「なぜ今?」上戸彩が写真集を出す理由…節目の25周年に見せた決意

女優デビュー25周年を迎えた上戸彩が、7月10日に約15年ぶりとなる写真集『Midday Reverie』(宝島社)をリリースすると発表し、驚きの声が広がった。上戸は現在39歳の3児の母であり、子育てしながらもCMなどで活躍しているため、写真集をリリースするイメージと結び付きにくいからだ。その一方、同じ39歳で2児のママである元モーニング娘。の後藤真希の写真集が大ヒットしたことは記憶に新しく、期待の声も湧き起こっている。
上戸の約15年ぶりの写真集は、台湾をロケ地に、忙しい日々から少し距離を置き、ひとり旅に出たような感覚で撮影。上戸が「以前から作品の雰囲気が好きで見ていた」という川島小鳥氏がカメラマンを担当し、幻想的な台湾の夜市を楽しむ姿やビーチでのピュアな表情、自然の中でたたずむカット、透明感あふれる寝起き姿などが収録されるという。また、これまでの活動を振り返るロングインタビューも掲載される予定だ。
上戸は約15年ぶりの写真集について、「撮影前は『どのような方がこの写真集を見てくださるんだろう。皆さんはどのような私であれば見たいと思ってくれるのだろう。まっさらな自分ってなんだろう』と色々と考えていましたが、撮影が始まり、まっさらな自分というよりも “このチームだからこそ出てくる自分” を感じることができて、とても楽しかったです」とコメント。
本人も今になって写真集を出す意味や需要を考えていたようだが、「スタッフの皆さんと色々なアイデアを出しながら、頭も体もフル回転で、普通ではなかなかできないような撮影をさせてもらえて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今回の写真集、ぜひ多くの方に見ていただけたらと思います」と作品に満足した様子を語っている。
仕事が順調なのに「今ごろ写真集」の意図は
上戸といえば、1997年の「第7回全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞して芸能界入り。2001年にTBS系ドラマ『3年B組金八先生』第6シリーズで性同一性障害の生徒を演じたことでブレイクし、現在に至るまでトップ女優として活躍している。プライベートでは、2012年にEXILEのHIROと結婚し、2015年に長女、2019年に長男、2023年に次男と、3人の子どもをもうけた。
子育てで女優業をセーブしている状況だが、CMで見ない日はないほど広告キャラクターとして引っ張りだこになっているため、露出が減っている印象はまったくない。
仕事が順調なのであれば「なぜ今さら写真集なのか」という疑問が浮かんでくる。約15年ぶりの写真集をリリースする意図について、業界事情に詳しい芸能記者はこう分析する。
「1人目の子どもを出産した2015年以来、上戸は子育てを優先して女優の仕事をセーブ。ドラマや映画の出演は年に1、2本程度で、連続ドラマにいたっては、2020年版の『半沢直樹』(TBS系)と2022年の『となりのチカラ』(テレビ朝日系)の2本しか出ていない。それでも存在感は失っておらず、CM出演数は女優の中でもトップクラスで、司会を務めるお笑い賞レース『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)では毎年、3児の母親とは思えないとSNSで話題になっている。節目のデビュー25周年だが、女優業に時間を割くのは難しい。改めてトップ女優であることを知らしめるのに、写真集は格好の場となるだろう」
女優業をセーブしている現在、25周年の節目にCM以外で存在感を示すための一手として写真集が選ばれた可能性があるようだ。
後藤真希の大胆写真集が大ヒット…上戸彩の気になる露出度
元モーニング娘。の後藤真希がかなり攻めた内容の写真集をヒットさせたこともあり、売上のことを考えると「露出の多い内容になるのでは」と推測する声もある。そうなった場合、上戸の女優としてのイメージが変わってしまう恐れがありそうだが、前出の記者はこう予測する。
「グラビアに関しては、過去に7冊のソロ写真集を出しているが、清純派女優らしく一貫して露出は少ない。15年前に“ラスト写真集”として出版した『North East West』(ホーム社)も水着写真がなく大人しい内容だったが、洋服越しからも分かるグラマラスな体型はファンの間で評価が高かった。15年ぶりの写真集となる『Midday Reverie』も、後藤の写真集ほどの攻めた露出度になることはないと思われる。
だが、公開された先行カットは胸の谷間や背中の見えるドレスを着るなど十分に色っぽく、すでに発売前から大きな反響を呼んでいる。撮影を担当したカメラマンの川島小鳥氏は有村架純、成海璃子、西野七瀬などの写真集を手がけ、若い世代からも支持を集めており、被写体がトップ女優の上戸となれば、露出が控えめでもヒットする可能性は高い」
後藤に続いて上戸の写真集も大ヒットとなれば、アラフォー以上の既婚・子持ちの女性タレントの写真集ブームが起きることもあり得そうだが、前出の記者はこう指摘する。
「30代のグラビアアイドルが珍しくなくなり、写真集の購買層も平均年齢が高くなっているため、40代以降の読者層にアピールできる被写体なら需要はあるだろう。しかし上戸彩や後藤真希のように子どもがいても若さをキープし、なおかつセクシーさと透明感を兼ね備えているような逸材はそう多くない。見た目の条件はクリアしていても、人気が低迷していたり、スキャンダルなどで評価を落としていたりする状態で攻めた写真集を出したところで、堕ちたイメージが付きまとってしまうだけ。やはり、アラフォーのママタレントの中でも上戸や後藤は別格クラスだと考えたほうがいいだろう」
(文=佐藤勇馬)