『水ダウ』寿司合戦、くるま地上波復帰、『アメト』3→2芸人……【週末お笑い雑話】

今週あったお笑い界隈の話題をピックアップ! ライター・新越谷ノリヲと担当編集Sが勝手にしゃべります。お聞き流しのほどを~。
『水ダウ』寿司合戦
編集S 『水曜日のダウンタウン』の寿司合戦、すごかったですね。
新越谷 盛り上がりましたね。何しろゲームとしての完成度がすごい。
編集S ホントに誰がやってもおもしろくなりそうですよね。
新越谷 けっこう昔から『水ダウ』って、大食い企画をどうおもしろくするか考え続けてるんですよね。ボウリングとかマラソンと組み合わせたり、テレビに映ったものを24時間食べ続けるとか、大食いのフォーマットをいじって企画を作ることをずっとやってきたけど、すごくシンプルな形で完成したと思います。
編集S いろいろありましたね、そういえば。つい最近でも「何度も来店するほうがおっかない」というのも。
新越谷 結局、大食い対決という企画の弱さって一発逆転がないことだったんですよね。ある程度終盤になると結果が見えてしまう。今回の寿司合戦は本当に最後の一瞬まで逆転のチャンスがあるし、皿が落とされるときの画面の強さ、爽快感、絶望感がすごい。こないだの電気イス取りゲームもそうですけど、おもしろいゲームのルール作れるって才能ですからね。こういうの憧れちゃうし、やっぱテレビおもしろいなってなりますよね。
編集S いろいろあってもパワーダウンしてない感じしますよね、『水ダウ』。
新越谷 なんか最近、むしろ出力が上がってる感まである気がする。おそらくどっかのタイミングで「ダウンタウン」という冠は外れることになるんでしょうけど、このチームの番組はずっと見てたいですね。
くるま地上波復帰
編集S 木曜『ラヴィット!』でくるま地上波復帰。
新越谷 過剰にイジるわけでもなく、いい感じに収まってましたね。さすがの川島の安定感。
編集S 復帰は『ニーチェ』かなと思ってましたけど、『ラヴィット!』になりましたね。
新越谷 生放送と収録の違いもあるでしょうし、『ニーチェ』にもすんなり戻れそうでよかった。それにしても『ラヴィット!』ってスタート当初はズタボロに言われてたけど、完全に朝の番組として定着した感じしますよね。朝からバラエティを見るという新しい価値観をもたらしてる。
編集S 価値観、そこまで言っちゃう。
新越谷 ちゃんと役割を得た番組な感じがするんですよね。川島がいつかのラヴィットロックで「とりあえず『ラヴィット!』が放送されていれば大丈夫、という番組にしたい」というようなことを言ってたけど、ホントに平和の象徴みたいになりつつある。くるまの復帰も、終わってみればやっぱ『ラヴィット!』じゃなきゃ難しいなという感じがしますもん。今週の「成仏-1GP」みたいな攻めた企画もあるし、リボとか変な芸人呼んだりするのに、こんだけ統率が取れてる感じがするのはやっぱり川島の力量なんでしょうね。
編集S ここまでの芸人になると思いました?
新越谷 全然思わなかった。だから、今ただ普通におもしろいだけの芸人の中にも、川島みたいに大化けする人がいるのかもしれないと考えたらワクワクしますよね。
『アメト』3→2芸人
編集S 『アメトーーク!』は「トリオからコンビになった芸人」。こういうの好きですよね。
新越谷 大好き。超おもしろかった。マミィの林田がソーセージからアキナになって成功したのを見てたと言って、そのアキナはモンスターエンジンを見てたという話がぐっときましたね。アキナもモンエンもマミィも、コンビになってすぐ決勝行ってるし。
編集S パンサーの「尾形いつでも切る」ネタも。
新越谷 ホントに深刻な時期はあったみたいですね。ずいぶん前の『内さま』でパンサーゲストで、菅と向井が交互に「尾形さん切りたい」と思う時期が来る、それが重なった瞬間パンサーは終わると言ってた回がありました。
編集S あと、おたけが「トリオって変」って言い出すくだりも。
新越谷 確かに、コントだと東京03が大成功してるからそういうイメージないけど、漫才は『M-1』ファイナリストいないですからね、トリオ。準決勝でもそんなにいないんじゃないかな。
編集S 2015以降でいうと、19年の四千頭身……だけだ。
新越谷 おお、そう考えたら四千頭身ってやっぱ優秀なんですね。
(文=新越谷ノリヲ)