【つんこの履歴書】人生詰んでも今が一番モテ期

2025年6月30日発売の「サイゾー2025年8月号」にて、“コスプレ界のギャルかわお姉さん”こと「つんこ」が表紙&巻頭グラビアを飾っている。
2015年の大学卒業後にコスプレ活動をスタートさせ、アニソンDJ・声優としても活動するつんこ。グラドルとしては雑誌のグラビア出演だけでなく写真集もリリースし、SNS総フォロワー数は28万超を誇る。
そんな彼女にとって雑誌サイゾーの表紙は「念願」だったそうで、撮影もかなり気合を入れて挑んでくれたという。
そこで本サイトでもインタビューを敢行! 雑誌サイゾーでは彼女が大好きだというシルバーをモチーフにクールでセクシーな姿を魅せてくれているので、本サイトでは私服で素の表情を狙わせてもらった。
【つんこ】
1992年1月9日生まれ、大阪府出身のコスプレイヤー兼DJ。2019年に始動したメディアミックスプロジェクト『D4DJ(ディーフォーディージェー)』に登場する燐舞曲の三宅葵依役の声優兼パフォーマーを担当し、国外でも知られる人気コスプレイヤーに。身長162センチ/公式X:@tsunko_p
就活で苦戦、フリーター生活へ突入してコスプレ活動開始
――つんこという芸名は「人生詰んだ」が由来だそうで。
つんこ:大学生の頃から使っていたハンドルネーム・ユーザーネームなんです。オンライン麻雀に明け暮れていた時期に考えたという(笑)。
――つんこさんは中央大学法学部の出身なんですね。
つんこ:はい、中大です。多摩のキャンパスで4年間過ごしました。
――就活で苦労したことが、コスプレイヤーとして活動を始めた背景になっているとか。
つんこ:ガクチカ的なものが何もなくて、本当に就活はうまくいかなかったです。根が真面目なこともあって単位は要領良く取っていたんですけど、ニコニコ動画を見たりオンライン麻雀したりしながら、大学生活をずっと送ってしまいました。
――絵に描いたような大学生ですが、とはいえ1社くらい良い企業決まりそうな。
つんこ:小さい頃からアニメや漫画が好きなオタク気質で、エンタメ業界に行きたかったんです。でも、学生に人気の狭い業界なので。とりあえず4年で卒業し、そのまま地元の大阪にも戻らずフリーターになりました。
――学生時代はまだレイヤーの活動を始めていなかったんですか?
つんこ:コスプレを始めたのはフリーター時代ですね。大学3〜4年の頃、ニコニコ動画好きのオフ会でコスプレしている友達に出会い、その子に誘われてフリーターやりながらコスプレ界隈に出入りするようになりました。
――コスプレを始めた当初は主にどんなコスプレを?
つんこ:『艦これ』とか『刀剣乱舞』などですね。最初にわりとバズったのは『艦これ』の摩耶というキャラのコスプレをしたコミケの写真だったと思います。コスプレ歴の浅い頃から「L’erable」に参加できたことは、とても大きかったです。
実は一般企業にも就職していた
――2019年にDJを始めたのは、どういう経緯だったんでしょうか?
つんこ:コスプレ用のウィッグの制作を頼んでいた美容師さんがDJで、その方からアニクラ(アニメなどサブカルチャー系の楽曲を中心に流すDJイベント)に誘っていただいたんです。レイヤーとしてテキーラガールをしたんですが、こんなおもろいイベントがあるんだと知って、私もDJやってみたいなと。
――その頃にはコスプレ1本で暮らせるようになっていたんですか?
つんこ:いえ、全く(笑)。フリーターしながら2019年ぐらいにDJを趣味で始めたんですけど、なんならその頃に就職も1回しています。
――え、そうなんですか。やはりご家族からの圧力が……。
つんこ:まさに(笑)。「あんた、ええ加減にしいや」と(笑)。それもそうだと思い、土日はコスプレやDJのイベントに行きつつ、1年くらいゲーム系の会社に入社して平日フルタイムで働いていました。会社を辞めたのは「D4DJ」にキャスティングされてからですね。
――「D4DJ」やその後のグラビア活動でつんこさんのことを知ったファンも多いのかなと。チャームポイントはありますか?
つんこ:よく褒められるのは顎のフェイスラインですね。
――ピアスの穴も29ヶ所あるそうで。
つんこ:増えたり、減ったりですね。土屋アンナさんの真似して同じところにピアスを開けていたんですが、その後も開けてみたいところがいろいろ出てきて。去年、久しぶりに新しい穴を開けました。胸元のところに。
――土屋アンナさん的なカッコいい女性が好きなんですね。
つんこ:アニメキャラも『ブラックラグーン』に出てくる女は全員好きですね。ビジュで言うと『とある』シリーズの白井黒子や、『アイカツ!』の藤堂ユリカ様みたいな“ドリルツイン”も好きです。ドリルツインのウィッグとメイド服っぽい衣装を合わせたオリジナル創作コスプレもしたことがあります。自分に似合うアニメのドリルツインキャラがないので……。
情緒はジェットコースターだけど20代よりモテる?
――休日は何をして過ごすことが多いですか?
つんこ:サウナ好きなのでサウナに行くか、映画館に行くことも多いです。一人でも行きますが、とくにサウナは友達と一緒だと、なお楽しいという感じですね。お酒も好きですが、コンディション悪いときに飲むと、たいてい病みます。
――普通はコンディション悪い時に飲みませんけどね。
つんこ:自分の情緒がジェットコースターで自分でもついていけないときがよくあります(笑)。「あれ、さっきまでの私どこ行っちゃったの?」みたいな。最近はSNSでもけっこう明け透けにつぶやいています。
うっかりネガティブなことを投稿しないよう、botみたいにひたすら画像だけ投稿している時期もあったんですけど。私のフォロワーさんって、わりと懐が深く受け入れてくださるというか。私に変な理想を抱いてアイドル視するようなガチ恋系のファンの方はあまりいないんで(笑)。
――つんこさんは等身大の雰囲気が共感や親近感を呼んでいるのかもしれないですね。
つんこ:年齢も公表しているんですけど、人生で今が一番モテ期かもしれません(笑)。就活に失敗した時は、自分の好きなことを仕事にできないまま、バイトして終わっちゃうのかなと思っていたので、そういう意味では少しは自信もつきました。いまは家族も応援してくれています(笑)。
――折々で大きなプロジェクトにも巡り合い、コスプレイヤーとしては順調すぎる経歴だと思いますが。
つんこ:良いタイミングで良い出会いがあったおかげです。世間的なトレンドの変化とかも含めて運が良かったと思っています。私がコスプレを始めた頃から有名コスプレイヤーがどんどんメディアで注目されるようになって、DJを始めて数年後に「D4DJ」というコンテンツを持つこともできていたので。
――今後はどんなスタンスでそれぞれの活動をしていきたいですか?
つんこ:声優やDJの活動と、コスプレ・グラビアの活動はビジュアル感も含めて、なるべく切り離して考えるようにしています。私個人でアニソンDJとして国内のDJイベントに出演する時は、水着やコスプレみたいな衣装を着ることは基本ないんです。
――なるほど。DJはビジュありきの仕事にしたくないと。
つんこ:年齢などに関係なく活躍できるお仕事の地盤を今からしっかりつくっていきたいなと。もちろん、被写体として長く活動を続けていきたいんですが、数年前から始めている舞台やお芝居の勉強も地道に続けていきたいです。
(取材・文=伊藤稜/写真=近藤宏一)