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永野芽郁、“好感度”ダダ下がり…ベッキー、矢口真里ら、広告とタレントイメージの関係を元大手広告代理店社員が解説

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永野芽郁(写真:Getty Imagesより)

 世間を騒がせている女優・永野芽郁(25)のスキャンダル。4月24日発売の『週刊文春』(文藝春秋)で俳優・田中圭(40)との不倫および韓国俳優との2股疑惑が報じられたことに端を発し、5月7日配信の『週刊文春 電子版』では永野と田中が交わした熱烈なLINEの内容および“口裏合わせ”が掲載された。当事者の所属事務所はすべて“特別な関係”を否認しているが、世間の反応を見る限り、あまり信じられてはいないようだ。というのも「CM削除ドミノ」が止まらず、9社全てのHPやサイトに展開していた広告動画、画像が削除されている状況だ。

 

不倫完全否定で“文春怒らせた”

 田中がこれまでにも浮き名を流してきた一方で、永野は視聴者に“清純派”イメージを色濃く植え付けてきた。双方交際を否定してはいるものの、文春には2人が手をつなぐ写真や密着2ショットも掲載されたため、SNSには“否定するのは無理がある”という声が続出。さらには田中よりも永野のほうが、そのイメージとのギャップ故か、叩かれる事態に発展してしまっている。事実、文春砲が放たれた当日、Xのトレンドに〈永野芽郁〉の名はあっても田中の名は見られなかった。

「永野さんは今こそ大事な時期だったのに……」と嘆くのは、ある芸能事務所関係者だ。

「NHK連続テレビ小説『半分、青い。』(2018)の主演で注目された永野さんは、ここ数年は『からかい上手の高木さん』(2024)、『はたらく細胞』(2024)など立て続けに映画の主演を射止め、2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』にも出演が決まっていた。国民的女優としての階段を着実に上っているフェーズで、SNSの総フォロワー数も700万人超(2025年5月8日時点)と広く影響力を強めていた真っ最中。CMにも引っ張りだこで、SK-IIのグローバルアンバサダーなどブランドの“顔”にも起用され、幅広い層から支持を得ることを証明しているところでした」

「人気タレント」ランクイン、事務所の思惑と世間の「ズレ」

 永野は、ビデオリサーチが年2回実施している『タレントイメージ調査』2025年1月度の“女性タレント人気度”部門で8位にランクインし、初のトップ10入りを果たしたばかり。同調査は、テレビで活躍するタレント・有名人 1000 人以上の知名度・人気度・イメージ評価データを体系的に収集したもので、永野の露出度と好感度がまさに右肩上がりとなっていたことがうかがえる。

 しかし今回のスキャンダルとその対応をめぐり、ネット上には〈友達ではあり得ない距離感なのに絶対認めないし永野芽郁のイメージ悪くなる一方〉〈CMを見るたびに不倫報道がよぎる〉などといった声が目立つ。スポンサー企業のなかには、広告から永野の姿を取り下げる動きも出てくるなど、今回のスキャンダルが永野の好感度に与えた影響は大きい。

 元大手広告代理店社員でネットニュース編集者の中川淳一郎氏は、「CMとタレントの好感度は相関関係」だとする。

「広告代理店がCM・広告起用を行う場合、基本的にその商品やサービスのターゲットに合ったタレントを複数名クライアントに提案します。その際の資料として、“好感度ランキング◯位”というデータはアピール材料としてかなり有効。仮にクライアント側があまり知らないタレントだったとしても、人気の目安となる重要な説得力をもつためです」(中川氏、以下「」内同)

 とはいえ、スキャンダルによってタレントイメージが下落することは当然起こりうる。広告代理店側はそのリスクをどう考えているのか。

「CMへのタレント起用は、あくまでも“その時点での価値”を基に行われます。そのため、起用後に不祥事がないと言い切れないのは確かです。ただ、名前が売れているタレントであればあるほど『変なことをしたら大きな損失になるのはタレントもわかっているだろうから、行動には気をつけるハズ』という暗黙の了解があるもの。永野さんについてもまさに “今が大事”という時期だったからこそ、安心していた関係者は多かったでしょう」

 SNS上には事務所がスキャンダルを認めない理由として、CM出演の違約金を払いたくないためではないか、という憶測も少なくない。それほどまでにCMというのは“おいしい”仕事で、だからこそ不祥事は避けなければいけないというわけだ。

不祥事タレント、3年後の“復活”CMにも抗議が殺到 放送中止になった例も

 気になるのは永野の今後だが、中川氏は「少なくともCMとしては復活が難しいタレントの典型」だと見る。

「CMは結局のところ“イメージ”商売。いくら事務所側が報道を否定しても、一度出た疑惑の印象はなかなか消えません。そして、好感度がものをいうCMという世界で、もともと “清純派”や“明るいキャラ”なんて言われ方をしていた人ほどダメージは大きく、近年だとベッキーさんや矢口真里さんがよい例です。

 明るく元気なキャラクターが人気だった矢口さんですが、2013年の不倫報道で露出は激減。2016年にようやく日清カップヌードルのCMに起用されましたが、抗議が殺到して10日足らずで放送中止に追い込まれました。まさに“イメージのギャップ”が復活を拒んだ例と言えます」

 ただしXには〈元清純女優永野芽郁氏は、そのイメージが壊れたここから幅のある本格女優へと変貌して欲しい〉という声があるように、女優としてなら再起の道はゼロではない。

「イメージ先行型ではないドラマや映画であれば、可能性はあります。特にスポンサーの影響を受けない配信系の作品にはピエール瀧さんなど、不祥事を起こした俳優が活躍する例も増えています」

 自身がパーソナリティを務めるラジオ『永野芽郁のオールナイトニッポンX』(ニッポン放送)4月28日放送回では、騒動に対して〈ごめんなさい〉と詫び、〈これから皆さんの信頼を取り戻せるように頑張ります〉とコメントしていた永野。芸能人はイメージ商売でもあるということを、痛感している頃だろうか。

永野芽郁の空いた枠

(取材・文=サイゾーオンライン編集部)

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最終更新:2025/05/19 12:00