『24時間テレビ』の目玉に嵐が!? 日テレが目論むのサプライズライブの成否

今年で48回目を迎える日本テレビの大型チャリティー番組『24時間テレビ48‐愛は地球を救う‐』が、8月30日、31日に放送されることが明らかになった。
昨年に引き続き今年もフリーアナウンサーの羽鳥慎一アナと同局の水卜麻美アナ、お笑いコンビ・くりぃむしちゅーの上田晋也の3人が総合司会を務めるが、今年は「チャリティーパートナー」として志尊淳と浜辺美波が就任することが発表された。
志尊といえば、4年前に急性心筋炎でICUに入るほどの重篤な状態を経験。
「命の尊さ」を身をもって知ったからこそ、今回のオファーには深い覚悟をもって臨んでいるようだ。
番組内では、同年代で“発症率10万人に1人”と言われる小腸がんでステージIVと闘う永島龍さんとの対話も予定されているという。
芸能ジャーナリストの竹下光氏は回顧する。
「昨年の『24時間テレビ』については、一昨年11月に系列局の日本海テレビの元幹部社員による寄付金の着服問題で揺れる中、18歳まで児童養護施設に世話になった過去を持つ稀代の好感度タレントのやす子さんを名物企画のチャリティーマラソンのランナーに起用。やす子さんが懸命に走る姿が多くの視聴者の反響を呼びました。実際、やす子さんの発案という『マラソン児童養護施設募金』には約5億円もの義援金が集まり、全体の寄付金総額は9月30日時点で15億円を超えたほどです。平均世帯視聴率の方も一昨年の11.3%から12.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)へと上昇し、番組としては大方の予想以上の成功を収めましたね」
過去にはコロナ禍の緊急事態宣言下でも“強行放送”したように同局にとって『24時間テレビ』は多額のCM協賛金などが期待できる超ドル箱コンテンツ。
今年は考察系ドラマとして話題となっている同局の4月期の連続ドラマ『恋は闇』の主演で注目度急上昇中の志尊を「チャリティーパートナー」に起用することで2年連続の成功に向けて力を入れているようだが、さらなる勝算を図るべく水面下では目玉企画を準備中という。
同局のベテラン局員は声を潜めてこう明かす。
「じつはここに来て局内で噂されているのが、5月に再始動を発表した国民的人気グループ・嵐による“能登半島サプライズライブ”です。昨年1月の地震で甚大な被害を受けた石川県の能登地方を舞台に復興支援と希望のメッセージを込めたライブを行うというプランで、チャリティー番組である『24時間テレビ』との親和性は非常に高い。実現すれば高視聴率も期待できるビッグサプライズになることは間違いありません。すでに嵐サイドに極秘裏にオファーしているようですが、所属事務所のSTARTO ENTERTAINMENTサイドは慎重な姿勢のようです」
嵐は期間限定での活動再開を発表して以来、ファンクラブの動向も注目を集めている。
「6月に再開された嵐のファンクラブの新規入会受付には『チケット申込不可』という条件がつけられており、今後行われる予定のラストツアーにおいて既存会員を最優先するという意図が明確になりました。『24時間テレビ』に出演となれば多くのファンは大喜びでしょうが、長年会費を払ってきたファンクラブ会員は多少モヤモヤしてしまうかもしれませんね」(音楽業界関係者)
日テレとしては嵐の再始動を『24時間テレビ』の最大限の起爆剤として活用したいところだろうが、果たしてその思惑通りに“奇跡の瞬間”は訪れるのだろうか。
(取材・文=サイゾーオンライン編集部)