラスでソロライブを行うほどの持ち曲もないし、誰もが知っているようなヒット曲もない。そういったなかでアリーナクラスのライブを開くのはある意味“博打”です。2000人規模のキャパで投げ銭ライブをやるというのは、それなりに話題性もあるし、損もしない。ビジネス的にも賢明な判断と言えるでしょう」(同)

 一時期は遅刻やドラマ撮影のドタキャンなどの問題行動が取り沙汰されたこともあった平手。今度こそ、ソロアーティストとして数々のヒット曲を生み出すことを期待したい。

平手友梨奈「本領は演技」

(取材・文=サイゾーオンライン編集部)

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最終更新:2025/05/10 18:00