フジテレビの次はTBS? 江頭2:50の暴走と永野芽郁ドラマ『キャスター』ほかトラブル続出に…

「反論」を公開したことで、芸能界を引退した中居正広氏によるフジテレビ元女性社員への性暴力騒動が世間に波紋を広げる中、テレビ業界全体に対しても視聴者からの不信感が高まっているが、ここに来てTBSにも暗雲が立ち込めている。
TBSといえば、3月29日に放送された『オールスター感謝祭’25春』でお笑いタレント・江頭2:50による“暴走”で女優・永野芽郁が涙ぐむシーンが話題となった。
その後、周知の通り永野は俳優・田中圭との不倫疑惑や現在同局で放送中の連続ドラマ『キャスター』で共演中のキム・ムジュンとの二股交際疑惑を「週刊文春」(文藝春秋)で報じられて注目を集めている。
スポーツ紙の芸能担当記者は語る。
「これまでノースキャンダルで知られ、クリーンなイメージで人気を集めていた永野さんに関する疑惑は世間の物議を醸していますが、TBSの対応にも一部の視聴者から疑問の声があがっています。TBSは『オールスター感謝祭』の騒動では番組サイドが謝罪し、配信サービス『TVer』での番組配信では当該シーンをカットするなど迅速に対処をしたにもかかわらず、永野さんの『キャスター』出演については、まだ疑惑の域を超えていない故、今のところはご出演等に変更はございません』としています。そもそも、『オールスター感謝祭』での江頭さんの“暴走”に関しては、番組出演が決まった時点で視聴者もある程度は想定していたことですし、TBSによる過剰な対応がかえって火に油を注いだ観もある。それもあって、今回の永野さんのスキャンダルとのリアクションの温度差に違和感をおぼえる視聴者も多いのでしょう」
そんな同局だが、ここに来てさらなる火種も抱えつつあるようだ。番組制作会社のスタッフは明かす。
「TBSは、フジの問題を受けて1月半ばから芸能関係者と社員の関係の実態把握のため、アナウンサーを含む社員、役員、退職者ら計102人を対象として会食などの実態についてヒアリングやアンケートを実施するなど社内調査を行っていました。2月21日には調査結果を発表し、社員が参加した芸能事務所主催の会食などで不適切な言動は確認されず、社員側が不適切な目的で会食などを設定した事実もないとしていましたが、4月25日になって『当社の対応が不十分であった事案の概要』とし、新たに過去にあった同局のアナウンサーがセクハラ被害に遭ったという4件の事案を公表したんです」
今回、同局が報告したのは、以下の4つの事案。
「約25年前、当社のアナウンサーが番組出演者から収録の際に舞台袖で身体接触の被害を受けた。当該アナウンサーは直接やめてくださいと伝え、その場にいたスタッフが注意したが、出演者の態度はその後も変わらなかった」
「約20年前、当社のアナウンサーが番組出演者に食事に誘われ、交際を迫られた。当該アナウンサーは上長らに被害を訴え、対処を求めた。責任者が当該出演者を口頭で注意したが、降板等の措置は取らず、番組出演は続いたため、被害を受けたアナウンサーは当社の対応に不満を持った」
「約15年前、当社の複数のアナウンサーが番組出演者からスタジオで身体接触の被害を受けたが、適切な対応がとられなかった」
「約15年前、番組の懇親会で当社のアナウンサーが番組出演者からキスを求められ、困っていたにもかかわらず、その場にいたプロデューサーら番組関係者はこれを止めなかった」
同局は、こういった不適切な対応の背景について「当時、ハラスメントに対する当社の認識が不足しており、研修や相談の体制なども不十分だったことにあります。被害を証言した一人は『昔だから仕方ないという考えはやめていただきたい。心の傷となって、話すまでにかなり時間がかかりました』と話しています」と明かし、「こうした声を重く受け止め、当社が社員を守れなかった事実を深く反省し、被害を受けた方々にあらためてお詫び申し上げます」としている。
この報告を受けて、インターネットやSNS上ではセクハラの当事者として過去に同局の番組に出演していた人気司会者やお笑いタレントの名前なども取り沙汰されている。
「同時期に発生した③と④の事案に関わっていると噂されているXさんに関しては実際に12年ほど前、番組放送中に共演していた女子アナへのセクハラ疑惑が浮上して物議を醸したこともありますからね。 “加害者”と断定はできませんが、疑惑の目が向けられたとしても仕方のないところです」(番組制作会社のスタッフ)
そうした中、そもそも今回同局が行った内部調査自体に首をかしげる向きも業界内には多いようだ。
芸能ジャーナリストの竹下光氏もこう指摘する。
「今回の社内調査ではアナウンサーを含む社員、役員、退職者らが対象となっていますが、番組作りの現場で動いているスタッフの大半はいわゆる正社員ではないですからね。子会社や番組制作会社の社員や契約社員、外部スタッフまで調査の範囲を広げないと実態解明には結びつかないのではないでしょうか。実際、知り合いの芸能事務所の幹部に聞くと、これまで所属タレントが世話になっている番組サイドとの飲み会や食事会を開いても参加するスタッフの大半は番組制作に携わる社員以外の人間という話ですし」
実際、ネットやSNS上では「さすがに発覚した事案が4件というのは少なすぎないか?」や「怪しいな。まだまだありそう」などといった意見が多数見受けられるが果たして……。
(取材・文=サイゾーオンライン編集部)