趣里、RYOKIとの「結婚」報道にファン動揺…積み重ねてきたキャリアへの影響は

女優の趣里が、人気ボーイズグループ「BE:FIRST」のRYOKIこと三山凌輝と近く結婚する予定だと報じられた。これだけならおめでたい話題のはずだが、ネット上では趣里ファンを中心に「考え直したほうがいい」との声が続出している。それというのも、RYOKIは人気YouTuberのRちゃんに総額1億円以上を貢がせながら婚約破棄したとして、4月下旬に「週刊文春」(文藝春秋)に「1億円“結婚詐欺”」疑惑を報じられていたからだ。
男女のことなので外野からはうかがい知れない部分があるだろうが、ここまで反対の声が大きいと仕事にも悪影響が出かねない。趣里はNHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の主演を務めたことで女優としての評価が高まっていただけに、彼女のキャリアに傷がつくのではと危惧する声があるようだ。実際、RYOKIとゴールインとなった場合、仕事への影響はあるのかどうか。業界事情に詳しい芸能記者が分析する。
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RYOKIとの結婚報道で趣里ファン動揺
趣里とRYOKIが結婚予定であることは複数のメディアが報じており、当初はゴールデンウィーク明けにも公式に発表されると見られていたが、7月に延期になったという。その理由の一つと目されているのが、「週刊文春」が報じたRYOKIの“結婚詐欺”疑惑だ。
RYOKIは2022年にアパレル会社社長でYouTuberのRちゃんと極秘婚約し、高級時計や外車のプレゼント、同棲していた間の家賃など、総額1億円以上を貢いでもらっていたというが、RYOKIの浮気などが原因で破局したという。RYOKIは過去の交際を認めたうえで「法令に違反していることはない」として結婚詐欺疑惑を否定し、Rちゃんから要望があればプレゼントを返還するとしたが、ネット上では現在も批判の声が止まない状況だ。
そんななか、趣里がRYOKIと結婚間近だと複数のメディアが報道。SNSなどでは「この状況で結婚って不安しかない」「趣里ちゃん考え直したほうがいいよ」「趣里ちゃんは実家が太いからいろいろ考えてしまう」などと趣里を心配するコメントが多く寄せられている。
大きな挫折から這い上がってきた「実力派」
趣里といえば、俳優の水谷豊と元キャンディーズの伊藤蘭の愛娘。当初はどうしても「親の七光り」のイメージで見られたが、地道な努力によって徐々に実力を認められるようになり、2023年度後期の朝ドラ『ブギウギ』のヒロイン役で本格ブレイクを果たした。
実は苦労人だという趣里のこれまでの歩みについて、業界事情に詳しい芸能記者はこう解説する。
「4歳からクラシックバレエを習い始め、バレリーナを目指していた趣里は、高校生になるタイミングでイギリスのバレエ学校へ留学するが、アキレス腱断裂、足首の剥離骨折とケガが重なり、治療のために帰国を余儀なくされた。以前のように踊るのは困難となり、バレリーナの道を断念。夢を打ち砕かれて失意の日々を送る娘を、母親の伊藤蘭は観劇に連れ出し、趣里は演劇の魅力に本格的に触れることになる。そして明治学院大学文学部芸術学科在学中、バレエの経験が活かせるかもしれないと演技学校に参加したのをきっかけに女優の道へ歩み出した。
小さいころからレッスンに明け暮れたバレエ一色の生活から一転して挫折を味わった彼女にとって、新しく見つけた『女優になる』という目標は、二世タレントという色眼鏡で見られる重圧を吹き飛ばすぐらい大きなもので、芝居へと傾倒していった。2011年にオーディションに合格し、TBS系『3年B組金八先生ファイナル〜「最後の贈る言葉」4時間SP』で女優デビュー。大学卒業が近づいた4年生のときに退路を断つように学校を中退した。演技を始めた年齢は遅めだが、その後はバレエで鍛えた表現力と身体性を活かし、ハイペースでドラマ、映画、舞台に出演して経験を重ねていった」
芝居に打ち込んだ趣里は大きな転機を経て、ブレイクへと駆け上っていく。前出の記者は続ける。
「転機となったのは2018年公開の主演映画『生きてるだけで、愛。』。躁鬱病と過眠症で引きこもり生活を送り、仕事も家事もロクにできず、同棲する男性ともギクシャクした関係になっている主人公をエキセントリックに演じた。服を脱ぎながら商店街を疾走し、ついには屋外で全裸になってしまうという体当たりの演技も相まって、本作で第42回日本アカデミー賞の新人俳優賞などを受賞。また、2023年公開の主演映画『ほかげ』では、終戦直後の闇市を舞台に、かろうじて焼け残った居酒屋で体を売りながらも、家族を失った子どもとの交流を通して希望を見出していく女性を泥臭く演じ、女優魂を感じさせた。
特異な役柄でも憑依したようにリアリティを生み出す演技力は、スタッフや俳優仲間からの信頼が厚く、熱心な映画ファンや舞台ファンからも高い評価を得て、趣里は実力派女優としての地位を築き上げていった。女優としての評価を決定づけた『ブギウギ』では、天真爛漫な主人公をパワフルな演技と圧倒的なパフォーマンス力で表現し、万人受けする芝居で新境地を切り開き、人気と実力を兼ね備えた存在になったうえでブレイクを果たした」
識者は「人気や評価は揺らがない」と分析
単なる二世タレントの枠に収まらない才能を持つ趣里。これから女優として大きく羽ばたいていくタイミングであるだけに、この結婚が不安の種になるのではと危惧する声がある。前出の記者はその影響について、このような見方を示す。
「両親ともに有名タレントという芸能界のサラブレッドであり、34歳にして実力派女優としての評価を確立しているため、傍目から見ると恵まれているようにも思える。しかし、彼女は10代で大きな挫折を経験し、そこから這い上がってきた苦難の経緯があり、女優の道に進んでからも親の威光に頼ることなく、実力で役を勝ち取ってきた。トーク番組などで見せる素顔からは実直な性格が伝わってきて、それが幅広い世代から支持を集める要因にもなっている。
だからこそ、RYOKIとの交際を不安視する声が多く聞かれるのだろうが、それもファンから愛されている証拠。さまざまな経験を積み重ねてきた趣里は、プライベートで何があっても仕事に影響させない強さがあるはず。所属事務所のトップコートは多くの売れっ子俳優を抱えていて、タレントに寄り添ったマネジメントが業界内でも評判。まだ結婚問題は分からないことも多いが、よっぽどのことがない限り、人気や仕事に与える影響は小さいだろう」
確かな実力があるため、プライベートで多少のことがあっても女優としての評価や人気は揺らがないということなのだろうが、ファンが心配する気持ちもわかる。結婚するのであれば、さまざまなことをクリアにしたうえでゴールインしてほしいが……。
(文=佐藤勇馬)