永野芽郁、大河ドラマ降板で代役に白石聖が決定で囁かれる“密約説の真相”

女優・永野芽郁が俳優の田中圭との不倫疑惑を「週刊文春」(文藝春秋)に報じられたことに端を発した騒動により、出演予定だった来年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』を降板したが、NHKは5月22日、代役に白石聖が決定したことを正式に発表した。
大河ドラマとしては通算65作目となる同作は、戦国時代のど真ん中で強い絆で天下統一という偉業を成し遂げた豊臣兄弟による奇跡の物語。
主人公の秀長を仲野太賀、秀長の兄の秀吉を池松壮亮が演じるが、永野の代役として白石が演じるのは秀長の幼なじみで“初恋のひと”である直(なお)だ。
スポーツ紙の芸能担当記者は語る。
「2016年にデビューして女優としてキャリアを重ねてきた白石ですが、昨年はドラマ『新空港占拠』(日本テレビ)など4クール中、3クールの連続ドラマに出演し、近年は頭角を現しています。もっとも、今作には吉岡里帆、浜辺美波ら主演クラスの女優陣が出演することがすでに発表されている中、大河ドラマで仲野、池松に次ぐ3番手の役ということで代役とはいえ大抜擢と言えるでしょう」
白石にとっては、女優としてさらなる飛躍をするうえで今作はまさに千載一遇のチャンスとなりそうだが、代役をキッカケにブレークを遂げた芸能人は少なくない。
芸能ジャーナリストの竹下光氏はこう話す。
「最近では20年に放送された大河ドラマ『麒麟がくる』で沢尻エリカさんの代役として帰蝶役を演じた川口春奈さんが広く知られています。他にも、人気ドラマ『東京ラブストーリー』で緒方直人さんの代打で主役を務めてブレークを果たした織田裕二さん、当初は石原さとみさんが出演する予定だったドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』でヒロインを演じ、グラドルから人気女優へと華麗な転身を遂げた綾瀬はるかさんなんかも有名です。13年に上演された舞台『おのれナポレオン』では心筋梗塞による入院のため降板を余儀なくされた天海祐希さんに代わり舞台に立った宮沢りえさんが女優としての評価を上げました」
女優人生の大きな岐路に立たされることになりそうな白石だが、元々はデビュー以来、故・西城秀樹さん、浅田美代子、岩崎宏美、河合奈保子、石川秀美、芳本美代子、西村知美らを売り出した老舗の芸能事務所・芸映プロダクションに所属していた。
だが、今年5月11日に有村架純や戸田恵梨香、吉岡、田中みな実らを抱えて今や芸能界に“女優王国”を築いているフラームへの移籍を発表したばかりだ。
テレビ局関係者はこう明かす。
「そもそもフラームは芸映系の事務所で、マネージャーをしていた井上義久氏が広末涼子を連れて独立し、1998年に設立しました。以前から井上氏は現場で目にした白石の演技力に注目していたようです。その一方、近年の芸映は『NHK紅白歌合戦』出場経験のある演歌歌手の市川由紀乃が所属、きゃりーぱみゅぱみゅらと業務提携するなど音楽業界では相変わらず存在感を放っていますが、目立った女優といえば白石くらいでしたからね。そうした中での今回の白石の電撃移籍に関しては『円満移籍というわけではなく、フラームサイドが“外堀”を固めたうえで引き抜いたのではないか』といった噂も業界内ではまことしやかに囁かれています」
その“外堀”と言われているのがフラームとNHKとの間の密約説という。
永野が大河の降板を申し出てNHKが了承したことが発表されたのは5月19日のこと。
その翌日の同月20日にはすでに一部のスポーツ紙が永野の代役に白石が内定していることを報じ、同月22日にNHKが代役を正式に発表したが……。
「永野と田中の不倫疑惑が『文春』に報じられたのは4月中旬でしたが、その後の早い段階で永野の所属事務所が『豊臣兄弟!』の降板を申し入れ、NHKによる代役探しが始まったと言われています。さすがに、騒動を起こした永野と同事務所だと角が立つので、他の芸能事務所の女優を中心に行われたようですが。そんな中、以前からNHKに太いパイプがあると言われており、水面下で白石の移籍話を進めていたフラームサイドがNHKに『白石ではどうか?』と猛プッシュ。そのうえで、白石には『もう大河のキャスティングが決まっている』と話し、移籍を決断させたと業界内ではもっぱらです」(同テレビ局関係者)
もっとも、仮に強引な引き抜きだとしたら事務所移籍の発表と大河ドラマ出演決定のタイミングが絶妙過ぎるきらいもあり、そもそも芸映サイドが黙って見過ごすとは思えないが……別の芸能事務所のマネージャーも首をひねる。
「さすがに今の御時世にそこまであからさまな引き抜きはしないと思いますよ。白石さんに関しては広末さんと20年にWOWOWのドラマで共演した際、現場にいたフラームの井上社長がその雰囲気や演技に惹かれ、かなり時間をかけて芸映サイドと交渉して移籍を実現させたと聞いていますけどね」
こうした憶測が業界内で飛び交うのも注目度の高さ故とも言えるが、“女優王国”のトップもその才能に惚れこんだという白石が『豊臣兄弟!』でどんな演技を披露するのか要注目である。
(取材・文=サイゾーオンライン編集部)