佐々木希、渡部建の不倫に言及で話題! なぜ“大根役者”から「好感度女優」へ大逆転できたのか

女優の佐々木希が、7月2日に放送される日本テレビ系バラエティ『1周回って知らない話』の2時間スペシャルで、夫のアンジャッシュ・渡部建の「多目的トイレ不倫」に公の場で初めて言及することがわかった。「いまだに許してない」「経過観察中」などとズバリと厳しい発言をしており、これをきっかけに佐々木の株が上がると共に、女優としての成長にも注目が集まっているようだ。
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テレビで夫の騒動ぶった切る⁉ 女優業の評価も上昇中
佐々木の発言が明らかになったのは、日本テレビの公式YouTubeチャンネルで公開された同番組の予告動画。「テレビ初、佐々木希が5年前の騒動を振り返る」のナレーションで始まり、佐々木が「いまだにまだ許してはないんです」「経過観察中で」「離婚ていうのも一つの手じゃない?」と話すシーンが流れた。
さらに司会の東野幸治が「もともとあいつが悪いことやねんけども……」と言うと、佐々木が「絶対に(渡部が)悪い!」と断言する場面もあり、かなり踏み込んだ内容になりそうな気配だ。
これに対して、SNS上では「不倫された側は一生許さなくてよし!」「佐々木希のメンタルの強さを見習いたい」「リアルな発言……素直で好感持てる」などと、佐々木への好意的な声や共感のコメントが相次いでいる。本編で佐々木がしっかりと夫の不祥事について本音を話せば、より彼女の株が上がりそうな気配だ。
最近の佐々木といえば、女優業はもちろんのこと、バラエティやCMでも引っ張りだこに。「サイテー夫」となった渡部に対し、佐々木はその苦難を乗り越えて仕事に子育てにと奮闘しており、その対比で好感度が大きく高まったことが仕事の増加につながったとみられている。
ただ、かつての佐々木は自他ともに認める「演技下手」だった。2014年のインタビュー記事で、「その当時は『どうせ私なんて』という気持ちもありましたし、『ヘタクソ』と言われても『私、女優じゃないから……』と自分に逃げ道を作っていました」と本人が振り返っていたほどだ。
しかし、最近は好感度の高まりと共に「演技力の成長」がたびたび話題になるように。当然ながら、実力が身についたことも女優業の好調につながっているのだろう。
「大根役者」から評価逆転……出産後は「ママの強さ」も獲得
佐々木の最近の活躍について、業界事情に詳しい芸能記者はこう分析する。
「佐々木は2018年、第一子の出産を控える中で撮影した主演ドラマ『デイジー・ラック』(NHK総合)をもって、女優業を一時休止。以降は育児中心の生活スタイルに変えたはずだったが、渡部建の多目的トイレ不倫が発覚した翌年の2021年より本格的に女優復帰。2022年には、NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で念願だった朝ドラ初出演を果たし、このころから好感度と女優としての評価が如実に上がっていった。
当初は『不倫に走って仕事まで失ったダメ夫に代わって一家の大黒柱になった妻』という立場への世間の同情心もあっただろうが、皮肉にもそれによって佐々木への注目度が高まり、若手時代の“大根役者”というイメージを払拭するくらい、演技力が向上していたことに気づいた視聴者が増えた。第2子出産のために再び休業したが、復帰後はまた精力的にドラマや映画に出演しており、評価の上昇によって女優としての需要が大きく高まったことがうかがえる」
さらに、佐々木は従来の仕事だけでなく新境地も開拓した。それによって新たな魅力が開花したという。前出の記者が続ける。
「近年はバラエティや情報番組にも積極的に出演しているが、その中でも佐々木にとって新境地となったのが、今年4月から始まったレギュラー番組『週刊情報チャージ!チルシル』(NHK総合)。同番組は、みちょぱこと池田美優がニュースモンスター『ちるる』の声優としてMCを務め、NHKアナウンサーの江原啓一郎が進行を担当。子どもたちが記者となって取材し、それを発表するというスタイルのキッズ向けニュース番組で、佐々木はゲストと共に取材の感想を伝える役回り。佐々木は私生活でも2児のママであるだけに子どもたちに向ける眼差しが優しく、コメントも的確で、頼もしい母親という雰囲気を醸し出している。
ママイメージを強めつつも、女性としての輝きは増しており、CMやファッション誌などで見せる健康的な色香と、年齢に合わせたナチュラルな美貌は、若い女性たちも憧れる理想的な美にあふれている。もともと何年たっても変わらない美貌が評判で、デビュー前はヤンキーだったと報じられても揺るがないほど好感度も高かったが、近年は『家族を支えるママ』としての強さを獲得したことで、一回りも二回りも魅力が増したことが今の人気と評価につながっているのではないか」
「女優・佐々木希」世間の見る目が変わったきっかけは?
かつては「演技がひどすぎる」と酷評されていた佐々木が、女優として「覚醒」した理由について、前出の記者はこう指摘する。
「若手時代は感情のこもっていない棒読み演技が目立っていたが、転機となったのは、2015年に永作博美とW主演を務めた映画『さいはてにて -やさしい香りと待ちながら-』。台湾の女性監督チアン・ショウチョンがメガホンをとった本作で、佐々木は初めて母親役に挑戦した。佐々木自身が女優としてターニングポイントになったと後に語っているが、今作で二人の子を育てるシングルマザーを熱演し、これまでにない『血の通った演技』を見せた。
2016年には、主演映画『いきなり先生になったボクが彼女に恋をした』で再び恋と仕事と子育てに奮闘するシングルマザーを伸びやかに演じたが、相手役のイェソン(SUPER JUNIOR)と共にコミカルなシーンも軽快にこなし、役者としての幅を広げた。同年公開の主演映画『縁〜The Bride of Izumo〜』では、世界的に評価の高いクリストファー・ドイルが撮影監督を担当しているが、この時期に海外の俳優・スタッフと立て続けに仕事をしたことが佐々木の成長に一役買った可能性もある」
結婚や出産でブランクはあったが、より演技力は磨かれていった。前出の記者は言う。
「2021年の連続ドラマ『白い濁流』(NHK BSプレミアム)は、人の役に立ちたいと薬学研究を志した研究者が、ある物質を発見したのを機に不正に手を染めていく社会派ドラマで、佐々木は幼なじみの研究者に対する思いと自身の正義感の間で揺れる新聞記者を好演。ブランクを感じさせない見事な演技だった。『カムカムエヴリバディ』では、芸能事務所の社長令嬢で、仕事にプライドを持つ意志の強い女性の姿を上手に表現した。
今年1月期の主演ドラマ『地獄の果てまで連れていく』(TBS系)は渋谷凪咲のサイコな演技に持っていかれた感があったが、昨秋公開の映画『室井慎次 敗れざる者』では短い出演シーンながらも、室井慎次の家にいる高校生の母親役を愛情深く演じて印象を残した。作品によって演技のムラはあるものの、役柄と自身のキャラクターが合致したときの佐々木は存分に高いポテンシャルを発揮している」
渡部の不倫騒動がどこかモヤモヤした印象を残していたのも事実だが、佐々木が今回のバラエティ出演で本音をぶちまければ、それも解消される可能性がありそうだ。そうなれば、視聴者からの「女優・佐々木希」に向けられる視線はよりクリアになり、評価がさらに高まりそうだ。
(文=佐藤勇馬)
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